最適化問題に対する超高速&安定計算

クラスタ計算機やスーパーコンピュータ上での大規模最適化問題やグラフ探索などの研究のお話が中心

Algebraic Geometry(代数幾何)と SDP

2006年10月31日 03時12分34秒 | Weblog
代数幾何とは高校の教科書を思い出して懐かしいが(今は数学I,II,IIIとか言う)、最近は代数幾何関連の研究者でも SDP に興味を持っている人が増えてきているらしい。一昔前だと想像も付かないような分野まで SDP の応用が広がってきている。多項式最適化とも大いに関係しているが、かなり複雑な多項式関数でも SDP 緩和などで最小値(最大値)を求めることが出来る。ただし特殊な疎の SDP なのでプログラム的にはいろいろと変更した方が望ましい。
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MNP その2

2006年10月30日 03時45分04秒 | Weblog
こちらで運営している Online Solver など数日停止していても誰も気がつかないし、誰にも迷惑もかからないかもしれないが、携帯電話などの通信基盤を提供する業者は全く別の基準が適用される。二日続けてシステムトラブルだが、これが携帯電話のサービスに関わるトラブルだと大変なことになるだろう。一日の中でほんの数分程度停止しただけでも総務省に報告しなければならないし、何日も停止すれば最悪の場合には免許剥奪されることになるかもしれない。契約(解約)が殺到したと言っても全ユーザーから見ればほんの一部だろう。今回のトラブルで10月中に変更出来なかった人達はどうなるのであろうか?

ソフトバンクモバイル、携帯電話の契約を再停止

 携帯電話の契約申し込みが殺到し、前日に契約業務を停止したソフトバンクモバイルは29日、全国の店舗でいったん受け付けを再開したが、同日午後に再度停止した。利用者を管理するシステムの不備が原因とみられる。
 再停止したのは携帯の番号継続制に絡んだ契約で、各店舗は停止前に受け付けた分の事務処理や新規申し込みなどの対応に追われた。2日連続で契約の受け付けができなくなり顧客の混乱を招いたことで、制度利用者の受け入れに向けた同社の見通しと準備の甘さに批判の声が上がりそうだ。
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MNP

2006年10月29日 05時45分34秒 | Weblog
ソフトバンクのせいで?携帯3社とも MNP の手続きに支障が出ている(DoCoMo <--> AU は出来るようだが)。ソフトバンクのホームページを見るとメールと通話が0円になっているが、基本料金払うのだから定額と書くべきではないか。当然他社とのメイルと通話は無料ではないし、通話も以下の制約がある。

※1 21:00~24:00台のソフトバンク携帯電話への通話時間が1請求月内に最大200分(累計)を超過した場合、超過分は30秒ごとに20円(税込21円)かかります。

無料と言っておきながら様々な条件を小さく書いて付加していく方法は好かない。別にソフトバンクにするなと言うつもりはないが、現在のシェアを考慮すると他社携帯との通話が多いと割高になる可能性が高いもの事実だし(現在のシェアを元にシミュレーションした結果を持っているが)、他2社の対応を見てからでも遅くないと思う。個人的には多少高くても通話エリアが広く、通話が切れない方が良い。

ソフトバンクモバイル、番号継続の手続きシステム停止

 携帯電話の番号継続制度開始後初めての週末となる28日、ソフトバンクモバイルの変更手続きのシステムが停止し、他社への乗り換えと、他社からの乗り換えができなくなった。
 同社によると利用者の管理システムでトラブルが発生、午後5時45分に受け付けを停止した。番号継続制の手続きだけでなく、既存顧客の機種変更や料金変更など登録や料金に関するすべての手続きができなくなったという。「予想以上の申し込みがあり、システムが処理しきれなくなった。29日は通常通り受け付けする」(広報部)と説明している。
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Cell Be ブレードサーバ発売

2006年10月28日 01時32分38秒 | Weblog
少し前になるが、Cell BE搭載のブレードサーバが発売されていた。これとは異なるが CEATEC Japan 2006 でマルチメディア系の開発者向けのサーバ(東芝製)が展示されていた。下の記事から推測しても発売価格は 200 万円以上になるのだろう。この展示されていたサーバもこれくらい(百万のオーダー)との話だった。なかなか手が出るレベルではないし、買えたとしてもかなり割高な感じがする。PS3 が普及してくれば Cell プロセッサの価格も下がるだろう。ただ現時点では科学技術計算用のCell BE ブレードサーバ等が出るかについてはまだ不明である。

IBM、Cell BE搭載ブレードサーバの販売を開始

 IBMは、元々ビデオゲーム用として開発された9コア「Cell」プロセッサを採用したブレードサーバの販売を開始した。
 3.2GHzで動作する「Cell Broadband Engine(Cell BE)」プロセッサを2個搭載した「QS20」ブレードサーバは、地震研究、暗号処理、デジタル画像レンダリング、軍事偵察といった、高性能コンピューティングを必要とするタスクにその威力を発揮する。
 IBMの関係者は、ブレードサーバの価格を明らかにしなかったが、顧客への発表文では、それぞれ1万8995ドルとなっている。IBMによれば、米国時間9月12日発表の同サーバシステムは29日に発売される予定であり、高速ネットワーク用のオプションである「InfiniBand」は1950ドルで10月27日に発売される予定だという。
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工学部志願者減少

2006年10月27日 21時18分29秒 | Weblog
工学部の志願者減少は毎年受験者の総数を見ていれば恐ろしいほどよくわかる。偏差値が低い大学だけでなく、高い大学でも減少している。しかし以下の記事では触れていないが、数が減っているだけでなく質も相当落ちている。数が減るのも脅威であるが、優秀な学生が来ないのはさらに致命的である。資格が目当てに来る学生など、あまり工学部では必要ないとも言えるが、現在の景気状況もあって就職は良いほうである。やはり日本では理系の待遇(給与、昇進)があまり良くないのが原因の一つだが、状況は少しずつ変わりつつあるようだ。最近は進学高でもトップクラスの学生は医学部よりも理工系に行くことが多いという。

大学工学部 志望者10年で半減 来春大急ぎで組織改変へ

 文部科学省の学校基本調査によると、95年は57万4000人いた工学部志願者は、05年に33万2000人にまで減少。逆に医・歯・薬学部は同23万9000人から28万5000人に、看護・医療・保健学部も5万人から11万人に倍増している。医療系学部は理学療法士などの資格が取れるため、就職を見越した受験生が殺到する状況だ。
 一方、工学部の不人気の理由としては、(1)資格取得に直接結び付かない(2)学問の内容が多岐にわたり、高校側が進路指導しにくいなどが考えられるという。
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Fedora Core 6 と ATLAS

2006年10月26日 17時46分53秒 | Weblog
やっと Fedora Core 6 の正式版がリリースされた。6 の test 版のインストールは相当大変な目に遭い、結局まともに1回も動作しなかった。しかし正式版は1回のインストールで成功(当たり前だが)した。Fedora Core 4 から 5 のときと比べると変更点は少ないようだ。新しいウインドウズマネージャー Compiz のやフォント DejaVu の採用などである。yum による更新なども高速化されている。
早速 Xeon 5160(3.0GHz:Core マイクロアーキテクチャ)Fedora Core 6 上で ATLAS を試してみたが、この環境下ではやっと ATLAS.3.7.18 > ATLAS.3.7.11 > ATLAS.3.6.0 になった。SDPA の実行では Opteron 2.0GHz(270) に対して2倍以上高速である。クロック周波数の違いを考慮しても相当速いと言える。
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ATLAS その2

2006年10月25日 14時03分36秒 | Weblog
atlas3.7.19 は良く見ると Platform-Independent と書いてある(Athlon & Fedore Core 5 では正常に make できる)。そこで1個前のバージョン atlas3.7.18 を Xeon & Fedora Core 5(Xeon 5160, 3GHz) で make すると無事に終了した。とは言っても、むしろ atlas3.7.11 よりも実行速度はわずかながら遅くなっている。この Xeon 自体は確かに撃速であり体感もできる。
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教授 准教授 講師 助教 助手

2006年10月24日 23時29分47秒 | Weblog
平成19年4月1日から大学の現在の助手が二つに分かれることになる。主として教育研究を行うことを職務とし、将来の大学教員や研究者となることが期待される”助教”職と教育研究を補助することを主たる職務とする”助手”職である。前者が基本的に任期付き(5年ぐらい)になると思われる。後者は現在任期なしの助手の人は任期なしになるのだろう。それと共に助教授が准教授になり、
教授 准教授 講師 助教 助手
という序列になる。一般の人は特に混乱しそうだ。現助手(新助教)はあまり長く勤めるものでもないし、長くいると下からくる若手の職が無くなるので任期付きは良いのではないか。私も助手時代は任期はなかったが、自分で5年以内と決めていたので4年半で自ら辞めた。今のところも5年以内に辞めるし、若い時は緊張感がある程度あったほうが好ましい。
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ATLAS

2006年10月23日 12時09分08秒 | Weblog
ATLAS というソフトウェアがある。線形代数演算で有名な BLAS の高速化バージョンであり、CPU ごとに細かな最適化と専用命令を作り出してくれる便利なツールである。SDPA 等でも利用しているが、atlas3.7.12 以降では make の方法が変わり gcc の make に似た方法になっている(詳しくは INSTALL.txt を参照)。しかし、64bit の Xeon や 27x などの新しい Opteron では make に失敗する。ちょっと見た感じではマクロ定義のミス(バグ)のような感じがする。32bit の X86 や初期の Opteron では正常に make が終了する。atlas は 3.4.x や 3.6.x などが安定版で 3.5 .x や 3.7.x が開発バージョンであるので、まだ様子を見ても良い。しかし atlas3.7.11 と 3.7.19(最新)を比較しても特に性能の差は見られない。
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SC 2006

2006年10月22日 08時01分32秒 | Weblog
今年は参加する予定はないが、SC2006 が11月11日から17日まで TAMPA ビーチ(フロリダ)で開かれる。昨年はシアトルだったが、日本から行く場合にはシアトルとフロリダでは大違い。SC は一応東側と西側を1年交代で行っている(奇数年が西、偶数年が東)。

This year the conference will take its inspiration from Albert Einstein who said, "Computers are incredibly fast, accurate, and stupid; humans are incredibly slow, inaccurate and brilliant; together they are powerful beyond imagination."
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最高速ベクトルパソコン

2006年10月21日 05時01分30秒 | Weblog
世界最高速のベクトル型スパコンが NEC から発売された。世界最高速のスカラー型のスパコンは IBM の Blue Gene になるだろうが、ピーク性能で 144 Flops とはなかなかな物である。もはやベクトル型のスパコンはNEC以外では、ほとんど作られなくなっているので、ここでも日本の技術は重宝されている。ただ大学などの計算センターでもベクトル型のスパコンを設置する所が減っているような気がする(こちらの大学も以前 Cray があったが、今は置いていない)。

NEC、世界最速のベクトル型のスーパーコンピューターを発売

NECは17日、気候・流体解析などの科学計算に適したベクトル型で、世界最速の処理速度を実現したスーパーコンピューターを製品化し、「SXシリーズ モデルSX―8R」として発売したと発表した。演算性能は144テラフロップスで、1秒間に144兆回の四則演算が可能。販売価格は約5000万円。レンタルの場合、月額約121万円。 
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VAIO のバッテリー

2006年10月20日 00時33分51秒 | Weblog
以前 DELL のノートパソコンに搭載されている SONY 製のバッテリーが発火(爆発)事故を起こしたのはまだ記憶に新しいが(写真入り記事、なかなかえぐい)、バッテリーの発火には他の構成要因もあるので全てのノートで同じような危険性があるとは言えないという説明していた。例えばこちらを見ると同じバッテリーでも VAIO は安全という主張になっている。しかし10月17日になると自主交換プログラムという連絡が来た。私の VAIO は該当しないが、危険は無いと言いつつもやはり変えた方がいいのだろう。ノートパソコンは使い方によってはバッテリー部分が異様に熱くなる場合がある。いずれにしろあまり過酷な環境で使用しない方が身のためだ。
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3環状高速

2006年10月19日 02時56分44秒 | Weblog
やはりと言うべきか、またまた圏央道のあきる野IC と八王子 JCT 間の開通が平成18年秋から平成19年6月に変更になった。確かに8月末でまだまだ出来てはいない。こんなに遅れて工事費も増大しているだろうから、普通の会社だったらとっくに潰れているのではないだろうか。3環状高速(首都高速中央環状線、外環道、圏央道)のホームページがこちらにある。外環道の練馬から湾岸道までの左側などは、計画が出来たのが1966年(昭和41年)だが、いまだに着工どころか計画すら決まってないので我々が生きている間には出来ないかもしれない。
一番早い全線開通は中央環状線であと10年ぐらいだろうか。外環道は三郷から湾岸道までの右側もあと10年ぐらいで出来るかもしれない。埼玉中央部から浦安や幕張方面、あるいは成田や羽田に行くのも便利になるだろう。圏央道も2012年(平成24年)までには東名高速から東北道までは完成する見込みである。第2東名、名神なども 2020年までにはほぼ開通する見込みである。どうせ遅れるだろうが。
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地震速報配信システム

2006年10月18日 03時49分52秒 | Weblog
P波の方がS波よりも伝達速度が約2倍速いので以下のような地震速報配信システムが最近さかんに導入され始めている。当然震源が近くにある直下型だと時間的な余裕がほとんどないのであまり意味はないだろうが、東海地震では名古屋で15秒、東京で20秒以上の初期微動継続時間(S-P時間)があるので、人間はともかく電子的、機械的には様々な対処が取れるだろう。特に金融機関などでは、コンピュータを停止(shutdown)させるよりも地震に影響が無い遠方のサーバまで最新のファイルを送ることが考慮されている(グリッドなどで)。常に同期を取る作業が必要だが、10秒ぐらいで最新のファイルの差分を送ることは可能とみられている。

地震規模・到達時間を知らせるシステム、富士通が発売へ

 富士通は17日、企業や病院向けに地震の規模や到達時間を知らせるシステムを11月に発売すると発表した。気象庁が全国に配置している初期微動(P波)センサーと連動させ、P波の発生後に「震度5強の地震が40秒後に到着する」といった具合に情報をパソコン画面に表示する。

 気象庁の緊急地震速報配信システムと、企業の工場や病院を専用線でつなぐ。気象庁のセンサーが感知した発生時刻や震央などの情報をもとに、各地点への地震到達時間や震度を割り出す。システムの中核となるソフトウエアの価格は8万円。別途サーバーなどの費用がかかる。 (19:03)
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N700 系と遺伝的アルゴリズム

2006年10月17日 01時00分48秒 | Weblog
来年から東海道、山陽新幹線の新型車両として N700 系が投入される予定になっている。現行の 500 系と 700 系の良いところ(速度、コスト、乗客数など)を取って、さらに最新の技術を盛り込んだJR東海とJR西日本の切り札的な存在になっている。N700 系は700系の先頭形状「エアロストリーム」型を遺伝的アルゴリズム(GA)により改良した「エアロ・ダブルウィング」と呼ばれる形状を採用している。こちらの本にはもう少し詳しく載っているが、それ以上詳しいことはわからない(論文でも出ていれば別だが)。おそらく目的関数を複数持った多目的計画法であると思われるが、GA で出来るならば、もう少し賢い近傍探索法を用いればより速く良い解が出たかもしれない。GA は様々な分野で採用されていて有名なのだが、最新でも最良の方法でも無いだろう。
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