最適化問題に対する超高速&安定計算

大規模最適化問題、グラフ探索、機械学習やデジタルツインなどの研究のお話が中心

合成開口レーダーと自然災害

2007年01月13日 09時24分30秒 | Weblog
さすがは世界有数の撮影性能を持つ「だいち」だけあって世界中で災害観測や予測等で活躍をしているようだ。「だいち」は地上 691km とあまり高くないところ周回しているので 36,000km の静止軌道所上にいるデータ中継衛星「こだま」をリレーしてデータを送っている。衛星自体も秒速 7.5km で高速飛行しているので電波発信、受信した位置を正確に把握するなど様々な苦労が要るようだ。建築物で暗くて観測しにくい場所等で暗視装置を使えば目視は出来るが、凹凸はわからない。安く簡単に手に入る合成開口レーダーなどが出来ないものだろうか。ただしレーダから得られるのが生の数値データだったりすると加工、処理には結構時間がかかる。

硫黄島が6週間で20cm隆起、水蒸気爆発の可能性

 気象庁などは12日、硫黄島(東京都小笠原村)が昨年11月中旬から約6週間に、最高で二十数センチ隆起したと発表した。
 火山活動に伴うもので、同庁は「小規模な水蒸気爆発が発生する可能性がある」としている。
 国土地理院や防災科学技術研究所などは昨年11月11日と同12月27日の2回、陸域観測技術衛星「だいち」の合成開口レーダーを使って、硫黄島を観測した。その結果、2回の観測の間に、硫黄島南東部で二十数センチ、中央部の元山一帯は20センチ程度隆起していることが分かった。硫黄島は過去数百年の間、平均で年間約25センチのスピードで隆起しているが、今回はわずか約6週間で年間隆起量に匹敵する急激な地殻変動を起こしたことになる。
 同庁火山課によると、この隆起は昨年8月から始まり、11月に入って加速。12月末までに、元山一帯を中心に約40センチに達した。島内の地震活動も、次第に活発化する傾向にあるという。
 同島は最近でも、2001年9月と10月に小規模な水蒸気爆発を起こし、同年から02年にかけて約1メートル隆起した。
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