昨日の2人目の相談者は、私が既に3年前から受任している埼玉県在住のSさん(男性)です。事務所よりも中野区のほうが近いということもあって、昨日の無料相談の時間帯を選びました。
負債総額は相続債務も含め約2千万円強。破産してもおかしくはない金額です。
しかし、受任当初は、ご自宅の維持をSさん夫婦ともども望んでいましたし、また、個人事業者ということもあったので、方針は破産ではなく、小規模個人再生を選択しました。
ただし、ご自宅の担保権者は日本政策金融公庫だったので、住宅資金特別条項は利用できません。そこで、そのときはセール&リースバック方式を利用することで、そこに住み続けてもらうことにしました。1つ目の課題は結構早くクリアできたのです。
ところが、再生手続上での支払見込額(月5万円)を家計から捻出することがなかなかできません。奥様も破産することで債務整理に協力していただいたのにもかかわらず、肝心のSさん本人の収入が安定しません。特に、ここ1年間は月3万円がいいところです。
気の長い私もさすがにこれでは御家族のためにはならないと判断しました。再生ではなく、破産が妥当です。破産しないのであれば辞任です。
昨日の面談では、そのことを伝えたのです。明日返事を頂くことになっています。Sさん夫妻はどのような結論を出すのでしょうか。
ちなみに、B/S上の売掛金が何百万円あろうが、実際に回収できなければ、それは画にかいた餅です。Sさんはこの点が理解できていませんでした。知っていて当然のことなのに。でもまぁ、お父さんが急逝したことで引き継いだ事業なので、お気の毒と言えばお気の毒なのですが…。
では、皆さん、特に被災された方々にとって今日よりも明日が良い日でありますように
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