トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

ハランで古代浴場の遺構が発見された

2014年09月05日 | 文化
9月5日 世界最古の居住地のひとつ、東南部シャンルウルファ県のハラン地区で、1400年昔の浴場の遺構が発見されました。古代都市ハランの歴史は紀元前6000年にさかのぼります。ハランはアッシリア人とエメヴィスの首都だった土地としても知られています。

 Hurriyet

ハランは学校、神殿、メドレッセ、モスク、市壁の遺構などが見られますが、いまも発掘がつづけられ、古代の遺物が出土しています。最近、市壁が発掘され、そのそばに今度、浴場が発見されたのです。このエリアには、あと14の浴場があったと推測されます。

発掘隊長のメフメト・オナル教授は、「市壁の碑文の隣りに井戸が発見されました。この井戸が浴場の発見につながりました」と言っています。「人々が沐浴した場所は、もっと掘ると出てくるでしょう。この浴場は1400年昔のものと推定しています」

 
イラクの少数民族ヤジディたちがトルコの国境の県に逃げ込んできた

シリア難民の大避難所と化したトルコが、今度はイラクからの難民“ヤジディ”の流入に直面しています。2日前、イスラム国(ISIS)の暴力から逃げてきたヤジディ1500人がトルコに到着しました。彼らは故郷の町シンジャルから何百キロも歩いて、かろうじてトルコにたどりついたのです。

Sabah

疲れ果てたヤジディたちは、トルコ東南部のシュルナク県のウルデレ地区で、同県とマルディン市にキャンプを与えられ、地元民から食事を供されました。7月以後、トルコに逃げ込んできたヤジディたちの正確な人数は分かりませんが、トルコのメディアは、最近のISISの北イラク侵攻後、ヤジディを含むイラク人1万6000人がトルコに逃げ込んでいるということです。

イラクと国境を接するシュルナク県のハサン・イペキ知事は、「正式に入国手続きをして同県にいるヤジディは2000人だが、1万4000人の不法入国者がいる」と言っています。
トルコ首相府の「災害・緊急管理局(AFAD)」はすでに、クルド自治政府が管理しているザクホとドフクに難民キャンプを設営しています。この2つの町にはISISのテロを逃れてきた70万人がいます。

トルコ当局も、これ以上、難民の波が押し寄せたら、対処しきれない、入国を阻止することになるかもと言っています。


トルコの女性の収入は男性の3分の1

国連開発プログラムの指数によると、トルコの賃金の男女格差は落第点、男性の総収入(GNI)は女性の3倍であることがわかりました。プログラムが148か国の男女賃金格差を初めて調べたジェンダー開発指数(GDI)によると、トルコ男性の推定されるGNIは28,318ドルですが、女性は8,813ドルということです。

 Hurriyet

トルコは調査された148か国中の118位にリストされ、“中級人間開発”国にランクされ、女性の教育その他の観点からも落第点でした。2002年から2012年の間のトルコ女性の平均就学年数は6.4年、男性は8.7年でした。

・・・国連の人間開発指数とは、その国の人々の生活の質や発展度合いを示す指数で、平均余命、識字率、就学率、国内総生産によって決められます。


   「ときどきダイアリー」ヘ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヨーロッパからのISIS志願者たちがトルコで捕まった

2014年09月05日 | 国際
9月4日 ドイツ人1人、フランス人1人が、この3日間で、トルコで逮捕されました。ドイツ国籍の男は昨日、トルコ南部ハタイ県のレイハンルで治安部隊に逮捕されました。

 Sabah

マルコJはドイツからイスタンブルに入り、シリア国境のレイハンルへ行きましたが、内報を得たトルコ警察が彼を捕まえました。若いドイツ人は警察の尋問に応えて、シリアに行って、イスラムに改宗し、“ジハード”のためにISISに参加するつもりだったと言いました。彼はその後、ドイツに送還されました。

同じハタイで治安部隊は日曜、チュニジア・オリジンのフランス人ハムザMを逮捕しました。彼は1月、フランスに妻を残し、2歳の娘を連れて車でトルコに来ました。彼はアルカイーダと関係のあるヌスラ戦線に参加するため、トルコからシリアに入りました。日曜、彼は娘とともにシリアからハタイに来て、ホテルにチェックインしました。

警察からお尋ね者のリストを渡されていたホテル・スタッフは警察に通報、警察は彼を逮捕し、彼の妻に連絡しました。駆けつけた妻は離婚を申し立て、娘を取り戻しました。フランスのメディアによると、彼はくり返し妻に、過激集団に参加するよう呼びかけていたそうです。

フランス政府はフランス国籍者がISISやヌスラ戦線、その他、海外の過激集団に参加するのを阻止するための法案を提起しました。少なくとも800人のフランス国籍者が過激集団に参加するために、最近、シリアに入った、あるいは入ろうとしているということです。

ヨーロッパのメディアによると、ドイツ、イギリス、イタリア、フランスを含むヨーロッパ諸国から、約2500人が、イラクとシリアのISISとヌスラ戦線に参加しているそうです。ヨーロッパ諸国は参加者が増えるのを懸念して、この波を阻止するための共同戦線を張ることを考えています。

イラクとシリアのいわゆる“ジハード”は、海外での冒険を求める、ヨーロッパの感じやすい若者たちを惹きつけていると専門家は言っています。


トルコ当局がまた、ISIS関係の外国人19人を逮捕

トルコの治安部隊が、東南国境のガジアンテップ市で、トルコからシリアに入ろうとしていた、ISIS(イスラム国)関係と思われる外国人19人を拘束したと、ガジアンテップのエルダル・アタ市長が発表しました。「彼らはISISに参加するために、わが市に来たのです。市としては、彼らに法的処置を取ります」と市長は言っています。

Sabah

「容疑者の何人かはヨーロッパとコーカサス諸国から来た者たちで、ガジアンテプ空港と国境で当局に逮捕されました」とアタ市長は言いました。「犯罪行為を行っていない者は送還し、犯罪とかかわっている者は、いま裁判を待っています」

ISISがイラクの都市モスルを占拠し、テロ活動を活発にして以来、西側のメディアは、トルコはISISの戦闘員と武器が国境を越すのを黙認していると言いがかりをつけてきましたが、トルコ政府は強く否定してきました。トルコがISISを支援しているという証拠は示されていません。ISISはトルコでもテロ組織としてリストアップされています。

シリアの紛争が始まって4年、トルコは国境警備を強いられてきましたが、いままた国境がイラクのISISの脅威にさらされているのです。そしていま、トルコとイラク・シリア両国との長い国境を、過激集団に参加しようとする外国人が密かに越えようとしているのです。


座礁船に置き去りにされた難民82人が救助された

“人間運び屋”にルーマニアに連れて行くと小船に乗せられた不法難民82人が、イスタンブル沖合24マイルで座礁した船に置き去りにされた後、救助されました。アフガン人、シリア人、イラン人の82人のグループの中には子供15人、女性20人がいて、2人の女性は妊娠していました。

 Hurriyet

船長は技術的トラブルのために助けを呼んでくると言って、82人を置き去りにしてドロン。82人乗っていた船の定員は50人だったそうです。難民たちは飲まず食わずで2日間、船長を待った後、航行する船の注意をひくために船上で焚火をしました。

黒海からボスフォラス海峡に入ろうとしていた船が焚火に気づき、沿岸警備隊に通報。9月4日10時半、警備艇が小船に近づきました。難民たちはチャユルバシュの船着き場に運ばれ、食事と水を与えられ、医療手当を受けました。警察は難民を置き去りにした船長を探しています。

最近の各地の紛争で難民の数は急速に増えています。9月4日、イズミル県庁の提供してデータによると、沿岸警備隊は今年、エーゲ海からギリシャに入ろうとした不法移民7540人を捕らえたそうです。


   「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする