晴れたら山へ

写真を中心にした山登り、沢登りのブログです

幌尻岳 二回目   2000年9月12~13日    

2022-08-17 17:42:57 | 登山

      標高1940m大岩から北カール


メンバー :  L 森林管理署 Mさん、平取山岳会4人 H建設3人、GNさん、Akky

コースタイム
9月12日 天気 晴れ
 森林管理署9:19 =三ノ沢ゲート10:18( 722m)―取水施設10:34~48(750m )―四ノ沢出合洗心ノ滝11:20―七回目徒渉後11:50~12:00 (鹿の死骸)―幌尻山荘12:25~13:50―命ノ泉14:38―頂上15:34―命ノ泉16:18―幌尻山荘16:50

9月13日 天気 晴れ
 幌尻山荘4:55―体憩5:59(1475m)―命ノ泉6:28案内板―尾根の岩6:45(1685m)―1829m峰7:31―山頂8:30~9:00―ハイ松のヤセ尾根10:00(1800m)―命ノ泉10:25(1560m)―幌尻山荘11:33~14:40(958m)―洗心ノ滝15:15―取水施設15:47~16:05―ゲート16:18 (722m)=森林管理署17:13~26=トヨタレンタ 18:30=新千歳空港19:10

 時間
   登り  一回目 ゲート~幌尻山荘(全員2:07)、幌尻山荘~山頂( 単独1:44) 計3:51、
       二回目         (全員2:07 + 幌尻山荘~山頂(二人3:35)、計5:42    
   下り  一回目  山頂~幌尻山荘 (単独1:16) 幌尻山荘~ゲート 全員1:38) 計2:54
     二回目 (二人2:33 + 幌尻山荘~ゲート 全員1:38) 計4:11
 距離15.0km、標高差2052-722=1330m

感想
 前回7月27日の登山では、沢の水量が多く四ノ沢出合手前で渡渉できず引き返した。そのため、紅葉登山として9月23日に登る予定であったが、山荘の修理で使用できないため今回登ることになった。沢靴は、前回同様にスパイク付地下足袋を森林管理署から借りることができた。

 今回は、ヘリで荷揚げする機会に平取山岳会の人と業者が登るので同行させていただいた。真野目夫妻も同行する予定であったが雨で登れないと判断し取りやめられた。

 11日は、大雨で東海道線が麻痺。一時は飛行機に遅れるのではないかと心配した。一時間待ち、ぎりぎり間に合った。札幌も雨、振内(ふれない)も小雨。夜中降っていた。宿の女将さんは、登れないという。Mさんがヘリの会社に聞いた結果、行くことになった。
  途中の林道より見た糠平川の水量はあまり多くなさそう。取水ダムでも確認。平取山岳会の人について行く。


        北電取水施設

 一回目の徒渉は、前回は苦労して渡ったのに今回は、膝の下までしか水がなく難なく渡ることができた。三回目の四ノ沢出合手前の徒渉もスムースに渡れた。徒渉して岩を回ると洗心ノ滝,落差30mが現われた。七回目の徒渉の後、登山道に熊に食われた鹿の死骸があった。ヒグマがいなかったので一緒に来たハンターは、ここで帰った。
 ここからあわせて14回の徒渉の後、五ノ沢の滝が見えるとすぐに山荘が見えた。思わず着いたと叫んだ。最後の徒渉で山荘に到着。沢登りもこれくらいの水であれば少し緊張するが楽しい。山岳会の人は速い。石の上をぽんぽん飛んで行く。


        標高810m、二回目の渡渉


        四ノ沢出合、前回渡れなかった所 (振り返って)


       四ノ沢出合、洗心ノ滝 落差30m

   
        標高870m 北から支沢


        標高920m 左岸から右岸へ 赤丸を目指して渡渉


        標高935m 赤テープを目指して渡渉


        五ノ沢まで来ると幌尻山荘は近い


        幌尻山荘が見えた


        幌尻山荘に到着

山荘に着いてから、私たちはすることがないので命ノ水まで登るつもりであったが、頂上まで空身で登ってしまった。あいにく頂上からの展望はガスがかかり見えなかった。
夕食はジンギスカンと焼肉の豪華な食事。ビールもいただいた。カレーも食べて満腹。



        9月13日 4:45に山荘を出発

 13日は四時に起きてカレーをいただき出発。小屋の横からトド松樹林の急な登山道が始まる。1497m付近よりゆるくなりダケカンバのきれいな林を過ぎると命ノ泉の看板。今回は下に少し下るので割愛。ここから再度急登。ダケカンバの間から見える戸蔦別岳、北戸蔦別岳が尖って登頂意欲を誘う。その奥にピパイロ岳も見た。

 1740m付近よリハイ松のヤセ尾根を登る。北カールとそれを抱いた幌尻岳が見えた。まさにポロシリ大きな山である。1829m付近より半円をえがいてゆるい尾根を登っていく。チングルマ、チシマキキョウなどが残っている。夏であればすばらしいお花畑と思われる。幌尻湖(奥新冠ダム)も見えてきた。


        1690m岩から戸蔦別岳、北戸蔦別を望む


        1740m稜線に出た


        1740mより稜線を行く


        1730m稜線鞍部から振り返る 北戸蔦別岳


        標高1950mから山頂を望む



        8:30に山頂に到着 ケルンと二等三角点があった

 頂上ではやや雲が出てきたが、東にピパイロ、十勝幌尻岳、札内岳、南東にカムエイク、北に大雪、トムラウシ、幌尻湖、南には後方羊蹄山も見えた。360度のパノラマ写真を撮る。下りはのんびり写真を撮りながら降りる。


        山頂からのパノラマ 北10度 ①


        山頂からのパノラマ 北東35度 ②


         山頂からのパノラマ 東80度 ③


         山頂からのパノラマ 南東120度 ④ 


         山頂からのパノラマ 南東165度 ⑤


         山頂からのパノラマ 南180度  ⑥


         山頂からのパノラマ 南西250度 ⑦


         山頂からのパノラマ 西290度 ⑧


         山頂からのパノラマ 北西335度 ⑨


         東カール_1


  東カール_2


        1960m付近から南の幌尻湖を望む


        1950m大岩付近から北カール


        1740m稜線から急坂を下る


        1560m命の泉付近からタケカンバの樹林帯 戸蔦別岳を望む


        11:33に幌尻山荘に戻った   

 山荘での昼食は、ウナギ丼をいただいた。幌尻山荘から先頭で沢を下る。自分で判断して沢を下るのもおもしろい。上りではパンツはぬれなかったが、下りでは、ちょっと深いところを渡ったためパンツまでぬれてしまつた。無事に取水ダムに到着。着替えて車で林道を下り始めたら雨が降ってきた。二回日で幌尻岳に登れたことを感謝しながら森林管理署まで帰った。

 時間が遅くなったため、ナビに千歳空港北のトヨタレンタリースをセットし空港に急いだ。


    幌尻岳2回目ルート




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幌尻岳 一回目     2000年7月24日

2022-08-16 11:21:06 | 登山

        一回目の渡渉 水が多い

メンバー : L平取山岳会 石森会長、SL大神様、Akky GNさん 他4名 計8名
コースタイム
 千歳空港(石森会長)10:20~44=日高北部森林管理署振内事務所11:20~47=標高550mゲート13:41~14:13―北電取水設備(750m)15:40~50―三番目渡渉点(850m)撤退17:10~25―取水設備(履き替え)18:30~38―ゲート19:44~20:00=松永旅館21:40
                     
時間5:31、距離12.8km、標高差830-550=280m

4.記録、感想
 幌尻岳はアイヌ語で[大きい・山]との事。スケールが大きく沢の渡渉があるので百名山では最難関の山と言われている。それで平取町町民登山会に応募した。
 今回は、平取町の幌尻町民登山会が悪天候で中止になり、その代わりとして幌尻岳キャンセル登山会が実施された。
 千歳空港まで平取山岳会会長 石森様と大神様に迎いに来ていただき助かった。6名参加。パジェロとビッグホーンに乗せていただいた。

 日高北部森林管理署振内事務所に立ち寄りスバイク付き地下足袋を借り、食料などを車に積みこみ11:47に登山口に向けて出発。 
 札幌の天気予報は、雨。当日は、曇りまたは晴。期待できそう。しかし、石森さんは、雨が降ったから渡渉できるかどうかわからないと言う。
  車止めのところで崩れがあり、車では行けないため、徒歩で出発。いやな予感。北電取水施設脇で地下足袋とズボンを履き替える。


        標高550mゲート近で崖崩れのためそこから歩く


        北電取水施設


        右岸登山道終点 標高770mにて沢登の準備

  取水口よりすぐの崖をへって右岸の踏み跡を行く。1回目の渡渉では水が多く案内の二人が沢に入り棒を立て押さえそれにつかまってようやく渡る。水の勢いは強く、足を上げると流されそうである。すり足と、川上へ向くよう注意され、ようやく渡る。72才の人は、あやうく流されそうになった。
 二番目の渡渉点は、印がある所が深いため、少し浅そうな下流を渡る。ここは少しなれてきた。
 三番目の渡渉点は、いつも渡っている所が深いため渡れず撤退となった。残念だが引き返す。難しい山である。


        右岸を行く


        右岸の踏み跡を行く


        大岩のある右岸の踏み跡を行く 


        標高790m付近 一回目渡渉 水が腿まであり多い


        二回目の渡渉


        標高830m付近、四ノ沢出合近く 三回目が渡れないので引き返す


        登山道終点まで戻ってきた。


      幌尻岳 糠平川ルート
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