ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




中村家住宅。中央区築地2-9
左:1992(平成4)年2月16日、右:1986(昭和61)年8月31日

新大橋通りと平成通りの間にある路地に今も残っている、元は住宅だった建物。現在は「鉄板焼Kurosawa」という店になっている。
『東京都の近代和風建築』(編集=東京都教育庁地域教育支援部管理課、2009年)によると、1927(昭和2)年に王子製紙重役の中村氏によって建てられた住宅。「木造2階建、入母屋造、桟瓦葺」という構造である。「玄関を中心に、入母屋屋根を持つ建物を左右対称に配し」「外壁は、押縁下見板張と漆喰仕上で、窓には格子が組まれ、戸袋や玄関の門扉には一枚板が使われている」。これらの外観の特徴は、店に改修したときもそのまま残され、近頃はやりの古民家を飲食店に転用する場合のお手本のような現状である。住宅だったときの間取りは、「中廊下式」「1階は、南側に洋間の応接室と居間」「北側に水回りなどの付属施設」「2階は、南側に本格的な書院造の客間と茶室、北側は6畳間と箪笥置き場」だったそうだ。
中村家の北側にも木造の家が2棟並んでいる。住宅と「ふる里」という料理屋。現在は住宅になっている建物が建て替えられている。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 築地畜産、美... 岩間陶器店/... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。