ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




蔵前工業会館。港区新橋2-19。1986(昭和61)年2月2日

蔵前工業会とは国立大学の東京工業大学の同窓会の組織。東工大は1929年に大学に昇格する以前は東京高等工業学校の名称で、関東大震災で大岡山に移転するまでは台東区蔵前(蔵前1丁目と柳橋2丁目)にあったので「蔵前」とも称された。
蔵前工業会館は蔵前工業会が1931(昭和6)年に建設したビルで、設計は吉本与志雄他、施工は戸田組。戸田組の落札価格は153,000円だった。壁面はスクラッチタイル貼り、アールデコ風の意匠のテラコッタで建物の縁などを飾っている。
1991(平成3)年に取り壊されて1993(平成5)年には新会館が竣工した。それから10年後、2003(平成15)年には長年の不況でビルの経営が難しくなったらしく、売却してしまう。現在は「新橋マリンビル」の名称である。



左:1987(昭和62)年頃、右:1986(昭和61)年5月11日



東海銀行新橋支店。新橋2-12。1987(昭和62)年頃

JR新橋駅の北のガードから東を向いて外堀通りを撮った写真。東海銀行のビルは「第三光和ビル」。
1986年の住宅地図では東海銀行から左奥へ「キムラヤ、パチンコニュー銀座センター、新橋三河屋、カメヤマ、三宝苑(中華料理)、胡萩堂」。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
懐かしいです (kaoru)
2011-08-09 10:10:10
銀座センターが閉店されたようで、(パチンコ屋さん)
ビルそのものも取り壊しになるようです。
新橋マリンビルには、愛媛と香川のアンテナショップが入居されております。

蔵前工業会館と田村町交差点の堀商店の造りは、よく似ていて好きだなぁ~と子供心に感じておりました。
いつも素敵な写真をありがとうございます。
 
 
 
>kaoru様 (流一)
2011-08-09 20:48:09
銀座センターの建物も建て替わるのかもしれませんね。角のコナカのビルもかなり古そうですから、周辺もまだまだ変化しそうですね。
掘商店はよく残っていますね。いずれ取り上げますが、掘商店のビルよりその周囲の建て替わったビルが注目されそうです。
 
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