Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

「伝承塾」作品展~春のよろこび~&凸盛り絵付け体験@名古屋陶磁器会館(追記)②

2014-03-04 00:03:53 | 旅・再発見
白磁の表面に立体的な装飾を施す名古屋の代表的な上絵付け技法「凸盛り」(でこ盛り/イッチン盛り)をご存知ですか?

これは「台白と呼ばれるセラミックやガラスの粉末に布海苔と水を混ぜてペースト状にしたものを生クリームを絞り出すようにして皿や酒器、つぼなどの磁器の表面に絵を描く技法で絞る器具の名前を取って「イッチン盛り」とも呼ばれた。」~中日新聞3月3日記事より

しかし名古屋の陶磁器産業は1970年代以降、著しく衰退し職人も高齢化しこのままでは伝統の技法が途絶えてしまうと伝統の技を継承していこうと立ちあがったのが「名古屋凸盛り隊」で、陶磁器会館で「伝承塾」を開いているのだそうです。
その展覧会『「伝承塾」作品展~春のよろこび~』が陶磁器会館の1階で開催されていたので寄ってみました。
迎えてくれたのは、凸盛り絵付けで華やかに絵付けされたお雛様の壇飾り。
その反対側には白生地の壇飾り。
 
素敵な作品が並んでいます。
盛り上がっているのがわかるでしょうか。
 
豪華な技法で吃驚しました。
でも今、この伝承塾のような形で保存と伝承に努めなければ、これだけの技が消えていってしまうとは・・・。
これからの「名古屋凸盛り隊」と「伝承塾」の活躍と活動に大いに期待したいものだと思いました。
 

そして今回、第1回の『凸盛り絵付け体験』ワークショップが開かれるということで参加しました。
私にとっては陶磁器は見るもの、使うものなので、当然、絵付けの経験は皆無。
真っ白のお皿を見た時には私の頭が真っ白になりました。
無から有をひねり出さねばならないのか・・・と。
 
でも講師の方々の説明を伺いながら、口金(イッチン)から台白を絞り出していくうちに工作感覚で楽しくなってました。
やり直しは簡単、手でやり直したい箇所をなでるだけで、台白はさっと取れるのです。
 
ただ、台白はとても乾きやすいので口金が詰まりやすく、しょっちゅう外しては洗い、またつけては詰まり、それを洗い・・・の繰り返し。
その合間にお皿に絵を描く、ということでなかなか忙しいのです。
あっという間の1時間半、ああ、面白かった!!
でも、難しい技法だと身にしみてわかりました。
これから、窯に入れて焼成なので、受け取りはまだ先です。
さあ、どんなお皿に仕上がっているでしょうか。どきどきしちゃうなっ

で、出来上がったのがこちら・・・やっぱり、凸盛りは難しい~
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