志村さご推薦の「日本はなぜ『基地』と『原発』を止められないのか」を読みました。
こういう種類の本にしては、読みやすかったです。
学者さんの難しいことばでなく、「自分も知らなかった!」「こういうことだったのか!」そういう驚きが共感できたからかもしれません。
今までうすうす感じていたことが「やっぱり!」と確認できたこともあったし、ここまで露骨だったのか!と自分の甘さを認識したり、目からウロコの体験でした。
著者によれば、今の憲法の上に日米安保協定があり、日本の憲法は日本国民の人権を護る砦とはなっていない(機能していない)と言っています。
その根拠は「砂川裁判の最高裁判決」だそうです。
それが、沖縄でも福島でも国民が守られない理由とのこと。
それでその事態を変えるためには、国民の手で憲法を作ること、だと言っています。
今までは、自民党による戦前に回帰するような改悪か、指一本ふれさせない護憲か、の2つしかなかった。今こそほんとうに国民のための憲法を国民側から作るべきだという主張です。
私自身、「今憲法を変えるなんてとんでもない、どんどんひどい方向に行ってしまう。9条は護りたい!押し付けであってもいいものはいい、しかも押し付けと言っても鈴木安蔵さん等日本人による考えがしっかりと入っているというではないか」
という考えでしたが、この本を読んで「そうか!そういう方向もあるのかもしれない」と思いはじめました。
著者は憲法を自分たちで作って米軍に出て行ってもらったフィリピンの憲法や、ドイツの憲法に学べばよいと言っています。
そしてそれは、今、「護憲+」の中で取り組もうとしている国民投票とも共通するところがあるような気がしています。
ひとりひとり、どういう憲法が自分たちにとっていいのかを考える・・・これはとっても大事なプロセスではないでしょうか。まわりの人たちと話し合いながら。
自民党政権に利用されないよう細心の注意が必要であることは全くそのとおりと思います。
ともかく一読をお薦めします。戦後の天皇やその周辺とアメリカの軍部とのやりとり、刻々変わる世界の情勢は緊迫感もあり、なるほどそうだったのか・・・と思うこといろいろありました。
「護憲+BBS」「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽・美術」より
コナシ
こういう種類の本にしては、読みやすかったです。
学者さんの難しいことばでなく、「自分も知らなかった!」「こういうことだったのか!」そういう驚きが共感できたからかもしれません。
今までうすうす感じていたことが「やっぱり!」と確認できたこともあったし、ここまで露骨だったのか!と自分の甘さを認識したり、目からウロコの体験でした。
著者によれば、今の憲法の上に日米安保協定があり、日本の憲法は日本国民の人権を護る砦とはなっていない(機能していない)と言っています。
その根拠は「砂川裁判の最高裁判決」だそうです。
それが、沖縄でも福島でも国民が守られない理由とのこと。
それでその事態を変えるためには、国民の手で憲法を作ること、だと言っています。
今までは、自民党による戦前に回帰するような改悪か、指一本ふれさせない護憲か、の2つしかなかった。今こそほんとうに国民のための憲法を国民側から作るべきだという主張です。
私自身、「今憲法を変えるなんてとんでもない、どんどんひどい方向に行ってしまう。9条は護りたい!押し付けであってもいいものはいい、しかも押し付けと言っても鈴木安蔵さん等日本人による考えがしっかりと入っているというではないか」
という考えでしたが、この本を読んで「そうか!そういう方向もあるのかもしれない」と思いはじめました。
著者は憲法を自分たちで作って米軍に出て行ってもらったフィリピンの憲法や、ドイツの憲法に学べばよいと言っています。
そしてそれは、今、「護憲+」の中で取り組もうとしている国民投票とも共通するところがあるような気がしています。
ひとりひとり、どういう憲法が自分たちにとっていいのかを考える・・・これはとっても大事なプロセスではないでしょうか。まわりの人たちと話し合いながら。
自民党政権に利用されないよう細心の注意が必要であることは全くそのとおりと思います。
ともかく一読をお薦めします。戦後の天皇やその周辺とアメリカの軍部とのやりとり、刻々変わる世界の情勢は緊迫感もあり、なるほどそうだったのか・・・と思うこといろいろありました。
「護憲+BBS」「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽・美術」より
コナシ
ドイツは米軍に出て行ってもらってなどいません
今でも米国の欧州軍の司令部が置かれており、さらにいえば米国から提供されている核弾頭も国内に配備しています
フィリピンは米軍が出て行ったその隙を付いて中国がミスチーフ環礁を実効支配したという苦い経験をした結果、また米軍にお願いする形で事実上米軍を国内で常駐させています
この本の中で、そのことについても言及されています。
フィリピンに学ぶのなら、一度米軍を追い出した結果、米軍の重要性を認識したことを学ぶとなります