緋色をつかさどる 緋の司

鮮やかな紅色で中輪、八重咲の緋の司 (ひのつかさ、緋梅系紅梅性)。
今まで何度も撮っていたのに、まだアップしていませんでした。

HappyRetirement さん の　２．花いろいろ　によると、この様な鮮やかな濃い
紅色を梅では本紅と云うそうです。
なお紅梅性とは花色ではなく枝の断面の髄が赤いものを云います。

緋の司は鮮やかな紅色で、緋色の長ということでしょうか。または緋色をまとっ
た司、ということかもしれません。
京都市観光協会、 京都brand.com などによると、京都の葵祭では緋色の装束
の山城使 (やましろづかい) が、ぎっしりと豊かな真紅の房を揺らがせる馬で巡
行するそうです。山城使は山城国司の次官で五位の文官です。

accafushigi によると、養老令、衣服令、延喜式等に、四位 深緋、五位 浅緋
とあるそうです。律令制下において五位は国司や鎮守府将軍、諸大夫に相当
する位でした。

Wikipedia を見ると、冠位十二階の服色の研究によれば
第５　大礼 （だいらい） は濃赤
第６　小礼 （しょうらい） は薄赤
とする説が有力だそうです。赤色は冠位十二階から一つ繰り上がっていること
になります。
　　　　　　　(東京都調布市　神代植物公園　100206)
　　　　　　　(東京都世田谷区　羽根木公園　090204)
　　　　　　　(埼玉県東松山市　武蔵丘陵森林公園　090214)


　　　　　　　　　　　　　風寒し　香り微かに梅ふたつ　　　rocky　

　　　　　　　
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この２枚は羽根木公園 090204 のもの。




これは武蔵丘陵森林公園 090214 のものです。