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主に読んだ本の感想。日常のできごと。

平岩弓枝の御宿かわせみ第2作目、江戸の子守唄

2011年11月22日 15時01分01秒 | 歴史/時代物
先日話がでたので、御宿かわせみの1作目と2作目をよみかえしてみた。
かなりひさしぶりだったので、もうすっかり話は忘れていたので、新鮮だった一方、こんな話だったかと驚いた。

御宿かわせみの女主人るいとその恋人神林東吾の身分違いの恋(町娘と一応与力の家柄のあととり)がベースになっているが、もちろん事件連発。 
与力なのは東吾の兄である通乃進、本人は一応あととりっぽいけど、冷や飯食いの次男坊というかんじ、もちろん役職などない。ないのに、事件探索、同心と一緒に行動して口はさむ。一応、上司のあととりなので、もちろんみんな”あんたなんでここにいるの?”とは聞けない。
一方、るいの父親は元八丁堀の同心。 今は宿屋の女主人をしているが、れっきとした武家の出。ちなみに、東吾さんより1歳上の25歳。

まず、この二人いろいろと家の事情があり結婚できないらしいが、なぜなのか今ひとつ分からない。
るいは今こそ町方ではたらいているが、元は武家の出。 東吾さんもるいの家に婿にいってもいいとさえ思っていた。たしかにストレートではないけど、いくらでも方法はあるはず、二人がなぜこんなに深刻に悩むのかなぞ。

第2に、東吾さんダメ。
確かに仕事がない、ふらふらしている次男坊だといえ、蕎麦屋の勘定をるいに払わせるのはいかがか?
おひねりだって、るいがいつも払ってる。 

次に、いくら正式な関係でないとはいえ、東吾さんが気の向くままにるいの宿に寄ったり寄らなかったり、これでいいのだろうか? 好きな時に来て、お酒とご飯食べて、仕立てられたばかりの着物に着替えてのんびり。また、気の向くまま、出て行く。 こんな男はいやだな~。それでまた、るいが辛抱強いんだ。
日陰の身で東吾さんが来てくれるだけでうれしいらしい。 

こんなダメダメぶりの二人にイライラするばかりであった。