ぱそらぼ (ぱぁと1)

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年賀状

2022年01月01日 | 雑談
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

日本に暦が伝わってきたのは6世紀頃とも言われていますから、それ以前の古墳時代や弥生時代に遡ると、現代のようにカレンダーを見てそろそろ寒さもピークだろうとか、もう少しで春が来る…といった感覚は持てなかったでしょう。長年の勘が、耐え忍べばいつか芽吹く春が来るという事はわかっていたかも知れませんが、カレンダーを1枚めくって、気持ちをまっさらにするなどといった芸当には縁がなかった時代でしょう。

現代の私たちは、暦を手に入れて季節の巡りを頭で理解することができ、辛いことや苦しいことがあった時にも、その都度気持ちをリセットする節目を手に入れました。新年は「もう一度1から」と思い直す良い機会です。

年頭に当たって送り合う年賀状の習慣が廃れつつあると言われます。メールやSNSの普及がその背景にあることは明白です。1枚1枚手でしたためた時代がありましたが、今ではプリンタが自動で印刷をしてくれます。それでも年賀状のデザインを考え(数あるサンプルから選び?)ハガキを買って来てプリンタにセットし、パソコンを操作するその手間ヒマから解放されたい…と思う人が多いということでしょうか。

虚礼廃止といった言葉もまことしやかに叫ばれた事もあります。要するに、誰だったか(…は大げさにしても)も考えず、機械的に挨拶を送ること自体に意味は無いとする考え方です。子どもの頃、父親の年賀状の宛名書きをしていましたが、選挙運動のアルバイトみたいなもので、虚礼と言えば虚礼かもしれません。が、いただいた年賀状を嬉しそうに見ていた父の姿を思うと、虚礼とは言い難いものがあります。

この時代ですから、年賀状はやめてSNSでご挨拶も良いかも知れませんね。でも「SNSで年末や新年の挨拶はどうする? 参考になる例文テンプレート・投稿事例集」なんていうサイトが立ち上がっていたりするのを見ると、それって意味があるのかなと笑ってしまいました。

年賀状を書くのが大変なので「出さずにスルーする」という動きも広がっているとか。ご年配の方を中心に「今年限りでご挨拶は失礼します」といった「年賀状卒業」の儀式を経ずに、ただ出さないといった「年賀状スルー」。「『年賀状スルー』あ、出さないでもいいのか」という反応を見て、う~んそうじゃないだろう、出すか出さないかは個々人の考え方ひとつなのではないだろうかと思いました。出すもよし、出さぬもよし。自分自身が、相手とどう繋がっていきたいか?だけなのだと思います。

今年も皆様と細々と繋がっていたい…と願う当ブログです。