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命の終え方

2017年11月17日 | 雑談
先日、同級生ががんで亡くなったという訃報を受けました。小林麻央さんの例を出すまでもなく、今でも「がん」は罹患数も死亡数も増え続けている病です。大きな原因は「高齢化」にあるとも言われています。高齢はがんの危険因子の1つで、高齢になるほどがんの罹患率は高くなると言われています。年齢を重ねることだけは、防ぎようが無く、平均寿命が延びると同時に、がんの罹患数も増えてしまいます。そこで、こうした統計に「年齢調整」を加えてみると(詳しいことは良くはわかりませんが、こうした高齢化の影響を除外してみると)、間違いなく罹患率、死亡率は減少している…といった傾向が見られるようです。

がんに有効な薬の開発が、進んでいるというニュースも見聞きします。先日、スイスのノバルティス社が開発していた新型のがん免疫薬が世界初、米国で承認されました。「キムリア」という名の新薬は、非常に高い効果が期待できるそうですが、1回の治療に約5000万円のコストがかかるとされています。これに限らず、効果も薬価も高い新薬が相次いで登場しており、医療保険制度の崩壊が懸念されています。

保険が適用されると、患者の負担額は抑えられ、残額は税金や保険料で賄われますが、それにしても患者の負担額は月に数万円から数十万円になります。まして、補填される保険料や税金は天井知らずの金額になってしまいます。新薬を開発するには、それだけのコストがかかっている、もしくは遺伝子操作などを必要とする製薬の工程には莫大なコストがかかってしまいます。それにしても、お金の有無が命の長さを分けるのだとしたら…やはりこれは、薬のあり方を根本的に見直す必要がありそうです。

一方で、米国臨床腫瘍学会が実施した「がんの意識調査」によると、アメリカでは高額ながん治療費に対し、治療を拒否するとか処方された薬剤を使用しなかったりする…という回答が少なからずあったと言います。既に、金銭的な豊かさが、治療を左右するに至っているのかも知れません。高額な薬を使用したからと言って、必ず治るという保証があるわけでもありません。近未来のいつか、「がん」も必ず治る疾病となる日が来ることを祈りますが、同時に「がん」に対する考え方も繰り返し議論が深められる必要を感じます。

人間は、科学の進化によって、「死」を少しずつ遠いものにしてきました。その昔の人間の寿命に比べると、今は本当に長寿の世の中になりました。ただ、どんなに科学が発達したところで、人間が「不老不死」を手に入れることができるわけではありません。人は、確実にいつか死を迎えなければならないのです。細菌やウィルスなど、異種のものが体内に入り込んで命を縮めるのではなく、がん細胞は「自分自身」の細胞である…というところが決定的に違っています。がん細胞をやっつけるという事は、自分自身を傷めることに他ならない…という矛盾があるのです。

「がん」は細胞の寿命を示しているのではないかとも思います。その昔、様々な疾病や怪我、天災などで早くに命を落とした時代は、細胞の寿命が来る前に、何らかの原因で命を落としてしまいました。現代は衛生状態も良くなり科学が発達して、本来の寿命以上に生きながらえるようになってしまった…感を抱いてしまいます。「命」は、どのように終えるのが理想なのでしょうか。。。。。

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