脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

Dear George

2017-06-07 | Weblog

外国でのデビュー戦、自分ひとりで相手は外国人そしてセコンドも外国人、はい誰を信用しますか?答えは自分自身を信じると答える人間はブーッ、答えはセコンド、セコンドを信用しなければ勝てることはない。セコンドを信じてコミュニケーションをとることができなければ外国のリングで有利に試合を運ぶことができないし、有意義なボクシングはできないと思う。私のボクシング人生はすごく楽しかったがそれはコーチや監督のおかげだと思っている。ケグジェンイで個性が強い私をうまく引っ張って行ってくれて、たいした偉業ではないが、しかし私のポテンシャルでここまでにしてくれたのは間違いなく彼らがボクシングを有意義に競技させてくれたからだ。

私のコーチであるジョージの出会いはカラカウアジムと言う大きなジムで私がヒスパニックのボクサーに全く相手にならずにたたきのめされて悔しくて悔しくてずっとそこに立ち尽していた時に声をかけてくれたことである。強くなりたかったら明日もう一度ここに来いみたいなことを言われて、その日から私はボクシングを教えてもらうようになった。そしてこのことはブログでも書いたが、彼は私がすごく速くパンチがうてるのを見抜いていて、その能力をうまくトレーニングで引き出してくれたがこのおかげで才能がなかった私が多少なりとも活躍できたと思っている。よくジョージはボクシングはお前のように悪坊主じゃないとだめだと言っていた。そしてその悪坊主とコンビを組んでカラカウアジムにいられなくなってカリヒというところに行くようになったが70パーセントはジョージのせいだ。ジョージとはよく口論になったが、でも試合が終わって勝ってリングをおりるとお前は天才だと言ってくれる。向こうではコーチが競技者をボーイと呼ぶがこれは尊敬と愛情を込めた呼び方でそれは本当の我が子のように接してくれ、リングで戦うのは私ひとりであったがジョージがセコンドにつくとまるで自分が対戦するかのように応援し見守ってくれ、まさに二人三脚のようにファイトしたと思う。パーティに彼が私をおくってくれた時に、韓国人の女の子があのおじいさん本当にあなたが大好きだねと言っていたが、本当に彼は私を家族のように扱ってくれその二人で歩んだボクシングの1パージ1ページは本当に楽しく貴重であったと思う。ボクシングは個人スポーツだ、でも自分を理解し支えてくれる人がいないと勝てないスポーツでもある。ボクシングの素晴らしさはこういう出会いがあることだ。私はこのボクシングを通して多くの人たちと出会って来た。そしてその中でも私とジョージは最高のコンビであったかも知れない。

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする