昨夜11時、気温35℃と暑いヴォルゴグラード・アリーナで、日本は決勝トーナメント進出を懸けたポーランド(FIFAランク8位)との決戦の時を迎えた、勝ち点4/総得点4/得失点+1の日本はこの一戦に勝つか、引き分けるかで自力でその夢がかなう!セネガルとの試合前に西野朗(あきら、63歳)監督は「引いて闘うことは簡単かもしれない、でも、日本らしく前に出てボールを保持して行こう、ボールを失ったら皆で取りに行けば良い、常に強気で行こう!」と日本代表23人とベンチ・スタッフに声をかけた!今回、西野監督は3戦目にして、1トップから2トップに変え武藤と岡崎を入れ、2nd topに宇佐美と酒井を、右MFに山口を、DFに槙野と酒井を入れて先発レギュラー6人を変えて来た・・・
小生はリーグ戦2試合の疲れを癒(いや)すため、レギュラーメンバーを総入れ替えして貰いたかった、そして、スタンドには日増しに、日本代表を愛するサポーターが数を増す応援の中、11時丁度に、ポーランドのボールで前半がキックオフされた、今回、過去最多のPKを予想し、VAR(Video Assistant Referees)は副審の2人を含む7人制をとった、まだリーグ戦で勝ち点がなく、リーグ戦敗退が決まって、あとのないポーランドは、このままでは母国に帰れない、この日本戦に勝ちたい一心で来るだろう、また、ここまで1勝1分け勝ち点4の押せ押せムードの日本は、このポーランド戦に勝って決勝トーナメントに進出を決めたいところだ!こんな2チームは、ゲーム開始から激しく全力をぶつけ合った!だが、相譲らず前半は無得点のまま0-0でハーフタイムに入った・・・
後半が始まった2分後、前半の激しい当たりで負傷したのか、岡崎が下がって大迫が入った、この試合の裏でこのヴォルゴラードから北に650km離れたサマーラ・アリーナで、もう一つHグループのリーグ戦、コロンビアvsセネガル戦が、ほぼ同時刻で進行していた!日本がポーランドに勝たない限り、この試合の進捗動向が、日本の決勝トーナメント進出に微妙に関わっていた!あっ、後半14分、ポーランドの左サイドFKが、ゴール左側でフリーになったベドナレクにボレーシュートされ、日本は、あっけなく先制のゴールを喰らった!前半を、あんなに強気で闘っていた日本だが、後半29分、コロンビアが得点し、セネガルを1-0でリードしたあと、ポーランドの縦パスが通り、日本が危うく追加点を獲られそうになった!それを川島が必死にファインセーブした!そのあたりから、日本の押せ押せムードが弱まり、無駄と思われるパス回しが多くなる消極的プレー・ムードが流れだした・・・
後半37分、西野監督は一つの賭けに出たのだ、突然、武藤が下がりキャプテン長谷部誠が入った、まず、長谷部はゼスチャーでメンバー全員に、あまり動かず落ち着くように指示した、日本は残り10分間ほど消極的プレーに徹してから試合終了の笛が鳴った!これは不本意ながら西野ジャパンの苦肉の策で、無理して相手ポーランドに、これ以上点を取られず0-1で試合終了するための作戦だった!この作戦が功を奏して、セネガルを1-0で破ったコロンビアが、Hグループ1位通過を果たさせた!そして日本がフェアプレー・ポイント(警告ポイント)差で、セネガルを上回ってHグループ2位通過を果たした!一次リーグでは臆することのない、この堂々たる作戦によって、日本は、晴れて2大会ぶり3回目の決勝トーナメント進出を決めることが出来た!ヽ(^。^)ノばんざ~~~い・・・
正に西野ジャパンは、試合には負けたが、勝負に勝ったと云えようぞ!これで、日本は、Gグループで、イギリスを1-0で破り1位通過したベルギー(FIFAランク3位)と、日本時間7月3日(火)午前3時にベスト8を目指して闘う事となった!何事も結果オーライだが、それにしても、日本は持っている、何と、ラッキーな決勝トーナメント進出だったことだろう!日本よ、決勝トーナメント1回戦では、堂々と強気を押し通せば良い、そのことは西野監督が一番に強く心得ている!侍ブルーよ、ファイトいっぱ~~~つ!・・・