播但連絡高速道路を和田山で降り、加都北の交差点で国道312号線を左折した、少し南下して500mほどJR竹田駅の方角へ向った、加都の交差点を右折して円山川を渡り北上した、竹田城跡の標識を辿って播但道の高架の下をくぐり、少し上がって行くと左手上に真新しいサービス・エリア“天空の駅・山城の郷(やましろのさと)”が、標高353.7mの虎臥山(とらふすやま)山頂にそびえる日本一の天空の山城・竹田城址を背景に広がっていた!・・・
広い駐車場に車を停めてから、館内に入って行き、早速、家族に“栗もなか(800円)”と和田山観光協会発行の“国史跡 竹田城跡(500円)”を買い求めた、それから2階にある歴史資料館に上がり展示物を隈なく見学した、竹田城の歴史をかいつまむと、室町時代の1431年に山名持豊(宗全)が竹田城の構築に着手した、1443年に竹田城が完成し、太田垣 誠朝が初代城主に着任した、1465年には太田垣 景近(かげちか)が2代目におさまった!・・・
そののち、1467年(応仁元年)から1477年までの10年間、8代将軍・足利義政の世継ぎを巡って、山名宗全を総大将とする西軍と、細川勝元を指揮官とする東軍に分れて、2大有力守護大名が激突する“応仁の乱”が京都から日本全国へ広がって行った!応仁の乱ののち、1479年から太田垣氏が竹田城主として治めたが、1580年、織田信長の全国制覇の命を受けた木下籐吉朗秀吉の但馬侵攻により竹田城は陥落した、1585年には赤松広秀が2万石を受けて竹田城の城主になるも、1600年の関が原の戦いで西軍に着いた赤松広秀は鳥取で自刀して、竹田城は廃城となった!・・・
1969年のNHK大河ドラマで、上杉謙信の生涯を、武田信玄と11年も戦い勝負がつかなかった“川中島の戦い(1553~1564年)”までを描いた海音寺潮五郎の長編小説“天と地と”が石坂浩二主演で放送された、驚いたことに1989年11月に、その“天と地と”を榎木孝明主演で角川映画が映画化した!そのロケが地元住民総出でエキストラ出演して、この竹田城跡で行なわれた!その折、なんと竹田城跡には3億円が投じられて、天守閣、大手門、櫓、城壁など本物の城郭全体が再現され、実物大セットが出来上がった!ライトアップされた幻の竹田城を見物に来た観光客で竹田の街は連日連夜賑わった!登山道は見物人で溢れ!人の数珠つなぎが絶えなかった!・・・
また2012年8月25日に封切された高倉健主演、降旗康男監督の映画“あなたへ”がこの竹田城跡でロケが行なわれていた!1月5日から始まるNHK大河ドラマ“軍師・官兵衛”でも竹田城跡でのロケがあったようである!お見逃しなく!資料館から出て、そのまま登山開始と行きたかったが、時計に目を通すと、既に11時20分になっていた、腹も空いていたので、食堂に入って、早く用意のできる“岩津ねぎと牡蠣の具沢山うどん(1000円)”をオーダーした、そのうどんには地元地産の岩津ねぎと、広島産牡蠣がドッサリ入っていた!うめえのなんのって!(*^_^*)じゅるり・・・
外に出ると、ななな~~~んと!本格的な雨になっていた!車に常備している傘をさして、主城郭へ辿り着くまで40分かかるされる登山道を登って行った、次第に雨は横殴りのみぞれとなっていった!城郭に着いても更にみぞれは更に激しくなった、城郭は改修中で、天主台にはバリケードが張られ登れず、南北二の丸にも三の丸にも、南千畳にも北千畳にも、いたるところにロープが張り巡らされていた、次第にみぞれはボタ雪に変わり!辺り一面には薄っすら積雪ができていた!小生の靴とズボンのすそは泥混じりの雪解け水でビショビショになった!JJJ!!残念!城跡で数枚撮っただけなのに、ここでバッテリーが切れた!!(*_*; ガ~~~ん!!・・・
気が済むまで城郭の隅々まで歩き回ったあと、小生が下山する頃には、みぞれがボタ雪になった!ふと周りを見渡すと城郭周辺には誰も居なくなっていた!城郭から100mほど降りた処にある竹田城大手門広場辺りで、大雪の中、一人の中年女性が「312号線に降りた直ぐそこですから寄って見て下さい!」と言って、何か手渡してくれた、ご苦労さんと言って、受け取りよく観ると但馬牛焼きレストラン“竹田屋”の御品書きだった!今日は行けそうもないが、きっと近いうちに行くぞ!ちなみに、この大手前広場にはトイレがあるが、城郭で長居する者にとってはキーポイントになりますぞ!城郭に上がってしまうと小も大も用たすところは何も在りませぬ!・・・
掃(はら)っても掃っても雪で重くなる傘を両手で握って下山していった!下山途中、団体客らしき若者の一行とすれ違った、山城の郷に戻ってみると、大型観光バスが1台だけデ~~~んと停まっていたので、間違いないだろう、帰路に着いた播但高速道には生野・神崎を過ぎるまで重い湿った大粒の雪が降っていた!高速道路一帯には雪が積もり白銀の世界が広がっていたが、湿った雪なのでノーマルタイヤで少々飛ばしても危険を感じることはなかった!・・・
福崎を過ぎると雪は雨に変わった!やれやれ、とんでもない日を選んだものだ、このところ『竹田城まで車で行きた~~~い!』のGoogleのテレビCMでも御馴染みの、正面に竹田城跡が雲海に浮かぶ絶景が望める撮影ポイントが、同じ標高で北向かいの立雲峡にある、後日いつか登って見たいものだ!さて、そろそろ年賀ハガキに取り掛からなくっちゃ、読者の皆さん、良いお年を~~~!・・・