高校球児たちが夏の酷暑を闘い抜いた真夏の日々も、やっと終わりを告げる処暑(しょしょ)を、ここ加古川の地は今日23日に迎えた、そして、ここ加古川には、昨夜遅くから降り出した纏(まと)まった雨が、前日に石川代表の星稜を破った大阪代表・履正社(りせいしゃ)高校の初優勝を祝うかのように夜明けまで降り続き、久しぶりに加古川の大地をタップリ潤(うるお)してくれた!・・・
ここで総数3730校が地方予選を戦い、都道府県を代表する49校が甲子園に集まり、トーナメント戦を勝ち抜いて来た第101回全国高校野球大会での履正社vs星稜の昨日の優勝戦を振り返って見よう、ここまで先攻の履正社は、1回戦で霞ケ浦を11-6で、2回戦で津田学園を7-3で、3回戦で高岡商を9-4で、準々決勝で関東一校を7-3で、準決勝で明石商を7-1で破って来た!一方、後攻の星稜は1回戦で旭川大付属を1-0で、2回戦で立命館宇治を6-3で、3回戦で智辯和歌山を4-1で、準々決勝で仙台育英を17-1で、準決勝で中京学院大中京を9-0で勝ち進んで来た!昨日22日木曜日2時から、初の夏の甲子園制覇を目指してきた2校、大阪府代表“履正社”vs石川県代表“星稜”との決勝戦の熱戦開始の火蓋が切って落とされた!その結果は冒頭で明かした様に、小生が観た処、実力に僅か星稜を勝(まさ)る履正社が、5-3で星稜を破り春夏通じて初優勝を果たした!・・・
北陸の雄の地位を持つ星稜は20回も夏の甲子園代表を勝ち取って来たが、一方、最近台頭してきたばかりの履正社は4回しか夏の代表を勝ち取っていない!だが、33年前から岡田龍生監督(たつお、58歳、東洋大姫路、日体大、桜宮高野球部コーチ)によって、部員数11人の弱体チームから育て挙げられ、今大会、決勝戦進出を果たした履正社高校(大阪府豊中市)は、岡田監督の指導の下、メキメキ練習効果を上げて来て、めっきり実力を挙げて来た、そして最近では大阪代表を獲るまでの全国区の有力校に伸し上って来ていた!しかし、今春のセンバツ1回戦では履正社は、0-3で戦歴では一枚も二枚も上の星稜に敗れていたのだが、よくここまで成長した来たものだ!・・・
昨日の履正社vs星稜との決勝戦は、実に優勝戦に相応しい見応えのある熱戦、両チーム相譲らぬ接戦となった!履正社は清水が6回2/3を投げ、岩崎が2回1/3を継ぐ継投策をシッカリ投げ終えた!片や星稜は奥川恭伸が9回全イニングを独りで投げ終えた!履正社が11安打したのに対して、星稜は2本上回る13安打打った!2回裏に1点先制された履正社は、3回表の2アウト・ランナー1,2塁から、四番のスラッガー井上広大が3ランして3-1と試合をひっくり返えした!7回裏、2アウト・ランナー1,2塁から星稜の知田に同点タイムリーされて3-3に追いつかれた!しかし、履正社は8回表に、1アウト3塁から、野口と内倉の勝利を決める勝ち越し2点タイムリーが出て、そのまま5-3で星稜を破って優勝を勝ち獲った!実に近年稀に観る好ゲームだった!・・・
そして履正社野球部全員は、深紅の優勝旗と優勝楯を手中にする表彰式に立った!惜しくも優勝を逃し準優勝となった星稜もここまで良く健闘した!今後更なる活躍にも期待がかかる履正社よ、初優勝おめでとう~~!きっと、その表彰式のあと地元へ向かって、晴れて履正社野球部が凱旋帰郷した大阪府北部の豊中・長興寺(ちょうこうじ)の街は、さぞ優勝ムードに慕って当分賑わっていくことだろう!ヽ(^。^)ノ・・・