NTTが宇宙空間でデータ処理をする仕組みの実用化に乗りだす。地上の自動車や発電所から得たデータを衛星間で処理をして、効率的な運転につながる情報にして戻す。宇宙空間で地上のデータセンターの役割を担うことになる。同社の光通信技術はデータ伝達の電力消費を無線に比べ100分の1に抑えられる。地上での電力消費も減り、地球環境への負荷を抑えられる。
衛星の運用ノウハウを持つスカパーJSATホールディングスと提携し、2022年から実証実験を始め、25年に商用衛星を打ち上げて26年のサービス開始を目指す。将来的には衛星を数百基程度運用することを想定している。
宇宙と地球の間で大量のデータをやり取りする必要がなくなるほか、必要な情報を宇宙から直接送ることで必要なデータを早く受け取れる。観測衛星が撮影した上空画像は地上で入手するのに今は1日程度かかっているが、数時間以内で入手できるようになるとみられる。
NTTが「IOWN(アイオン)」と名づけて開発を進める光通信技術を利用する。データの高速通信が可能となり、データ伝達の電力消費もいまの100分の1になる。データ処理に必要な電力エネルギーはすべて太陽光で賄う。地上でのデータセンターは大量の電力を消費することが課題となっているが、宇宙空間でデータ処理をすることで脱炭素にもつながる。
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日経新聞のニュース
光技術や光産業の情報交流フォーラム
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