まるぞう備忘録

無題のドキュメント

ブラック企業鎮魂歌。後編。

2016-04-23 11:20:39 | まるぞう経営学

結局そのB社さんとは新規の案件についてはお互い受けないことということになりました。最大の理由はB社さんからの支払い延滞が何回か続いたからでした。それは私の中では超えては行けない一線でした。

まあ、C課長になり現場の空気が殺伐としてきたこともあり、支払いの延滞が続いたことは丁度良い引け際かな。と感じたのでした。

支払い延滞の件はA部長が動いてくれて、最終的には無事入金されたのでしたが、新しい案件はしばらく様子をみさせてもらいたいという相談をA部長にしました。

A部長は意外そうでした。結局支払われたのだから問題ないでしょう。という感じでした。もしまた支払い延滞があったら自分が動くから大丈夫ですよ。という答えでした。そこには彼らとは埋められない溝を感じました。



私の中では会社を経営するにあたり明確なルールがあります。
その一つはお金の支払いだけはきちんと守る。ということです。それは社員たちの給料でもそうですし、我々の仕事を手伝ってくれる職人さんたちへの支払いもそうです。どうしても資金が足りなくなって、入金までの数ヶ月間、私が個人ローンでお金を借りてでもです。
もう一つは社員にサービス残業はさせない、ということです。だからうちの会社はIT業界には珍しく、みな夜には早く帰宅します。

この二つはゼロかイチなのです。もし支払い延滞を、たった一日でも意図的に行えば、それはいつのまにか二日でも大丈夫になり、一週間でも大丈夫になり一ヶ月でも大丈夫になるのです。
サービス残業もそうです。気づかないうちに夜中までただで仕事させても平気になるのです。



実は、これは私が大学を出て最初に入社した電器メーカー系で教わったことでした。このメーカーは次の3つのルールが徹底されていました。

1,問題が起きたら「問題を起こした人」を責めるのではなく「問題を起こした業務フロー」を見なおせ。
2.下請けメーカーさんへの口頭発注の厳格な禁止。
3,社員へのサービス残業の厳格な禁止。

もうこれは徹底していて、上記を守らないマネージャーは降格されるぐらい厳しいルールでした。



自分で会社を起こ身になって改めて思うのは、社会に出て10~20年ほどの期間に、この会社でこれらの公正なルールを肌で教わることができて本当に良かったということでした。

そして自分が起業していろいろな会社さんとお付き合いする中で、確かにB社さんのようにブラックな体質の企業もありますが、私が最初に入社したような公正な企業もたくさんあることを知りました。



そしてこれからブラックな体質が多い企業ほど自滅する傾向が出る世界になっていくかもしれません。と妄想いたします。もともと日本人は公正な人が多い人達であります。公正な企業が人々から支援されるのは当然であろうと思います。



おひさま、ありがとうございます。
(本日は過ぎ越しの祭ですね)



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