ニュージーランド移住記録:みたび

移住は帰らなくてもいい終わりのない旅。人生そのものも旅。そして気づき始めたあの世への旅。旅と夢限定ブログ

ケアンズ行:クレイグ

2022年03月19日 | オーストラリア:ケアンズ

光にあふれた輝く場所には必
ず影があり、明るい分その影
は濃く、深く、印象的です。


4日目の夜、私は1人の男性に
会っていました。夕食に行く
時に気づき、食事中もずっと
気になり、食後にホテルへ戻
る途中に、声をかけました。


「大丈夫?」


彼はこの非常口の隙間に座る
ような寝転ぶような、長身を
折り曲げながら、不自由そう
に、隠れるようにいました。



突然声をかけてきたアジア人
女性にちょっと驚いたようで
したが、すぐに海の底のよう
に沈んだ顔にホッとした表情
が浮かび上がってきました。


「ホームレスです。
どんな支援でも助かります」

彼の脇の段ボールに丁寧に書
いたメッセージがあります。


食事に行く前に気づき、メッ
セージを受け取りました。


彼は白人の40代と思しき中年
男性で、胸に社名の入ったポ
ロシャツを着ていて、つい最
近まで働いていたのに、何か
の事情で思いがけず急にホー
ムレスになったのでしょう。


身綺麗さ、態度のぎこちなさ
に、事に直面して日が浅いこ
とがわかり目を引きました。


周囲にはアルコールかドラッ
クか、両方かでハイになった
若い連中が奇声を発しながら
数人でウロウロしています。


まだ明るく早い時間で店も開
いており人通りもあるので、
物騒ではありませんでしたが
店が閉まって人気(ひとけ)が
なくなれば危険そうでした。


私の「大丈夫?」という問い
かけの意味を察してか、彼は
「大丈夫。夜はここにはいな
い。もっと安全な所にいるよ」

と、周囲に目配りしながら小
声で言い、声をかけられたの
が明らかに嬉しそうでした。


彼の精神的負担が軽くなるの
であればと思い、NZからの
旅行者で街の人間ではない、
ただの通りすがりと伝えると
「僕はクレイグだ。」
と名乗りました。地元の男同
士だったら、このまま一緒に
飲みにでも行けそうでした。


私が手持ちの10ドル札をサッ
と渡すと、パッと受け取り、
「助かるよ。これだけあれば
明日ここに来なくていい。」
と、小さく安堵しました。


1000円ほどの少額とはいえ、
受け渡しを誰かが見ていたか
もしれないのをお互い察し、
「気をつけてね」
「ありがとう」
と短く挨拶して別れました。


「1日10ドル必要なら」と、5
日目の最終日の夜は70ドルを
手に同じ場所を訪ねました。


どうでもいいおみやげを買う
ぐらいなら、彼に託して役立
ててもらおうと思いました。


1週間あればなんとかなる
強く念じてやって来ました。





クレイグはいませんでした。

(※写真はその時撮りました)


「明日ここに来なくていい」
という、言葉どおりでした。


その後、彼がどうなったのか
知る由もありませんが、コロ
ナ前の景気がいい間に仕事を
見つけるなり、国の支援を受
けるなりして、とっくに立ち
直っていたと信じましょう。


「どんな支援でも助かります」
という彼の素直なメッセージ
は、真摯で潔いものでした。


正直者はバカを見ない
私はそう信じています。


コメント (2)
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ケアンズ行:またね

2022年03月18日 | オーストラリア:ケアンズ

2019年9月のケアンズ5日目


最後の夜は近くのスーパーに
おみやげを見に行ったのです
が、売っているものがNZと
同じすぎてウケました

同系列のスーパーがNZにも
あり陳列の仕方も同じかも


外国人観光客、特におみやげ
をたくさん買う習慣があるア
ジア人を意識した品揃えとデ
ィスプレー。観光地ではない
スーパーはここまでしない

歯が浮く甘さのティムタム


最終6日目もぬかるみカフェ



相変わらず親子連れが多く、
店全体に活気があるような



パパが建設業関係者なのかな

ハイビズと呼ばれる蛍光色の
シャツがおソロなのでは


コーヒーとサンドイッチで



最後も最高の朝ごはん



スズメが来ることはあっても
ハトまで来るのは珍しい

ヒトと自然が近い、近い


市内からすぐの空港へ

いいところでした、ケアンズ
南国の光にあふれた輝く場所


いつかまた再訪します



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ケアンズ行:ロックワラビーに会い放題

2022年03月17日 | オーストラリア:ケアンズ

2019年9月のケアンズ5日目
も、とうとう最後の場所へ


旅の終わりはココでした

グラナイト渓谷自然公園
HPもない素朴な民間施設


カンガルー科の中でも小さな
ワラビー。その中でも特に小
さく、シェルター代わりの岩
場に好んで住んでいるのが、
名前どおりのロックワラビー


ロックワラビーが放し飼いに
なっている自然公園だそうで
動物好きには外せない場所


特に夕方にかけてはワラビー
たちが活発に動き出す時間帯


えっ

敷地内にクルマを停めたら、
もうその辺にいるんですけど


餌付けされているので人を恐
れずどんどん近づいて来る



小さいけれど大人は大きい

大きくても小さくても可愛い


クジャクもぞろぞろお出まし

こちらもゴハンが目的


このコはさすがに檻の中



歓迎の舞いだったのか、全開
になったら強風でおちょこに



よろよろよろよろ、ウェルカム

ワラビーとは完全に共存中


突然、人生最大のモテ期到来

エサの袋を誰が持っているか
よく見ていて、みんな賢い


エサを撒くと、こういう強者
が独り占めするのがわかり



子ども、特に小さいコ優先に

完全にお母さん目線です


後は子育て中のママも応援

母親同士、種を超えて通ずる


ママ袋から出たてのようなコ



もうちょっと大きい子ども

添える手が可愛い、可愛い


袋を持てば、夫も大人気



エサ以外にも葉っぱを食べて
いて、自然に生きる一面も。



園内には小川も緑もあって



自慢の跳躍でピョンピョン飛
べば、先は果てしない緑です
が、そうなると天敵もいる



園内はペンキで印がつけてあ
るなど、最小限の手の入れ方

観光地化しすぎないのはいい


みんな元気に過ごしてね



ここはまたいつか来よう



出てきたら、オーストラリア
らしいマンゴー色の夕焼け

ケアンズ最後の日が暮れます。


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ケアンズ行:締め殺しのカーテン

2022年03月16日 | オーストラリア:ケアンズ

ケアンズの山側一帯アサ―ト
ンテーブルランドはどこまで
行っても世界自然遺産🌳


ランチの後にやって来たのは

カーテンフィグ国立公園
1988年から世界遺産、2005
年からは国立公園という場所


フィグなのでハイイチジク
とにかくケアンズはイチジク

これまた大きい


カーテンと呼ばれるのに納得

この樹も大聖堂イチジク同様
樹齢約500年、高さ約50m


細い気根が無数に地面に届い
て巨木を支えています。普通
の樹にある幹はありません。



ここの根はどこよりも細くま
っすぐで、数も多く見え、ま
るで天日干しのそうめんか、
髪の毛の束のように見える

長さは15mあるそうです。


大聖堂イチジクと違い、他の
寄生植物が見当たりません。



そのせいか同じ樹齢でもずっ
と若い樹に見え、気根が細い
のも他の植物に横取りされる
水分や栄養が少ないからか❓



カーテンフィグの生い立ち

これはわかりやすい


イチジクの種が森の樹に落ち
着生植物として樹上で成長し
根を下に伸ばしていきます。

気根の長さが15mなので地上
15mで発芽したのでしょう。


根が地面に届くや栄養を得て
さらに気根を伸ばして宿主植
物に巻き付き、徐々に絞め殺
していく絞め殺しのイチジク



この樹の場合、宿主は立ち枯
れるのではなく、隣の樹に倒
れたため、カーテン状の独特
の形状が生まれたそうです。



最終的に宿主や隣の樹は朽ち
果てイチジクだけが残った🌳



樹を保護するため周囲には遊
歩道が設けられていました。



ここもオオハダカオネズミや



ラムホルツツリーカンガルー
(アボリジナル名はマビ)

の生息地でもあるそうです。


カーテンイチジクの若々しさ
と美しさに比べると大聖堂イ
チジクは満身創痍で、無数の
生き物を育み与え続ける神々
しさは忘れえぬものでした。



コメント (2)
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ケアンズ行:バリン湖畔のティーハウス

2022年03月15日 | オーストラリア:ケアンズ

2019年9月のケアンズ5日目。


森の大聖堂を後にやって来た

すぐ近くのバリン湖


レイクバリン・ティーハウス
は湖畔にある今は3代目の店

このコーヒー全盛時代にティ
ーハウスというところが時代


絶好の眺めを独り占めの場所



まるで水上にいるかのよう。



アクティビティーもあり、



観光船も運行していたよう。



水と緑の共存が海とは違う穏
やかさと静かさを醸します。



眼下には魚が泳いでいます



ここは1920年代にダンスホー
ルとして開業し、30年代には
26部屋あるロッジとなり、ハ
ネムーナーに人気の場所に👰



80年代にティーハウスとなり
今に至るそうです。60年代ま
では別棟のレストランもあっ
たそうですが、惜しくも消失



1926年からのレシピで作るス
コーンが有名なんだそうで、
100年前の素朴な美味しさ



新鮮さを盛ったようなランチ



トイレの表示

男は左。なぜなら女はいつも
右(=英語では"正しい”の意も)
オヤジギャグまで時代です


ここには小さな博物館もあり
バリン湖が1万年前にできた
カルデラ湖であることの説明

手描きの絵に愛を感じます


1960年代に近くのヤンガブラ
製材所で切り出されたカウリ

樹齢1000年、幹周り6mとか


かつて噴火があったなど想像
もつかない、濃緑の中の紺碧



この辺に来る時は立ち寄ろう。



近くにある双子のカウリの樹

高さ45mのブルカウリという
種類で、アサ―トンテーブル
ランドでも標高600~1000m
の降水量の多い、ロームか粘
土質でしか成長しないそう。


NZでもオーストラリアでも、
カウリが育つ環境は限られ、
それゆえに残っていることが
奇跡のように感じられます🌳


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ケアンズ行:絞殺者から大聖堂へ

2022年03月13日 | オーストラリア:ケアンズ

2019年9月のケアンズ5日目。


ぬかるにカフェでの朝ごはん
の後は、ケアンズの南西に広
がるテーブルランドと呼ばれ
る高原地帯、アサ―トンテー
ブルランドへ出かけました。


前日のキュランダはケアンズ
から北西に位置し、テーブル
ランドの北限に近い場所でし
たが、高原の南の奥深くへ


徐々に高度が上昇していきド
ライブにはもってこいな眺め



1時間半ほどで到着したのは
高原の中心部に位置するダン
バラ国立公園。世界自然遺産
クイーンズランド湿潤熱帯地
域でもあり、ここにあるのが

カテドラルフィグツリー🌳
直訳で大聖堂イチジクの木


クルマを停め、高原らしい平
坦な遊歩道を歩いて行くと、



忽然と姿を現す見たこともな
い巨木。というよりも立ち尽
くす緑の小宇宙のような樹



樹齢500年、高さ50m近い、
大聖堂という名に相応しい荘
厳さ。鳥肌が立つような神々
しさ。言い得て妙なる命名


イチジクは恐竜が闊歩してい
た、今から1億4,000万年~7,
000万年前の白亜紀にはほぼ
今の形になった言われる植物


イチジクが着生植物として他
の木に寄生し、いずれは巻き
付いた宿主植物を絞め殺して
いくため、絞め殺しのイチジ
ク(Strangler Fig)と呼ばれて
いるとは初めて知りました。



その種はゴマ粒ほどの大きさ
で、鳥やコウモリのフンで運
ばれ、森の中の樹上で発芽。
成長とともに気根と呼ばれる
根を下に伸ばし、地面に到達
すれば根は幹となり、無数の
幹に支えられたイチジクは宿
主が枯れた後も生き延びる。



枝は枝で陽を求めて上へ上へ
と伸び、このイチジクの樹冠
はオリンピックプール2つ分
の大きさで、葉の重さは1ト
ンにも達するとみられます。



乾季にはその葉がすべて落ち
大地の糧となるもののすぐに
新しい葉が生えてくるそう。


その枝も幹も今や別の寄生植
物の宿となり、その数10種類



くまなく何かが取り付いて、



独特の景観を生んでいます。



植物だけでなく、無数の小動
物や虫もここを棲み処
事処として暮らしています。

ニオイネズミカンガルー。ネ
ズミ似の原始的なカンガルー


ベニビタイヒメアオバト

こんなカラフルなハトなんて


絞殺者(strangler)といわれた
木が何百年の歳月をかけて大
聖堂と呼ばれるまでになる。

(※締め殺しの木の間には宿主
が枯れた後の空洞が、そのま
ま残っていることもあるそう)


自らは取り付かれても生き残り



今では惜しみなく与え続け、
森を肥し育んでいる存在に

ヒトの時間では推し計れない
樹の時間。世界遺産として守
られ、温暖化を生き延びてい
けることを願うばかりです。


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ケアンズ行:ぬかるみカフェ

2022年03月12日 | オーストラリア:ケアンズ

2019年9月のケアンズ5泊6日
の旅も5日目になりました。


前夜に見つけたぬかるみカフ
ェこと、マディースカフェ



夜とはガラッと違う開放的な
雰囲気でさすが海沿いです。



日本語でも英語でもぬかるみ
や泥んこは一緒。それをあえ
て飲食店の名前にすることに
引き潮時に現れるトリニティ
湾の干潟が、ケアンズっ子に
いかに愛されているかがう
かがえるような気がします。


湾には水が入っていてペリカ
ンの姿はなく、オイスターキ
ャッチャー(ミヤコドリ)が1羽
行ったり来たり朝ごはん中

安全だと単独行動が多い鳥?


若い女子2人も朝ごはん中



児童公園が隣接しており、朝
から子連れの若い親がたくさ
ん来ていて賑わっています。



日除け対策もバッチリで親子
揃って長居できそうな場所



店の壁画で何人もが自撮り

誰もが天使になれる場所かも


海を見ながら朝の1杯



サンドイッチ

こんな朝食が一番好きです


いつの間にか高齢女子2人も
加わって4人に。でも知り合
い同士ではなさそうな相席。

オーストラリアらしい、コロ
ナ前ならではの長閑な光景



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ケアンズ行:東海岸の夕暮れ

2022年03月11日 | オーストラリア:ケアンズ

2019年9月のケアンズ4日目
もほぼ終了。ホテルに戻り、
目の前の無料公営プールのエ
スプラネードラグーンへ



平日でしたが学校や仕事を終
えた大勢の人が繰り出して、



まるで週末の夕暮れのよう。



こちらはアクアビクスクラス

大音量の音楽に合わせてイン
ストラクターとエクササイズ


ケアンズは東海岸なので水平
線に落ちていく夕陽は見られ
ませんが、西の空はオレンジ



東の空はピンクとブルーで、



辺り一面幻想的なトワイライト



この海岸線ですれ違った若い
日本人女性3人組の1人が、
「こうやって生きていける人
もいるんだね。私たちは帰っ
たらすぐに仕事。残業もあっ
てぜんぜん時間がないのに」

と言ったのを覚えています。


目の前の海は干潟になってい
てセグロペリカンが何十羽も



オーストラリアではペリカン
をよく見ますが砂の上に座っ
ているのは初めてみました。

天敵が来ないここで寝るのか


干潟にはさまざまな鳥がいて



えっムナグロもいるの?

これは超ド派手な婚姻色の装い


アジア大陸の極北部で繁殖し
暖かい場所で越冬するそうで
長距離旅客機並みの渡り鳥

(※これはハワイで撮った1枚)


そんなに遠くまで行かなくて
も繁殖できそうなのに、と軟
な人間はつい思ってしまう


さらに陽が落ちていき、辺り
は神秘的なインディゴ色に



干潟もインディゴに輝く時間



その名も「ぬかるみ」という
カフェ。夜も営業してる~

夜カフェはありがたいけれど
ずっとカフェ飯続きなので、


カウンターのある、まさかの



ラーメン屋



ガンバランバ



地元民好みなのか温めスープ

行列のできる人気店でした。


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ケアンズ行:スカイレール

2022年03月10日 | オーストラリア:ケアンズ

2019年9月のケアンズ4日目


キュランダ散策を終え、いよ
いよロープウェイでの帰路へ

スカイレール


列車で来てロープウェイで帰
るという観光に最適なコース

箱根みたいです(笑)


全長7.5km。途中2ヵ所下車で
きれる場所があり、所要時間
1時間半と見応えがあります。

1995年の完成時には世界最長
のロープウェイだったそう。


世界自然遺産、クイーンズラ
ンド湿潤熱帯地域のバロン渓
谷国立公園を空から堪能っ



バロン川



さきほど乗ったリバーボート

他に舟がなく、目立ちます。


眼下に広がる緑は1億3,000年
前の白亜紀にできたといわれ
アマゾンより古い世界最古の
レインフォレスト🌳だそう。



白亜紀は恐竜やワニなどの爬
虫類が闊歩していた時代で、
植物といえばシダ類に加え、
モクレンにイチジクって・・


どっちもあるんですけど(爆)

ワニ🐊


イチジク



この熱帯雨林が原始の姿を留
めていると思うと感慨深い

氷河期さえ生き抜いた森


上から見るバロン滝



ここの停車場はできたばかり
で外に出ることができます。



空中回廊ができていて、滝や
森を見ながら一周できます。

12~4月の水量が大幅に増え
る雨季は、ここまで水しぶき
が飛んで来たりもするそう


この場所は1935年に開業した
オーストラリア初の地下発電
所バロン滝水力発電所建設の
ために、完成までの3年間は
労働者と家族の住居が建ち、



テニスコートまであったとか

今や深い森の中で想像もでき
ず、森の蘇生力の強さたるや


滝の反対に高原列車が停車中



車両の長さにコロナ前の観光
業の好調を見る思いですが、

今はまだほぼ国内需要だけ❓


再びロープウェイに乗り込み

遠くの青い山脈を眺めつつ、


2つ目の停車場レッドピーク
ここにある森の主と呼ばれる
クイーンズランドカウリの樹



カウリのツルりとした樹皮や
下枝のない真っすぐな幹は、
つる植物や寄生植物を寄せ付
けないためなんだそうです。

それが仇になり、節のない高
級木材は入植者によって取り
尽くされていったのですが


取り付かれればこのとおり💦



なんだか人間臭いし首が締め
られているようにも見える

寄生する方も必死でしょうが


ケアンズの街が見えて来て、
クルマが停めてあるスミスフ
ィールドの終点に到着です。

なかなか充実の1日でした


コメント (2)
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ケアンズ行:キュランダ散策

2022年03月09日 | オーストラリア:ケアンズ

2019年9月のケアンズ4日目


キュランダ・リバーボートツ
アー
を終え再びキュランダの
中心部へ。人口3,000人の村


廃線を歩いて行く地元の女性

現在稼働している鉄道はケア
ンズ=キュランダ間までです
が、鉄道自体は鉱物資源を求
めてずっと先まで建設され、
内陸のラベンシュー(人口1,
400人)にまで達しました。


鉄道の村だけあって、線路を
利用したこんなベンチ発見



廃材利用ならではの趣と愛着
が感じられ村に馴染みます。



手作り感が周囲に似合うマー
ケットの入口をくぐって・・



カソワリ・チュロス・カフェ

易者のような帽子を被った鳥
がカソワリことヒクイドリで
火食鳥と書くミステリアスさ


今では地球上で2番目に重い
鳥だそうで、最大で体重85kg
全高190cmになるとかで、
ラグビー選手になれるかも
(※ポジションはロックで)


コーヒーで一息入れて



自家製揚げたてのチュロス



緑に囲まれているというより
レインフォレストの中にカフ
ェがあるという方が正しい



おみやげ屋も森の中に点在



あちこちに屋外アートがあり



壁画も



これはどっかで見たような



おみやげ屋が鈴なりでした。

ヒクイドリがアイコン


ハンドメイドが多数ありそう。



レトロなイギリス製の体重計
ポンドではなくキロ表示



メインストリート、ワニが出
るレストラン
もあったクーン
ドゥ通りはフィグツリー(イチ
ジク)アベニューとして知られ

(※原種に近いというイチジク)


1930年代に観光誘致のため
に植えられた樹齢100年近い
老木は、今や歴史保存指定🌳



あまりの大きさと見たことも
ないような枝ぶりにこんな写
真ばかりですが、高さは平均
20~30ⅿあり神々しい存在



高原鉄道でなくてもクルマで
普通に来られる場所なので、
次回はクルマで来てみよう

(※クルマならたったの40分)


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ケアンズ行:キュランダ・リバーボートツアー

2022年03月08日 | オーストラリア:ケアンズ

2019年9月のケアンズ4日目


ワニが出るレストランの後
そそくさと向かった先とは、

キュランダ・リバーボートツアー


バロン渓谷国立公園を流れる
バロン川を行く45分のリバー
クルーズ🚢 1日5本の運行



本当に会えるんだろうか

ワニとカメ


待っていたのは素朴なボート



三々五々乗り込んで出航

女性キャプテンの解説付き


波ひとつない静かな川面を、
滑るように走っていきます。



頭上の救命胴衣の隙間は、

ツバメのアパート


天敵が来ない安全な場所とし
て毎年巣作りがあるそう。航
行中も親鳥が出たり入ったり


親鳥がエサを持って来るまで
雛鳥はピーチクパーチク
「もうすぐママが来るよ~」
と乗客がベビーシッター(笑)



すぐにカメや魚もやって来て

餌付けもされていないのに、
舟の周りをうろうろサービス


しっかり鼻を出して、カメが
肺呼吸の爬虫類なのに納得



甲羅干ししている姿も可愛い



ワニにも会えた~

キャプテンに教えてもらわな
ければ気がつけない密やかさ


淡水ワニは大人しくシャイ。

人を襲うようなことはよほど
のことがない限りないそう。


爬虫類に初めて親しみを覚え
たのが、初オーストラリアだ
った2016年のヌーサでした。

宿泊先のベランダにトカゲ


宿泊客に餌付けされているら
しく、ニッコリ笑顔で日参

ほぼホテルのペットでした


頭上にはスカイレール



対岸には廃屋



世界遺産としてこれ以上の開
発は不可でしょうから、この
まま朽ち果てていくのか



先は水門でここから折り返し



穏やかで和やかなひと時に



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ケアンズ行:ワニが出るレストラン

2022年03月07日 | オーストラリア:ケアンズ

19世紀そのままのキュランダ
駅を後に外に出ようとすると

左はロープウェイのスカイレ
ール、右は村という簡単さ


看板の裏側にはキュランダ駅

観光客でも迷いようがない(笑)


駅を出ても19世紀の趣で

キュランダホテル


1880年の開業で鉄道開通の
11年前。開通に合わせて増築



手前が初期の建物。2階建て
部分が増築で現在は飲食店

第2次大戦中は空軍の病院と
して利用されていたそう。


ランチにやってきたのは

レインフォレストビューレストラン


名前のとおり緑に囲まれた店



大きな樹から



シダまでなんでもござれ



シダはNZでスポーツの国代
表のシンボルとなっている身
近な植物ですが、オーストラ
リアのはけた違いに大きい

(※戦前のオールブラックス
のジャージと手刺繍のシダ)


見たこともない植物も多数



地ビールとワインで乾杯



「さて、何を食べようか
とメニューを見ていたら発見

グリルド・クロコダイル・サラダ
焼きワニののったサラダ
グルテンフリーで、特製ガー
リックドレッシングがけとか


今までオーストラリアを旅行
していてカンガルー料理は何
度も見ましたが(カンガルー
肉はスーパーでも買えます)
ワニを出す店はお初でした


無難なマルゲリータ



シーザーサラダ

食で冒険しない私たち(笑)


食後は散策へ

と行きたいところながら、そ
れより先に行きたい場所が


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ケアンズ行:終点キュランダ駅

2022年03月06日 | オーストラリア:ケアンズ

2019年9月のケアンズ4日目


1時間半の鉄道の旅を終えて
到着したのはキュランダ駅

高原鉄道の終点です。これは
後年に造られた建設の記念碑


そこに添えられた銘板には、
「建設は不屈の努力とダイナ
マイト、バケツと素手により
5年の歳月をかけ終了した」

と多くがイタリア系移民だっ
た無名の労働者たち
の危険で
過酷な偉業を称えています。


駅がまたまたレトロで、一見
の価値がある場所でした



モデルのように写り込んだ人

こんな雰囲気に馴染みます。


すべてが従来の材料や方法で
古色蒼然に保たれています。

世界遺産指定が変えないでい
る地道な努力を支える一因か


キュランダは駅の中にガーデ
があるというよりも、



ガーデンの中に駅があるよう



濃緑の艶やかな南洋植物が白
く古い木造建築に合います。



きっと地元の鉄道愛好会や自
然愛好会の有志の手により大
切にされているのでしょう



不思議と出入り業者の管理に
よるものとは違い、愛でられ
ている誇りのような輝きを感
じるもので、NZに移住してか
らその違いに気づきました。



水と愛情のかけ流しで植物さ
え表情が変わると思います。



ゆっくりグルっとひと回り。



駅にもカフェがありましたが、



ひとまず外へ。駅の外観
19世紀で時が止まっている



緑の中に埋もれるような車両

毎日走行していてもこの繁茂


どうかいつまでもこのままで
植民史を語り継いでほしい



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ケアンズ行:走る植民史の生き証人

2022年03月04日 | オーストラリア:ケアンズ

キュランダ高原鉄道は内装も
外観同様に、レトロなまま。



特に目を引いた、見たことも
ない天井はタイルのような艶
感を持つ薄い鉄板のレリーフ

ではないかと思います。


最初は長閑な光景ですが、



列車は世界自然遺産、クイー
ンズランド湿潤熱帯地域(8,9
79平方㌔)の中に位置するバ
ロン渓谷国立公園(28平方㌔)
を上っていき、概ねバロン川
に沿って走るので、何ヵ所か
で滝を見ることができます。


線路際のストーニークリーク滝

ここは滝を跨ぐ高架の鉄道橋
(1890年完成)が掛かっており
絶好の観光スポットです。


列車は徐々に高度を上げ、眼
下には豊かな緑と水資源



谷底を流れるバロン川



車内には鉄道建設当時の写真



今でこそ観光列車が風光明媚
な光景を快走していますが、
渓谷に建設された鉄道が当初
運んでいたのは、金や錫


バロン川はアサ―トン高原を
えぐるように流れ、渓谷の傾
斜は所により45度にも達し、
19世紀の鉄道建設は手作業の
危険な難工事の連続で、ここ
で23人が命を落としました。

1891年開通。ケアンズ駅完成
鉄道は走る植民史の生き証人


停車したのはバロン滝停車場



といっても駅ではなく滝を見
るためのいわば見晴台です。



写真ではわからない雄大な滝

滝の全長は265m。華厳の滝
の210mと比較しやすいか。


滝壺の切り立った奇石



滝の上には1930年代に建設さ
れた小さなダムがあります。

これは水力発電施設の一部で
30年間にわたりケアンズに電
力を供給して、発電所は19
63年に下流に移転したそう。


自然の宝庫のように見えても
鉄道といい発電所といい、こ
こではさまざまな開発が行わ
れてきたことがわかります。

再び列車に乗り込んで・・


終点キュランダ駅に到着



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ケアンズ行:キュランダ高原鉄道

2022年03月03日 | オーストラリア:ケアンズ

2019年9月のケアンズ4日目
コロナのコの字もなかった頃
の長閑な旅行の記録です


この日はドイツ語のままヒン
ターランドと呼ばれるクイー
ンズランド州内陸部のレイン
フォレスト、世界最古の熱帯
雨林といわれるキュランダへ

1988年より世界自然遺産登録


行きは鉄道、帰りはロープウ
ェイという日帰りにはもって
こいの個人で行くパッケージ
があり、それで行きました。


誰かの家のような門構えの駅



高原鉄道はケアンズ駅から終
点キュランダまで全長33km
ですが、午前中のパッケージ
利用での出発はフレッシュウ
ォーター駅からのみでした。



ショッピングセンターの奥に
隠れるようだったケアンズ駅
とは異なり、ここは古のまま

老若男女が列車の旅にウキウキ


駅のカフェに人が群がって、
日本でいえばキオスクで駅弁
を買うようなものなのかな



屋根の梁がキャストアイアン
なのも、それがイギリス本国
で造った凝ったものではなく
植民地製の素朴なものである
のにも、来し方を感じます。



1日2往復の高原鉄道。周囲に
は家畜が草を食む長閑な光景



古いものを博物館のようにた
だ大切に保存するだけでなく
今に活かすことにかけてNZ
やオーストラリアは上手い



まぁ、古いといっても200年
ぐらいなので、それが可能



過去と現在がいい塩梅に共存
しているような気がします。



南国なのでホームにバナナ



列車がホームに入って来て、
老いも若きも写真撮る撮る
(👆自分も参戦中)



列車までオーストラリアのシ
ンボルカラーの黄色使いで。



1時間半の鉄道の旅の始まり



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