The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

ほらふきどんどん 24

2020-07-31 07:56:17 | 世界経済
  

 山の禅道場に行ったのはいいが、
 「作務(work)になると 消えてしまう」
 「いないんですね」
 「ああ それで お茶になるとヒョッコリ お茶をガブガブ・センベイをバリバリ」
 「その頃から 要領が良かったんだ」
 
 「そして 夜になると山のフモトのオンナに会いに行ったんだな」
 「老師 なんだか楽しそうですね」
 「あんな弟子は はじめてだ」
 山のふもとのオンナ、
 「今のおくさんじゃあ ないですね」
 「なんのなんの なんのようこはスケバンデカ おっと舌がすべりんちょ」
  こまったおとこだ。

   ほらふきどんどん
    こまったおとこ 
    おもわず舌が 
    すべりんちょ
   うそつきどんどん
    こまったおとこ
    ふもとのおんなに
    あいにいく
    ふもとのおんなに
    あいにいく
   うそつきどんどん
   うそつきどんどん・・・



ほらふきどんどん 23

2020-07-29 14:09:19 | 世界経済
 

 何も知らない学生がだまされる、一生を誤まる者も出た。
 ホラドンはウソドン(うそつきどんどん)をよく知っていた、
 「ミツオの母親が病気になった時 ミツオの父親がオンナを作ってしまったんだな」
 ミツオとはウソツキドンドン、ミツオの父は曹洞宗の僧侶、
 「なかなかですね」
 「だから あれは血だな」
 「血ですか」

 「母親が瀕死のジョウタイなのに ああいうことをやっていたんだ」
 「師匠 ああいうこととはなんですか」
 「ああいうことは ああいうことだ」
 
 「それで あいつは すっかりグレてしまった 毎日 ケンカばかりしていたんだな」
 「へー そーだったんですか」
 「それで わしが山の禅道場に連れていったんだ」 

ほらふきどんどん 22

2020-07-29 08:28:59 | 世界経済
 

 ホラドン(ほらふきどんどん)を紹介したワセダのセンセ、これが、
 「とんでもない人だった」

 なにが目的か、
 「宗教的に 深めてみたら」 
 「精鋭中の精鋭だ」 
 「これほどの禅僧はいないよ」

 このオトコも曹洞宗の出身、おそらく僧籍を持っていただろう、
 「あのキザな三遊亭円楽と同じで その辺はぬかりない」 

 そして、
 1、平気でウソをつく
 2、吸う息と吐く息でウソをつく・・・
 あるいは、これは漢民族の特質かもしれない、禅宗は、漢民族の発明だから漢民族的なトコロがあり、それは、夜郎自大な自己中心主義で、自分たち以外の人々は人間扱いしない、ケモノ偏や虫がつく、この国の人は「倭」だから、かろうじて人間なのかもしれない。
 だから、ウソドンは中国系渡来人の血統なんだろう。

 ぬけぬけと、
 「おれには子供がいない 君は息子みたいなもんだ」
 ウソっぱち、これはまちがいなく、
 「ウソツキドンドン」



ほらふきどんどん 21

2020-07-28 08:16:30 | 世界経済
 
 
 鎌倉の大仏の前で五体投地をしている外国人、タイ・ミャンマー・カンボジアであろうか、若い女性は数百円の大仏のフイギュアを買っていく、
 「毎日 お祈りすると またニッポンに来られると信じられているんです」

 そんなにいい国であったか、コロナで、この国の役所の無能力を見せつけられた、あの大戦の末期、もう日本の敗戦が決定しているのに、それでも、
 「自分の出世を心配している役人がいた」 
 現代の、ある官僚、
 「ニッポンの人口が減少するのは良くない」 
 人口が減少したら、
 「役人を減らさなければ いけないからだ」 

 この体質は、古代の律令制からかもしれない。

 


ほらふきどんどん 20

2020-07-27 09:46:38 | 世界経済
 

 大寺の最後の思い出は「入山式」、御前さまが、この大寺の住職になったのだ、それまでは彼の兄が住職で、代役という体裁をとっていた、
 「ブオー ブオー」
 山伏のほら貝を先頭に駕籠に乗った御前さまが、しずしずと上ってくる、御前さまの夫人、あの大酒のみの夫人はたくさんのお客に囲まれ、肩をたたかれる、おかげで肩のところが、
 「変色してしまった」

 中学3年の私はだまって見ていた、さまざまの出来ごとが去来する、ある日、ひとりで山に登る、夕刻、向かいの巨大な山塊が、赤く染まっていく、一秒一秒、赤みが濃くなる、
 「赤富士だ」 

 声が聞こえる、
   一切有為の法は 
   夢の如く泡の如く影の如く幻の如し
   よろしくこの観を なすべし
 「あなたには ふたつの道があります」
 「ひとつは 
   山の斜面に 少年が横たわっている
   もう動かない もう苦しまない もう悩まない
   少年は ちょっとほほえんでいるようだ」
 「もうひとつは
   ♬ ミヤコのセイホク
     ワセーダのモリに 
     そびゆるイラカは・・・    」 
 「さあー どちらにしますか どちらでもいいのですよ」
 「こっち」
 「ふふふ」 

 ほらふきどんどんは、どうしているんだろう。
  

ほらふきどんどん 19

2020-07-26 09:39:47 | 世界経済


 思い出してしまった、勝手口が騒々しい、住職の夫人が、
 「この方の むすめさんが きょうあした(今日明日)なんですって」
 「・・・」
 「行っておやり」
 あの背骨の曲がってしまった少女だ。

 「ごめんなさい ごめんなさい」
 「あのね あのね こんど生まれてきて きれいなからででうまれてきて そうしたら ヤクモフジにつれてっててください」 
 「あのね あのね あたしね うまれてきてよかった うまれてきてよかったとおもうの」
 「・・・」
 「あのね あのね・・・」

 「どうだった」
 「だめみたい」
 その時、夫人が、 
 「おとこは おとこの子は つらいことかなしいことをのりこえていくんだよ」
 いつもとはちがう、
 「御前さまが ほめていたよ
  あの子はちがう
  あの子はちがう 
  きっと法華経の花を咲かせてくれる
  りっぱな大輪の花を咲かせてくれる・・・    」 

 法華経と禅宗、どちらが、この列島の人々には向いているのだろう。

 上の写真は、大寺の前の坂、何度も行ったり来たり・・・ 

ほらふきどんどん 18

2020-07-24 10:08:22 | 世界経済


 少年時代の一時期を過ごしたあの大寺で、東大の学生がひと夏をすごしたことがある。

 夕方には,御前(ごぜん)さまの晩酌の相手をしていた、ある時、
 「ここの食事は ひどいからね」
 そう言って、雪印の6Pチーズをくれた、その味がしみた、それと、ペンシル型の懐中電灯、これがうらやましかった、それは、夜でも買い物を命じられるからで、玄関までは甲斐イヌの老犬が見送ってくれる、
 「おまえは ここまでなんだね」
 「ワン」 

 帰ってくると、またお使い、おもわず、
 「お店はとなりなのだから なぜ一度にしてくれないんだ」
 すると、
 「それもこれも おまえの修行のためなんだよ」
 そう言って、一升トックリを引ったくり、
 「グビグビグビ」 
 ひとさしユビでクチビルをおさえ、
 「御前さまには ナイショだよ」

 そんな大人たちの間で、その若者はさわやかであった、
 「その後 どうしたんだろう」



 

 

ほらふきどんどん 17

2020-07-24 10:08:22 | 世界経済
 

 山本玄峰老師の寺の一室で学生が静養していた、ある日、境内を散策していると、向こうから老師がやって来て跪(ひざまず)いた、学生のクツのヒモがほどけていたのだ、学生は、じっとしている、下から老師がフシギそうな顔で見上げる、
 「名シーンだ」

 あの戦争をおさめた名僧、三界の大導師、ふつうならビビってしまう、この若者、これっぽっちの動揺もない、
 「何十年も修行した僧侶以上だ」
 あとで、
 「あなたは おかあさんに感謝しなければいけませんよ」

 この若者が坐禅をしたいと言うと、
 「あなたのような善人は 坐禅する必要はありません」

 かっては、こういう日本人がいたのだ。


The girl from the universe of quantum 下

2020-07-23 09:42:55 | 世界経済


A.Einstein said about the quantum world ,
 " I can understand it , but I don't want to admit it ." 
 There are great difference between this universe and that universe .

 空海はそれを知っていたかもしれない、
 1、大日如来 
 2、弥勒菩薩の来訪 
 1は、釈迦如来・薬師如来・阿弥陀如来がいるのに、なぜその上に大日如来を持ってきたのか、より大きな、
 「多元宇宙に気づいたからではあるまいか」
 2の56億7000万年後の来訪、これは、
 「時間を越えた次元を指しているんだろう」
 まことに、とんでもない頭脳ではあるまいか。

 トツゼン、女の子が「ありがとう」、70数年のタイムを越えてお礼に来たのであろうか、量子の次元では、
 「一方の粒子のスピンが上向きになれば もう一方は 瞬時に下向きになる」
 そして、なんと、
 「銀河のハシからハシでも行われ しかも 光の速度を越えている」
 空間が成立していない、「非局所性」、こういう世界があったのだ。
 
 あのアインシュタインは、
 「不気味な遠隔作用」
 古代のインド哲学を見るようだ。


The girl from the universe of quantum 中

2020-07-21 09:33:18 | 世界経済
        

 In the universe of quantum , when the one spin movement goes up , the other one goes down instantly , it is called as the tangle of quantum . 
 And , we must recognize it is faster than the light .   

 「量子もつれ」、こんな現象があったのか、
 1、一方の粒子のスピンが上向きであればもう一方は下向き
 2、銀河のハシからハシで成立する
 3、光の速度を超える・・・
 銀河の大きさは100奥光年、光が100憶年もかかる距離だ、そう、
 「時間と空間がない次元」
 A.アインシュタインの「相対性理論」が、childish に見えてくる。

 さて、ヒロシマで死んだ女の子について書いた、すると、ツナシマの通りで、前を歩いていた女の子がふりかえって、
 「あ・り・が・と・う」
 知らない子だ、子供は突拍子もないコトをすることがあるが・・・

 その日、ヒロシマで、小さな女の子が、
 「あついよ あついよ」
 「がまんだよ がまんだよ ニッポンのおんなの子だろう」 
 「うん」

 この子の夢は、「およめさん」、「ニッホンのきれいなおよめさん」、だから、
  きせてやりたや
  きせてやりたや 
  はなよめいしょう
  ちいさなちいさな おんなの子
  ちいさなにほんの おんなの子 
  きせてやりたや  
  きせてやりたや・・・ 
  
  100億光年をこえて、やってきたのかもしれない。