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若井ケン「ざんねぇちゃん」が面白いという話(ヤングジャンプ2020年20号)

2020-04-17 | ヤングジャンプ感想
分かるなあ・・・。







今週のヤンジャンに載ってた読切「ざんねぇちゃん」が凄く面白かった。
個人的に読んでて何度も「分かるなあ~」って感じてしまったんですけど、
まあ単刀直入に書くと所謂いい年こいて独り身の人間の日常を描いた漫画ですよね
一応、
それなりにサービスシーンもあったりするんですけど、
それですら単なる冴えない日常の一部分・・・要するに「家ではだらしない。」って事実のシンボルだったりするんで、
そういうサービスシーンですら自然に映って尚且つちょっと色っぽさを感じる塩梅もまた素敵な作品でした。







ざんねぇちゃんが抱えてるジレンマとか価値観は凄く理解出来るんですよ
誰かと一緒にいるって事は基本的な価値観とかが違うのにも関わらず同じ傘に入るのと同義で、
そうするとところどころ濡れちゃったり自由に動けなくて物足りなくなっちゃうじゃないですか?
だから、
自分はあくまで自分、
自分を楽しませる為に自分はいる・・・!と納得して最後は前に進むんですけど、
その前にそんな自分を寂しく思う相様は相様で共感しちゃうんですよね
結局、
誰も自分を支えてくれないですし、
誰かと一緒に何かを分かち合う~って経験も出来ない訳ですから。
ソロプレイが大好き、、、と言ってても、何だかんだ誰かに認められるのって嬉しいもんでしょ(笑
それに加えてずっと独りでいると刺激も少なくなって来て異性を求める気持ちも分かる
ただ、その上で「めんどくさい」って言葉を使ってるのも理解は出来るし、
逆説的にこの漫画読んで分かる!ってなる人はマジで残念な人なのかもしれませんよね笑
でも最終的には自分の意識の中で色々こねくり回して充足感を得てるあたり、
それもそれで正直分かるというか、
正味な話「捉え方」を工夫すれば人はいつだって自分で自分を喜ばせる事が出来ちゃうんですよ
そういう風にここ数年はずっと感じていたのもあって読めて嬉しかった類の作品でした

ちなみに、「自分の機嫌は自分で取らないと」ってセリフは、
SHISHAMOの「真夜中、リビング、電気を消して。」って曲にもほぼ同じフレーズがあって、
それもあって個人的にはかなり読んでて楽しかった読切でした。だらしない日常を描く類の漫画ですけど、
変に意識が高い行動が一切ないあたりも自分っぽさを感じてそれもまた良かったですね・・・笑。







ざんねぇちゃん、
実際にこういう人居そうなので(本当に実際にいるかは別として)、
妙にリアリティがある分キャラが生きてる感じがするというか、
だからこそ素直なエロさがあって結構読んでて良い気分でしたね(笑
自分で自分を「頑張っててえらい」って褒めるとこなんか人間味に溢れてて最高でした
でも、そういう気持ちになるときだって独りでいれば絶対にある事なので。
それもまた自分で自分を満たす方法の一つだったりするんでしょう
2本目はめちゃくちゃだらしなくてアホっぽい日常を切り取られてますけど、
それもまた実際にあるある!って感じでとてもいい気分で読めました
これほど身近に感じられるキャラも早々いないので、
機会があれば是非読んでみて下さい・・・!
メッセージ性の強い1本目、
コメディ色の強い2本目とバランスも良いので。


ざんねぇちゃんは確かに残念かもしれないですが、それでも等身大で毎日を楽しく過ごしてる素敵な女性でした。






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