ももすけの日記

カラフルな春は花屋の店先に
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

求めない

2021年08月13日 15時05分58秒 | ひとりごと

朝日新聞『折々のことば』から

「今を生きるのは難しすぎるわ。仙人やわ。」  山本ゆり

人が思い煩うのはみな過去のこと、これからのこと。もし、目の前のことしか考えずに「今を生きる」ことができたら、ストレスも激減するはず。子どもがぐずっている最中に「こんな日々も宝物ね」とは到底言えない。それに気づいたときはそんな足掻きも終わっている、と。

そうだ、そうだ、と思わず思ってしまった。

特に老人になってしまった今、今を生きることを考えねば。

1月、緑内障と診断されたときは、まあさほど早く進むものでもないだろうし、とお医者の口ぶりから察していたけれど、7月、急変、点眼薬が2種類に、そういえば、なんだか右の視界が、、という気がする。視野検査なんて信用できないわ、だって、自分で見えたかどうかボタンを押すのだもの、と思っていたのだったけれど。

レーシック手術後の視力の衰えも進んでいるし、なんか、悪いことばかり。

液晶画面を見ているのも30分が限度。人間の受ける情報の9割は目から、だそうだ。子どものころから、どんなに目の良い人がうらやましかったことか。

でも、レーシックのおかげで、朝、目が覚めた時もちゃんと見える。あの煩わしいコンタクトレンズの脱着から解放されたことが、なんとありがたいことか。術後1.5だった視力は1年半で0.7になったけれど。今、見えていることに毎朝感動している。

4月から、リタイアした夫が家にいる。本人はしばらくの間は、時々、お店に行くつもりだったようだけれど、もう、用は無い、らしい。そして、あいにくのこのコロナ禍。テニスコートもプールも閉まっていた。ゴルフ場はやってるみたいで、でも、月に1度くらいだし。特にお昼ご飯を食べさせねばならない、といいうことに閉口する。上の、子どもがぐずっているとき、と同様、あの日々が宝物、とは、今は思えない。

しばらくは、いや、今も鬱状態。友人たちは、みんな通る道よ、と言う。そうかも。そう、だんだん開き直って、こんなに手抜きで良いのかと自問自答するほどにもなってきている。

今が一番、そして、求めない。加島祥造さんの「求めない」を引っ張り出してきた。なんとなく、わかったような、わからないような、で終わっていたが、もう一度読んでみようと思う。

 

不思議なちょっと怪しい池がある。なんだろう、と写真に撮ってみたら、池の周りの合歓の木の花が落ちてきらきら光っていた。池の上でもう一度咲く合歓の花、、、こんな光景を知らない俳句の先生◎をくれないことは確実だが。