前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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「アリバイづくり」の保安院の説明だ。福井県原子力安全専門委員会の開催のあり方の問題。

2012年03月31日 | Weblog
     昨日は県原子力安全専門委員会で、電力事業者や保安院の説明が開かれ参加しました。

年度末の、しかも夜の開催という「異例な」開催で、参加した委員も12人中わずか4人だけで、したがって議論もていねいにおこなわれたとはとても言えず、このような開催のあり方に疑問を感じました。

      活断層の連動性を評価しても大飯原発の耐震安全性は大丈夫、という保安院の説明、再稼動の前提をつくる「セレモニー」のような印象でした。実に、この問題で質問した委員は1人だけで、中川委員長もみずから質問を繰り返すなど「苦労」されてました。
このような「アリバイづくり」と受け取られかねない県の専門委員会の開催のあり方は改善が必要でしょう。

もちろん、保安院の説明も、活断層の全体が同時に動いた評価はしていないなど問題があります。中越震災、東日本大震災の教訓を謙虚にふまえたものとはいえません。

      「安全の面からの評価なのか。科学的なのか。クリアにしておかないと、色んな方面に影響が出る」との発言もありましたが、こういう認識自体が、この間の地震と原発事故の教訓に照らしていかがなものか、と感じました。


      県の委員会の構成も、「原発マネー」で誤解をうける研究者だけではなく、せめて国の各種委員会のように、これまで国や県の原発政策に批判的な研究者も入れて、もっと「県民の立場で緊張感のある」論議を展開する委員会構成に見直すべきではないでしょうか。


      傍聴席にはたくさんの県民や団体のみなさんがかけつけ、審議を見守りました。このような「県民的監視」は非常に大事だと思います。参加された方からは「難しくてよくわからなかった」との感想もお聞きしましたが、一歩一歩です。お疲れ様でした。

また、県側がこれまで以上に傍聴者が入れる会場を準備して、県民の関心に応えた公開性は評価できます。


     
      専門委員会の後、あわてて「県政市政懇談会」会場へ。鈴木市議には「間に合わないかもしれない」と言っておきましたが、なんとか間に合いました。鈴木市議も午後に第二子が誕生し、たいへんななかでの参加でした。

参加されたみなさんからは「プラネタリウムなんていらない」「新幹線と在来線の第三セクターはおかしい。佐藤さん以外に何人が反対しているのか」「なぜ時代の変化にあわせた行政ができないのか」「年金はどうなるのか」などなど様々な質問や要望がだされました。
県民目線からみれば、いまの福井県政、福井市政、改革をつづけなくてはなりません。



                   ★


      京都や滋賀県知事の大飯原発再稼働反対の発言が政府にも影響を広げています。「立地県はこれまで苦労してきた」という「理屈」だけで、「判断権の独占」は国民感情にも合わないでしょう。政府も無視することはできないでしょう。

以下、読売記事です。



読売・・・京都・滋賀知事の再稼働反対、経産相が「重大」

枝野経済産業相は30日、閣議終了後の記者会見で、山田啓二・京都府知事と嘉田由紀子・滋賀県知事が、関西電力大飯原子力発電所3、4号機の現段階での再稼働に反対を表明したことについて、「地域の住民の皆さんを代表する立場としての発言であり、大変重たいものだと思っている」と述べた。

 経産省原子力安全・保安院の職員が29日、両知事を訪ね、同原発のストレステスト(耐性検査)1次評価の審査結果について説明、再稼働への理解を求めたが、両知事とも再稼働に反対する考えを伝えた。

 枝野経産相は、自身を含む関係閣僚による京都、滋賀への説明については、「詳細な保安院とのやりとりを把握したうえで考えたい」と話した。・・・・・・・


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