佐々木衆議院議員・・・・・次の臨時国会は、いつ召集されるのでしょうか。いまのところ10月下旬になると言われています。その主な目的は、第3次補正予算案の質疑です。
その補正予算案は、10月末か11月初めに提出されると予想されています。臨時国会は、その前に召集されることになるでしょう。野党側は、各委員会を開いてそれぞれの大臣の所信表明を聞き、質疑を行うよう求めています。
さらに野党側は、民主党の小沢一郎元代表の3人の元秘書が政治資金規正法違反で東京地裁において有罪判決を受けたことを重視し、小沢一郎・石川知裕両衆院議員の予算委員会での証人喚問をもとめています。これを、民主党がいつまで拒否し続けるのでしょうか。このような事態が続けば、予算審議にも影響が出てくるかもしれません。
先の臨時国会で特筆すべきことは、東京電力福島原発事故の原因究明を目的とする調査委員会を国会に設置することが決まったことです。これは、憲政史上初めてのことです。――その内容は、政府の事故調査・検証委員会とは別に、有識者10人で構成する独立した調査委員会を国会に設置し、半年を目途として報告書をまとめ国会に提出し、公表するというものです。
調査のため必要な参考人の出頭要求、国・行政機関や原子力事業者等への資料提出要求を規定し、委員会は公開を基本とし、会議録の議員配布なども定めることとしています。また、事故調の委員は衆参両院本会議の承認を得て決定します。その委員の人選をおこなうため衆参両院の議院運営委員会の合同協議会を設置することとしています。
この法案をめぐって、衆議院では議院運営委員会のもとに「実務者協議」が設置され、何度も議論を重ねてきました。日本共産党からは、私が参加してきました。いちばんネックになっていたのは、民主党が国会に調査委員会を置くことに難色をしめしてきたことです。ところが会期末の28日になって、何を思ったか民主党が急転直下「国会に置く」ことを認めたのです。
そのため「明日29日、衆院本会議で採決するしかない」という事態となりました。私は「中身は良いが突然で、党内手続きもできない」と、その拙速なやり方を批判しました。結果的には、衆院では29日、参院では最終日30日の本会議で採決され、ギリギリで法案が成立することになりました。
この背景には、民主党が自民党と公明党を「3党協議」にひきづり込もうという意図があったに違いありません。
3党協議というのは、実に“くせ者”です。3党が裏取引でものごとを決めて他の少数政党に押しつけ国会を通す。――こんなやり方は、議会制民主主義を破壊するものです。国会の正規の機関で正々堂々と論戦をおこなってこそ、まっとうな議会といえるのです。・・・・・・・・・
スリーマイル事故をうけてつくられた、かつてのアメリカのケメニー委員会は、たしか普通の主婦も入ったとか。
「有識者」はもちろんこれまでの政府や電力事業者の「委員」となった方々ではだめですね。そういう方々は参考人です。
原子力関係者だけではなく、「世間の常識」で判断できる国民を加えることも必要ではないでしょうか。
昨日は、予算特別委員会の質問準備でした。質問項目はだしたものの、仕上げは直前までつづきます。
今日、明日が予算特別委員会です。私は明日の午後です。福井県議会インターネットでも生中継・録画中継されます。
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企画のご案内です。
子育て保育新システムについてのシンポジウム(福井の保育をよくする会主催)がいよいよ8日にせまりました。
来年の通常国会に法案提出が予定されている子育て新システム。保育の分野も役所の手を離れ保育園との契約は自己責任で、保育料もメニュー次第・・・など重大です。全国保育団体連絡会の実方事務局長が講演し、関係者と語り合います。小さいお子さんがいらっしゃるみなさん、またこれから結婚しようか、と考えているみなさん、ぜひお聞きください。参加は無料です。
10月8日 午後2時~ 福井県社会福祉センター4階会議室