元日本原子力研究所労働組合委員長の花島進氏が原発「もんじゅ」について書いている。
● 激しい化学反応が生じる水とナトリウムの間の熱交換システムの欠陥。常識的な感覚でまずいものが内部で批判されない。
● 基盤とすべき技術水準が低い。すべてが業者まかせになってしまい、技術の要をおさえることができない。
旧サイクル機構では、隣の人の仕事がおかしいと思っても、間違いを指摘したり議論したりする雰囲気がない。
いろいろな段階の公式安全審査も大切だが、それ以前に問題発見のさまざま機会を大切にする必要がある。
花島氏はさらに、「ねじを締めたり、施設の腐食を管理したりを確実にできることなどの常識的センスを持つことなしに『世界の先端』といっても砂上の楼閣」と手厳しい。
いま、内部では「KYT」(危険予知トレーニング)などペーパーでの職場管理がすすめられているという。
「広い意味での技術の向上がない限り、品質保証活動など無駄なことだ」・・・花島氏の指摘を原子力機構はかみしめるべきだろう。また、機構の「仕事ぶり」を判断する福井県も、もんじゅ運転再開を、「地域振興・新幹線」と取り引きする視点では、目が曇るのではないか。
● 激しい化学反応が生じる水とナトリウムの間の熱交換システムの欠陥。常識的な感覚でまずいものが内部で批判されない。
● 基盤とすべき技術水準が低い。すべてが業者まかせになってしまい、技術の要をおさえることができない。
旧サイクル機構では、隣の人の仕事がおかしいと思っても、間違いを指摘したり議論したりする雰囲気がない。
いろいろな段階の公式安全審査も大切だが、それ以前に問題発見のさまざま機会を大切にする必要がある。
花島氏はさらに、「ねじを締めたり、施設の腐食を管理したりを確実にできることなどの常識的センスを持つことなしに『世界の先端』といっても砂上の楼閣」と手厳しい。
いま、内部では「KYT」(危険予知トレーニング)などペーパーでの職場管理がすすめられているという。
「広い意味での技術の向上がない限り、品質保証活動など無駄なことだ」・・・花島氏の指摘を原子力機構はかみしめるべきだろう。また、機構の「仕事ぶり」を判断する福井県も、もんじゅ運転再開を、「地域振興・新幹線」と取り引きする視点では、目が曇るのではないか。