日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「春分」は過ぎたというのに…。「暑さ寒さも彼岸まで」なんて誰が言った…。寒い…。

2024-03-21 08:31:27 | 日本語学校
晴れ。

どこまでも青空が広がっています。風はかなり強く、外にいると体温までも風に吹き飛ばされていくようで、寒い…。「春分」が過ぎたというのに、冬に逆戻りかよ…。

道行く人も皆、厚手のコート、手袋、マフラーで身を固め、うつむきがちに歩いている…。「暑さ寒さも彼岸まで」なんて誰が言った…。春先は本当に油断できません。

とは言いながら、今朝、「スノードロップ」の花を見かけました。そばに「シバザクラ」の小花もチョイチョイと咲いていて…。おいおい「サクラ」も咲くのでしょうが、まだまだ綻んでいないようです、近くの「サクラ」の蕾は。

この頃になると、どこそこの局の「(サクラの)開花宣言」が当たったとかが話題になるのですが、これはもう、賭けですね。

さて、学校です。

「Cクラス」の補講中の学生達、昨日は来なかったでしょうね…一人だけ、ぼんやりした人がいるので、ちょっと気になります。

「補講」と言いましても、いろいろな理由がありまして、一番多いのは、途中に入ってきた人に対するもの。特に留学生は、特に大卒者には、これをやる場合が多い。

もちろん、上のクラスに入れても「無理かな」と思われる場合もあります。結局は本人のやる気度次第なのです。大卒者の場合、「N5」合格という縛りがないので、「N5」か「N4」に合格してから来る人達(高卒者など)と、一緒に勉強しても、本人に自覚がないと追いつけないということがよくあります。

少なくとも「N5」に合格してから来ている人は、「ひらがな」「カタカナ」は書けますし、「漢字」に関しても多少の知識はある。それに「数」やそれに伴う「助数詞」「曜日」などは、一応、覚えてから来ている…。だいたい勉強しておかなければ、合格できませんから。

それに比べて、大卒者の中には、日本に来てしまえば、目的の半分は達成したと考え、学校での勉強には、それほど身を入れてやらない人もいないわけではない。そういう人には、こういうことを覚えるという「努力」は無駄なことと映るようで、それを毎日(初めの頃は)繰り返させられる理由もわからない。「ひらがな」まではどうにかテキトーに覚えても、「早く覚えなければ」という気持ちがなければ、次の「カタカナ」が入れられると、途端にごちゃごちゃになってしまう…。覚えていないから、読めないし、書けない。口頭練習にしても、聞いて繰り返しているだけで、スラスラと読めないから、意味のチェックができない。宿題にしても、見て写しているだけだから、効率は良くない。

高卒者は、少なくとも、「N5」は合格してから来ていますから、『みんなの日本語(1)』には、それほど時間はかけられません。この学校にいられる時間(最長二年)は無駄にできませんから、『(Ⅰ)』の方で節約できた時間を、『(Ⅱ)』の方で使うということになる。ということは、『(Ⅰ)』では、それほど勉強する気のない人のためにタラタラと授業が進められないので、ボケッとしている間に、いつの間にか、わけがわからないこともなりかねない。

普通、大卒者であったら、こういうやり方であっても、『(Ⅱ)』に行くまでに追いつくものなのです、きちんと言われたとおりに勉強していれば。ところが、そうでなければ、たいていの場合、『(Ⅱ)』に入っているというのに、まだ「文字」で、オタオタしてしまうということになる。

もちろん、器用な人はいます。「漢字テスト」の時だけは、合格できるという人。とはいえ、それだけのことですね。「テスト」があるから、覚えたというだけのことで、「覚えた」が持続できないのです。最初は、驚いたものですが、案外、そういう人が、一人、二人だけではなく出てくると、「まあ、そういう、無駄な努力をする人もいる」で一括りできてしまうので、却って、注意してしまう。

こういう人には、手を変え品を変え、「漢字を覚えておかねば、ものが読めない。ものが読めなければ、日本の暮らしで困ることが少なからず出てくる。仕事も大した仕事は任してもらえなくなる」などとやっても、身につまされることがないので、しっくりこないのでしょう。徒労になる場合が多いのです。イメージが湧かないのでしょうね。

結局は、就職して初めてわかることになるのかもしれません。もっとも、口を酸っぱくして言いつづけるのも、全くの無駄ではないようで、途中で気づいてくれることだってありますから。日本にいると言うことは、日本社会の中にいるということですから、アルバイトで気がついたとか、日本人との付き合いでわかったとかいうこともありますし。

「学べるだけの能力はあるのにな」と残念な気持ちになることもあるのですが、自覚がなければ、難しいですね。ここは日本で、環境としては、一番いいと思うのですけれども。

日々是好日

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