日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「テト」でも、帰国しない方がいいのですけれどもね、ベトナムの学生は…。

2017-01-20 13:25:54 | 日本語学校
時折、白いものが、チラホラと降ってきます。曇り。

空の、あの雲は雪雲なのでしょうね、どんよりとした灰色の雲が、空一面に重く垂れ込めています。

暖房をつけて、もう一時間近く経つというのに、まだ足元がジンジンと冷たい。もしかしたら、この冬一番の寒さになるのかもしれません。なんと言っても、「雪」がちらついていますもの。

雪の頃の「花」と言えば、「ツバキ(椿)」、それも「カンツバキ(寒椿)」でしょうね。この赤と黄、そして分厚い緑の葉の組み合わせが何とも言えません。それから「スイセン(水仙)」。お正月飾りとして、故郷ではよく「スイセン」の花を飾っていたのですが、買ったという記憶はありませんね。庭にあるもの、あるいは少し自転車を走らせれば、一面に咲いているもの、そんな映像しか覚えていないのです。そして、あの香り…。あの香りは冬の寒さの中に春を予感させるもの、そのものという気がします。

さて、学校です。

昨日は「お休みさん」が目立ちました。ぽっかりと前列が空くと、それまで後列でのんびり構えていた人たちがそれができなくなり、おかしな緊張感が漂っているのがわかります。バレバレになりますもの。

で、ベトナムの学生のことですが、テトで一時帰国したいという学生が数名出てきました。一時帰国しないようにと言われて来日したのを覚えている学生は、昨年の10月頃からちょいちょいとこちらの様子を伺いながら、それとなくにおわせていたのですが、全くそれを忘れている学生、「帰ります」としか言いません。一人は「ごめんなさい」をくり返していたので、少しはマシかという気がしたくらいです。

困るのは、「帰りません」と言い張る学生。時々こういう手合いがいるのです。高を括っているのでしょうね。

一時帰国に、学校の許可が必要なくなってから、何も言わずに帰るというのが増えてきました。困るのは自分ですのに。

特にベトナムの学生はヒアリングが苦手なので、そういう人が一時帰国して一週間なり二週間なりベトナム語の世界にどっぷりと浸かってしまいますと、戻ってきても、また一年前からやり直しと言いたくなるくらい発音が悪くなり、助詞が消えてしまうのです。

これまでは、あまり日本語のできない人たちでも行けるような専門学校がありましたけれども、それもだんだん狭き門になっています。結局は日本語ができなければ、就職の時にも困るので、同じなのですが。

こちらが、それを言ってもわからない。で、二年生の同国人に言ってもらうのですが、言っている方もそれほどの切迫感がありませんから、あやふやのまま伝えてしまう。当然うまく伝わりません。失敗した人がいいなと思って探しても、失敗した人は学校になんぞ寄りつきませんから、それもできない…。

もっとも、日本語がそれほど上手ではなくて、いい専門学校に行けなかった人でも、就職できた人はいます。今、日本はそれほど人手不足なのでしょう。で、その人がうまく行ったからと言って、皆が皆、うまくいくわけではありません。

人はほかの人がうまくいけば、あの人がうまくいったから自分もと、つい思ってしまうのですが、なかなかそううまくはいきません。それがわかるようになるのも、失敗をくり返さなければ無理…ということなのかもしれません。

日々是好日

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