大分単身赴任日誌

前期高齢者の考えたことを、単身赴任状況だからこそ言えるものとして言ってみます。

境界ADRの設立へ向けて

2011-12-27 06:33:00 | 調査士会

「境界紛争解決センター」(境界ADR)の設立へ向けて、大分県弁護士会に協力を要請し、協議をしてきたことについて、これまでも報告をしてきましたが、先日の弁護士会の会議で、弁護士会の協力・協定の締結が承認された、という連絡がありました。年明けに具体的にその方向で進んでいくこととなります。詳細については、研修会等を通じてお知らせするようにしますが、取り急ぎ報告しておきます。

そんな中、昨日届いた日調連会報「土地家屋調査士」の12月号に、七戸先生の「土地家屋調査士ADRの現状」という論文が載っていました。次号は「土地家屋調査士ADRの将来」が論じられるそうですので、全体的な感想は、それ以降にしたほうがいいように思えますが、調査士ADRを考える際に、おさえておかなければならない「背景事情」が的確に示されていると思いますので、是非読んでおいていただきたいと思います。

その上で、七戸先生が指摘されているような事柄とかけ離れたところで、それらを踏まえずに考えられてきた「調査士ADR」の現状についての反省を行わなければならない(考えなければならない)のだと思います。

・・・と言っても、私は、七戸先生が「事実についての指摘」を行っている部分はその通りだと思うものの、全体としての「現状認識」なり、その上での方向性に関しては、調査士としてもっときっちり反論できなければならないのではないか、とも思っています。

特に、「筆界」「所有権界」をめぐる問題を、現実的な調査士会の方策との関係で考えることが必要であり、この点をめぐって調査士にはもっと言えること、言うべきことがあるのではないか、と思っていますので、七戸先生の次号を待ちながら考えをまとめていきたいと思います。

・・・・それらを考えつつ、とにかく大分における現実を前に進めていかなければなりません。全国の調査士会に比べて相当遅れてようやくスタートラインに立った大分会ですが、先行ランナーたちもさほど前に進んでいるわけでもないようですので、追いつき、追い越し、引っ張って行けるくらいのところを目指して走り出したいと思います。よろしくお願いします。