「違ってました」、のその1.
昨日書いた、「警察官が暴力団事務所で」という話。別の媒体の記事を見てみたら、私が思っていたのと、ちょっと違う感じでした。まずは、その内容を別の記事から前文引きます。
別府警察署の50代の巡査部長が、暴力団事務所で知り合いの暴力団幹部を同席させ、会社役員の男性を相手に、知人から依頼された借金の返済に関する話し合いをしたとして、大分県警察本部は22日付けで、この巡査部長を停職1か月の懲戒処分にしました。
懲戒処分を受けたのは、別府警察署地域課の50代の巡査部長です。県警察本部によりますと、この巡査部長は知り合いの女性から「会社役員の男性が借金を返してくれない」と相談を受け、去年10月と11月に会社役員のことを知っているという知り合いの暴力団幹部を同席させ、県内の暴力団事務所でこの会社役員と借金の返済方法などについて話し合いをしたということです。
ことし2月に、この会社役員が「巡査部長に顔を殴られた」と警察に告訴したことから、暴力団事務所での話し合いが発覚したということです。
その後の捜査で、巡査部長が殴ったことは確認されず、会社役員も告訴を取り下げましたが、県警察本部は「暴力団と関係を持ち警察の信用を失墜させた」としてこの巡査部長をきょう付けで停職1か月の懲戒処分にしました。
巡査部長は「人助けだと思ってやったが、軽率な行動で深く反省している」と話してるということで、22日に依願退職しました。
県警察本部の今山敬久首席監察官は「県民をあげて暴力団の排除に取り組む中、このような事案を起こし、深くおわび申し上げます。今回の事案を深く受け止め、指導を徹底し再発防止に努めていきます」とコメントしています。
「借りた」のは「男性」で、この「男性」と「暴力団幹部」とが知り合いで、巡査部長も「知り合い」、という構図の中で起きた事件、ということです。朝日新聞だけ読んでる時点では、そういう構造がわからず、てんで的外れの把握をして、トンチンカンなことを書きました。最近、こういう「思い込み」による勘違いが多いようで、気をつけなければなりません。
続いて、「違ってました」、のその2.
先週、「登記処理の遅れ」について書きました。その後、会員の皆様から情報提供をいただいた上で申し入れを行ったり、自分自身の事件処理の中での経験を経る中で、この「登記処理の遅れ」をもたらしている「犯人」(原因)について、当初私が思っていたみたてとはかなり違っている、ということがわかりました。
私が当初思っていたのは、「不要な実地調査による遅れの波及」という構図だったのですが、少なくとも最近の事象については、この要因は少ないようです。
では、誰が「犯人」か?・・・・・私にはどうも「事務処理システム」自体が、とーっても古くて、「オンライン時代」に即していない、というのが原因のように思えます。これは、「意識」の問題でもあり、きわめて事務的な処理技術の問題でもあるのだと思えます。
そしてそうだとすると、事態はかなり深刻であり、今後進んで行くであろう「規制改革・行政改革」の中で大きく問題にされ、抜本的な革新の必要性が問われることになるのでは・・・、と思っているところです。