大分単身赴任日誌

前期高齢者の考えたことを、単身赴任状況だからこそ言えるものとして言ってみます。

2013年 お世話になりました

2013-12-30 06:31:24 | インポート

2013年が終わろうとしています。一年間、いろいろとお世話になり、ありがとうございました。

一年の最後に個人的なことですみませんが、年末に孫が来ました。大晦日に帰る予定で来ているのですが、来た日の夜に熱をだし、ひきつけ(熱性けいれん)を起こしてしまいました。夜の11時くらいのことで、どうしたらいいのか途方に暮れたのですが、「こども病院」が夜間の外来受付をしている、とのことで電話してみたところ、実にこころよく来院するように言ってくれます。

行ってみると、午前1時というのに通常のような態勢で受付・診療をしてくれます。次々と電話が入り、次々に小さい子供を抱えた親たちがやってきます。中には、パジャマ姿の上にコートをはおってとるものもとりあえず、という感じで小さな赤ちゃんを抱きかかえて震えながら来ているお母さんもいます。

そのような子供たちに対して、病院のスタッフがてきぱきと、しかし事務的にはならず親身な接し方で診察をして行きます。私たちのいた2時間くらいの間に少なくとも7人のこどもが受診して帰っていきました。私の孫も、翌日には熱が下がりました。

「小児医療」というのは、大変な分野だそうです。責任が非常に重く、負担も重いわりに恵まれず、最近の若い人には敬遠されがちだ、という話も聞きます。それによって、より一層大変になってもいるのでしょう。実際にその姿を見ると、大変さがよくわかります。本当は、もっと重く大変な場面が多くあるのでしょう。

その大変さを越えて医療体制をつくり、実際に大変な思いをしながら診療にあたってくれる人々がいる、ということに、実にありがたく思います。それによって助けられるこどもの命があり、不安を払拭してもらえる親たちがいる、ということがありがたいことですが、それは社会的にも大きな意義があることです。この意義があるからこそ、それを担う人々もいるのでしょう。

今回のことで、「社会的な意義のある仕事をする」ということが、やはり基本にあるべきなのだ、ということを、あらためて思わされました。

私たちの仕事によっては、直接にこどもの命を救えるわけではありませんが、社会的な制度の中で人々の生活の安全を支える一つの役割を果たすことはできます。直接的でないからこそより一層そのことを強く意識して行く必要があるのだと思わされました。

それでは、来年もよろしくお願いいたします。


今年の「流行語大賞」

2013-12-25 08:07:23 | インポート

あまり関心のないことだったこともあって、いささか時機を逸した感もある話題ですが「今年の流行語大賞」についてです。

すでに御存知のようにユーキャンの決める「公式」流行語大賞は、「おもてなし」「じぇじぇじぇ」「倍返し」「今でしょ」の4つになったそうです。「大賞」と言うからには一つに絞れよな、という気がして考えてみました。

その結果、私の選んだのは、・・・・・「今でしょ!」、です。

「流行語」に「大賞」を与えようというのなら、その言葉がどこまで「今年の日本の社会を、時代を、世相を表しているのか」という観点から考えるべきだ・・・、と私は思います。この観点から考えてみました。

まっ先に落としたのは「おもてなし」です。正直言って、何これ?意味わからん!というのが正直なところです。そもそも、「完全にコントロールされている」「ブロックされている」という嘘と並んでアピールされたこの言葉が、日本の社会・時代を示しているとは、とても思えません。むしろ「食材偽装」に示される「おもてなし精神減退」こそが現代日本社会の問題点だと言うべきでしょう。

「じぇじぇじぇ」は、ドラマの中から「流行語」化したもの、ということでは、とてもすごいのだと思うのですが、「流行語大賞」ということに関する上記の私の尺度から見ると、「大賞」にするのはちょっと・・・、というところです。

「倍返し」についても、まずは同じことが言えます。その上で(ドラマを一回も観ていないので、あたってないかもしれませんが)、大銀行のような組織において「不正を許さない」という機運が高まっている中でのこの言葉の流行であるのならまさしく「大賞」にふさわしいのだと思いますが、そういうことが全くなく、むしろ逆行しているような感のある中では「流行語大賞」にはふさわしくないのではないか、と思いました。

そして最後に「今でしょ!」です。

これは、元々は「いつやるの?今でしょ!」というつながりで言われるもので、言わば積極的な意味で「今」だ!と言っているのだと思いますが、私は「今年の世相」を示している「今でしょ!」を違う意味合いでとらえました。

それは、「今(がよければそれでいい)でしょ!」という感じのものです。「異次元の金融緩和」で景気がよくなってデフレ脱却だ、原発再稼働で電力料金を安くして景気回復だ、とにかく「今」が良くなればそれでいいじゃないか、というように将来のことを考えることをしないで「今」に焦点を当てる、というのが「今年のトレンド」のように思えてしまうのです。悪い意味での「今でしょ!」で、そんな気分が流行語」化したものとして考えると「大賞」にふさわしいのではないか、と思うわけです。

そんなことを思いつつ、新聞を読んでいたらに次の川柳が載っていました。

父は今  子は未来見る 肩車

そういうふうに、「今」を、そして「未来」を見るようにしなければいけません。

 


今週の予定-今年も終わり

2013-12-24 06:25:39 | 調査士会

実質的に今年最後の週です。

12.25(水) 大分地方法務局で今年の土地家屋調査士試験の合格者への合格証授与式があり、出席させていただきます。その後、調査士会としての説明を行います。なお、大分での今年の合格者は3名だそうです。

これをもって、今年の出張会務はすべて終了です。日調連についても、先週で会議等の出張会務は終わりました。この後、一年のまとめや来年へ向けての準備をおこなって、一年を締めくくることとしたいと思っています。


ロト6詐欺

2013-12-22 05:57:14 | インポート

最近、「ロト6詐欺」が全国で発生しているのだそうです。その手口は、みずほ銀行によると

犯人は電話で「自分はロト6の情報提供会社の者で、抽せん結果を事前に知ることができる。情報料を払えば、あなたにも教える」と持ちかけます。続けて「今日抽せんのロト6の2等の抽せん結果も分かっている。これから言うので、ウソだと思うなら明朝の新聞で確認を」と、被害者に数字を伝えます。被害者が翌日の新聞を見ると、伝えられた数字はたしかに2等に当せんしていました。犯人の話を信じた被害者は、要求された“情報料”を指定の口座に振り込み、後日、詐欺被害にあったことに気づきました。
ポイントは、犯人が電話をかけてくるタイミングにあります。
ロト6をはじめ、自分で好きな数字を選んで購入する「数字選択式宝くじ」の抽せんは毎週月曜日~金曜日の18時45分から行なわれますが、その模様はインターネットを通じ動画で生中継されています。犯人はこの生中継を見て結果を知った後、被害者に電話をかけ、詐欺を行なったわけですが、被害者はインターネット上で生中継が行なわれていることを知らず、被害にあってしまいました。

ということだそうです。「抽せん結果が事前にわかることは絶対にありません」と注意喚起をしていますが、そんなこと言われなくてもわかりそうなものですよね。この手の詐欺に引っかかる人の気がしれない、と思ってしまうのですが、現実に被害が多発しているそうなので、そうとばかりも言っていられません。

少し考えてみました。こういう詐欺が成立する原因の一つは、多くの人が「世の中、表のきれいごとばかりではなく裏があって、そこでは汚い手口で儲けている人がいるんだよね」という認識を持っている、ということがあるのでしょう。

このような認識というのが、完全に外れているわけでないことは、猪瀬知事事件を見ても感じてしまいます。権力を持つ人には、5000万円を無利子・無担保・無期限で「貸し」てくれる「親切な方」が出てくるわけで、世の中「表の世界」ではありえないこともあるわけなのですね。

しかし、このような「裏」がある、という一部の現実は、あくまでも一部のことに過ぎない、ということをしっかりと見ておく必要があります。基本的には「公正な」(少なくとも表面上は)ルールに基づいて社会は動いているのであり、そこが現代の「先進」社会の特徴であるわけです。ごく一部の例外的な事象をとらえて、それが全般的なものであるかのように言い立てるのは、詐欺師の常套手段です。逆に言うと、そういう言い方をする人は、詐欺師・ペテン師の類なのではないか、と疑ってみる必要があります。

このような認識(客観情勢分析)の上で、主体的な方針が問われます。もしもたとえ「世間」のかなり多くのことが「裏」の論理で動いていて、それによってぼろ儲けしている人がいる、ということが本当のことなのだとしても、そのことと「自分自身がぼろ儲け側に入ろう」と思うようになるのか、というのは別問題です。

これは、「倫理観」の問題、「モラルハザード」の問題でもあると思いますが、そのような事態をひきおこすほどに「日常に倦んでいる」ということが背景にあることでもあるのでしょう。

これは「投資詐欺」「社債詐欺」の場合により顕著ですが、あたりまえの日常の中で明るい展望を見出すことができずにいると、それとは違う何か「新しげ」なものによってどうにかしたい、という気持ちが起きてしまい、そこを突かれて騙されてしまう、ということがあるように思えます。冷静になって考えてみれば「そんなことあるわけないじゃないか」という馬鹿げた話に乗せられてしまう、ということには、そういう「心の隙」があるということなのでしょう。そこを見つめなおして、しっかりと現実を見据えて、「当たり前の日常」から展望を開いて行こうとする姿勢が必要なのでしょうね。


今週の予定

2013-12-16 05:53:39 | 調査士会

12.18-19(水・木)   19日に法務省と「93条調査報告書」の様式改定に関する打合せを行います。前日に、内部の打ち合わせを行った上で臨むことになります。

93条調査報告書の様式改定については、すでに何度も同じことを言っていますが、不動産登記規則の93条の但し書きにおいて定められているものの趣旨に添って、その趣旨が活かされていくために何が必要なのか、という観点から、その検討が行われるべきものです。この基本の上に、その他の雑多な事情に惑わされることなく、しっかりとした検討・協議を行っていきたいと思います。

12.19-20(木・金)  日調連正副会長会議。 今年最後の理事会が先週終わりましたが、私自身としては、来年度の事業計画に関して全体的な方針の上で個別課題を位置づけて検討していく、ということが必ずしもうまく進められているわけではない、ということを反省点と思っています。順序が逆という感もありますが、これからしっかりと作っていくための協議をおこなって、新年を迎えられるようにしたいと思います。

12.20(金)  大分会理事会・支部長会。  私自身は、前の予定の関係で遅れての出席、ということになってしまいますが、今年度の事業執行状況を確認して来年度へ向けての計画を協議していただくようになります。なお、私からは、来年度の大分会の執行体制についての問題提起を行いたいと思っています。