今年、どんな光景の夏に？

北風が強くて乾いた晴れ、島岡美延です。
明日から天気は下り坂でしばらく前線の影響って…、1月に梅雨のような空模様が続く予報です。
国会が始まり、施政方針演説で何度も強調されたのは、東京五輪・パラリンピック。
桜を見る会、IRに関する贈賄疑惑、辞任閣僚の責任など、スルーでしたね。
テニスの全豪オープンでは、昨年の覇者、大坂なおみ選手が順当に1回戦を突破。
それにしてもオーストラリアの山火事、どのように終息するのでしょう。
昨年9月から燃え続け、すでに消失面積は東京都の50倍、1000万ヘクタール。炎と戦う消防士や野生動物が犠牲になっています。
火災による上昇気流で積乱雲が発生し、空気はカラカラなので雨は降らず、雷が発生して新たな火災を引き起こす…。
冬の首都直下型地震で、怖いのは火災の連鎖と指摘されますが、連鎖の規模が桁違いの山火事。
オーストラリアは今、例年より気温が高い夏。
半年後の東京の夏は、どんな気温になり、五輪を迎える選手や観客たちは、何をどこまで、対策することになるでしょう。

同性の二人が“家族”として

卓球全日本選手権は男女ともに初優勝、島岡美延です。
五輪代表をかけた長き戦いも大変でしたが、短期間でペアを組んだ相手とも戦うのがこの大会。
代表選手は悔しさも重圧も背負って五輪に向かう…、頑張れ！
複雑な想いを抱えて生きる二人は、どこへ向かうのか。
映画『his（24日公開）』をご紹介します。
『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』など、繊細な恋愛の形を描いてきた今泉力哉監督が挑んだのは、二人の青年の恋愛。
井川迅（宮澤氷魚）は周囲にゲイだと知られることを恐れ、一人で田舎暮らしを送っていた。
そこに、6歳の娘・空を連れて、元恋人の日比野渚（藤原季節）が8年ぶりに現れる。
しばらく居候させてほしいという渚に戸惑う迅だったが、周囲も三人を受け入れていく。
ただ、本当の関係は誰にも言えない。
そこへ離婚協議中の渚の妻がやってきて空を東京に連れ戻してしまう。
渚と空ちゃんと3人で暮らしたい、と考えた迅は…。
同性の家族に親権を与えられるかという、“恋愛のその先”まで描いた意欲作です。

大ベストセラーの翻訳家たちが

昨日は、雪が降る中を歩きました、島岡美延です。
山火事が数か月（！）も続くオーストラリアでは、全豪オープンにも影響が出ている大気汚染…、地球規模で心配な2020年。
映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー（24日公開）』をご紹介します。
世界的人気小説『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの4作目『インフェルノ』出版時、原稿の違法流出を恐れた出版社は、各国の翻訳家をある地下室に隔離して翻訳作業を進めたという驚くべきエピソードをヒントにしたオリジナルの物語。
フランスの人里離れた村の洋館に、全世界待望のミステリー「デダリュス」完結編の各国同時出版のため、9カ国の翻訳家が集められた。
外部との接触は一切禁止、プールもある洋館で翻訳に没頭する日々。
ある夜、出版社社長に「冒頭10ページを流出させた。500万ユーロ支払わなければ、全ページが流出する」という脅迫メールが届く。
いったい誰が、どのようにして…？
強欲な社長VS曲者ぞろいの翻訳家たち。
騙され続ける105分間、この真相を見抜けますか！？

映画版の"猫たち"、新たな魅力

雨と風も激しい朝、島岡美延です。
令和最初で最後のセンター試験、心とアタマに余裕を持って頑張ってください。
合格を目指すように狭き門、特別な猫に選ばれるのは…。
映画『CATS キャッツ(24日公開)』をご紹介します。
1981年のロンドンで初演、ミュージカルの金字塔がついに実写映画化。
舞台とはまた違った視点から描いた魅力的な傑作になりました。
手掛けたのは『レ・ミゼラブル』のトム・フーパー監督。
満月が輝く夜、若く臆病な白猫ヴィクトリアが迷いこんだのは、ロンドンの片隅のゴミ捨て場。
そこで出会った個性豊かな"ジェリクルキャッツ"たち。
今宵は新しい人生を生きることを許される、たった一匹の猫が選ばれる特別な夜。
特別な舞踏会の幕が開き…。
ヴィクトリアを演じるのは、英国ロイヤル・バレエのプリンシパル、フランチェスカ・ヘイワード。バレエらしい動きで魅了してくれます。
テイラー・スウィフトは歌う猫。
ジュディ・デンチは運命を握る長老猫。
舞台では不可能な映像効果、猫たちの奇跡の一夜をぜひ！

彼が遺したカセットテープを再生すると

阪神・淡路大震災から25年、島岡美延です。
真っ暗な冬の早朝、人々を襲った想像を絶する激しい揺れ。
避難所、ボランティアは手探り、地元の放送局＝コミュニティFMが全国に広がるきっかけになりました。
災害への備え、あらためて点検を。
辛い思いをした哀しみは、何年たっても消えません。
映画『サヨナラまでの30分（24日公開）』をご紹介します。
メジャーデビュー目前に解散したバンド、エコール。
1年後のある日、突然、見知らぬ大学生・颯太（北村匠海）がメンバーたちの前に現れ、バンドの再結成を迫る。
でも実は、颯太の中身は、1年前に死んだボーカルのアキ（新田真剣佑）だった…！
颯太の身に不思議なことが起こったのは、アキのカセットテープを偶然拾ってから。
テープを再生する30分間、なんと2人は1つの身体を共有するのだ。
アキがメンバーのカナ（久保田紗友）に会うたび、颯太も彼女を好きになっていき…。
性格がまるで違う二役を演じる北村匠海、今年さらに注目。
とにかく、カセットテープの質感が懐かしすぎ！

世界タイトル戦を目前に、恋！？

昨日も予想以上に雨が長引きました、島岡美延です。
乾いた晴れの日が続かない太平洋側、銀世界がない雪国…、暖冬で助かる、とは言っていられない異様さです。
酷暑の熱中症のような危険は感じないため、“なんとなく”過ごしてしまいそうだけれど、これも地球の危機では。
北欧の国々でも気候変動の影響は顕著でしょう。
フィンランドから届いた、地球が穏やかだった時代の実話。
映画『オリ・マキの人生で最も幸せな日（17日公開）』をご紹介します。
1962年、夏。世界タイトル戦でアメリカ人チャンピオンとの対戦のチャンスが舞い込んだ、フィンランド期待のボクサー、オリ・マキ。
彼に求められるのは、減量して試合に集中すること。
ある日、友人の結婚式で、女友達のライヤと一日を一緒に過ごし、彼女に恋してしまったことに気づくオリ。
国中の期待が集まる中、“自分のなりの幸せ”のためにとった行動とは？
モノクロの16ｍｍフィルムで描かれた1960年代、リアルで美しいです。
東京五輪を目指すアスリートの心の中も、けっこう複雑？

その痛み、安静にしますか、それとも

交通事故に遭った桃田賢斗選手が帰国へ、島岡美延です。
駆け付けたヘッドコーチに「まだバドミントンができますか？」と聞いたという桃田選手。
全身打撲、顔を怪我した痛みの中で、真っ先に思ったでしょう。
心身ともにまずは休養して、絶対王者の感覚を取り戻していってほしいです。
さて、今月の姿勢テーマ『身体を動かして筋肉を目覚めさせよう』を実践していますか？
暖冬傾向とはいえ、筋肉もこわばりやすい季節、ふいに動いて、ぎっくり腰、なんてことも。
そんな時、「できるだけ動かさず安静に」は、間違った古い考え方。
今では、少しずつでも動かしてみる、が常識。
まず、うつ伏せ。肘で支えるように上体を起こす…、少し腰が反るような形。さらに可能なら、もう少し腕を伸ばして腰を反らす。
こんな動きがぎっくり腰の時に有効です。
事故や病気のリハビリでも「使うから動くようになる」のであって、動かさなければ、より血流が悪くなるだけ。
小さな動きから筋肉を目覚めさせる…、桃田選手もそんな時間を過ごすことになるでしょう。

“手紙”がつなぐ初恋の記憶

地震で目を覚ましました、島岡美延です。
5時前に関東で震度4（神奈川県東部は震度3）を観測。
阪神・淡路大震災の教訓、“家具の下敷きにならない”対策、できていますか？
昨日のラジオに出演予定だった岩井俊二監督がインフルエンザ。
映画『ラストレター（17日公開）』をご紹介します。
番組には、プロデューサー水野昌さんと美術の都築雄二さんが登場。
スマホ時代に、“手紙のやりとり”が成立する脚本の面白さ。
裕里（松たか子）の姉・未咲が亡くなり、その娘・鮎美（広瀬すず）から、同窓会案内と鮎美に遺した手紙の存在を告げられる。
姉の死を知らせるため出席した同窓会で、学校のヒロインだった姉と間違えられた裕里は、初恋の相手で姉の恋人だった鏡史郎（福山雅治）と再会する。
“未咲”として、鏡史郎との不思議な文通が始まり…。
広瀬すずは、未咲の学生時代との二役。
裕里の娘、学生時代の二役は、森七菜。
『Love Letter』の豊川悦司と中山美穂も登場。
監督が、初めて故郷の仙台で、美しい物語を紡ぎ出しました。

変わりゆく渋谷で「くるみ割り人形」

穏やかに晴れそうな成人の日、島岡美延です。
東日本大震災で小学5年生だった子どもたちも新成人になったんですね。
昨夜、先生が出演するバレエ『くるみ割り人形』を観るために渋谷へ。
昨年の私の発表会があったホールでしたが、渋谷再開発の真っ只中。
駅の通路、歩道橋など、全然違う経路になっていて、久しぶりに渋谷へ行く場合、特に時間に余裕を持ちましょう。
ローザンヌ国際バレエコンクールで受賞歴がある堀内充氏が率いるダンサーたちと小さな子どもたちも踊る舞台。
児童合唱団の歌声も心地よい、“クリスマスの一夜”。
演出・振付、魔法を使うドロッセルマイヤーを演じる堀内充が作り上げる世界が素敵。
私の先生が踊ったのは、主役の金平糖の精。
お菓子の国にやってきた少女クララを優しく迎えます。
カルメンやカッコいい踊りを得意とする長身の先生の金平糖は初めて。美しくて、たおやか！
“お菓子の国”の魔法にかかって、渋谷の街に出てみたら、まだイルミネーションいっぱい。ほんの少し前のクリスマス気分を思い出しました。

長渕剛、20年ぶりの映画は

冷たい雨の予報だった日曜日は、曇り空でとどまるかしら、島岡美延です。
今日が成人式というところも少なくないようですね。
この人がスクリーンに登場するのは、20歳の新成人が生まれた頃以来。
映画『太陽の家（17日公開）』をご紹介します。
デビュー40周年の節目、長渕剛が久々の映画主演で挑むのは、大工の棟梁。
神業的な腕を持つ川崎信吾は、強面ながら人情味のある男。
彼が守りたいのは、しっかり者の女房・美沙希（飯島直子）と年頃の娘・柑奈（山口まゆ）、そして一番弟子ながら、信吾に反発して今は家を出てしまった高史（瑛太）。
ある日、建築現場に保険会社の営業の池田芽衣（広末涼子）が通りかかり、信吾は彼女の家にお邪魔することに。
父親を知らずに育った彼女の息子・龍生を気にかけ、“俺が男にしてやる”とばかりに関わりを持つ信吾。
これまでも“やんちゃ”をしては、美沙希に苦労をかけてばかり。もしかして、またもや…？
不器用で一本気、熱すぎる男を体現する長渕剛。
主題歌「Orange」が、泣けてきます。