本日午前零時より、外国人の新規入国停止、島岡美延です。
オミクロン株、どこまで迫ってきている？ 2011年公開の『コンテイジョン』で描かれたウィルスによるパンデミック。国を越えた人間の行き来が世界を小さくし、かけ離れた点と点がつながる脅威は、まるでコロナ禍。こちらは、小さな村で起きた“偶然”の連なり。
映画『悪なき殺人（12月3日公開）』をご紹介します。『ハリー、見知らぬ友人』などの鬼才ドミニク・モル監督による巧妙な脚本、同じ出来事を複数の人物の視点で語り直す手法に釘付け。
フランスの山中のある寒村。一人の女性が失踪し殺された。疑われたのは農夫ジョゼフ。彼と不倫するアリス。その夫ミシェルはネット恋愛にはまっている。遥か5000㌔離れたアフリカで詐欺を行うアルマンが作り出した女性とも知らず…。
誤解、秘密、妄想、失望、幻滅。非対称の愛が引き起こした恐るべき偶然の連鎖！
オミクロンという聞きなれない言葉があふれそうな月曜日、島岡美延です。
日曜日、渋谷の交差点はマスク姿の人・人・人。バスからその光景を見つめ、出かけたのは新国立劇場。吉田都さんが芸術監督に就任後、コロナ禍で大変な状況に。
中劇場での『Dance to the Future 2021 Selection』、振付家を育てるプログラム、目の前で新国立劇場バレエ団のダンサーたちが躍動！ 半年前の無観客配信はレベランス（お辞儀）に拍手なし。
昨年、公演中止になった作品も。観客の前で踊ってこそ、作品は命を得る…。マスクしてリハーサル、舞台ではその分、大きなパフォーマンスを見せてくれました。
何を踊ってもスキなしの新国立のダンサー。今後は『くるみ割り人形』、『ニューイヤー・バレエ』、『吉田都セレクション』。コロナに振り回されませんように。
吐く息も白い中、ヤクルト日本一、島岡美延です。
昨夜はとても楽しい気分で帰宅、思わず見守った延長戦。出かけたのは東池袋あうるすぽっと。
花組芝居『シャンソマニアⅡ葵』（～12月5日）はピアノトリオの生演奏で歌って踊る源氏物語。光源氏の正妻・葵の懐妊で愛人の六条御息所が嫉妬に悩み、いつしか生霊となり…。
原文を口にしたと思えば、すかさず現代語訳を入れたり、自在な展開。2003年『桐壺』に続く第二弾。源氏物語を良く知らなくても大丈夫、インパクトある第九帖『葵』の世界観。
シャンソン、タンゴの名曲にセリフをのせて。裃袴姿の俳優たちが扇子を持って優雅に、激しく舞います。休憩なしの2時間弱、心の中で一緒に歌いながら、「生のエンターテインメント」の圧倒的な力を実感！
劇場に行きましょう。対策は万全、心の栄養を取り戻しましょう。コロナ前に楽しんだ“非日常”を思い出して。演劇を応援して下さい。
新たなコロナ変異株出現、島岡美延です。
ワクチン接種が遅かった日本は「抗体がきいている」状態。感染者が過去最多となる韓国から、また興味深い作品。
映画『スティール・レイン（12月3日公開）』をご紹介します。ウェブコミック作家のヤン・ウソク監督が自身の『鋼鉄の雨』シリーズを映画化したのち、さらに世界観を広げ、新たな物語に。
全世界が注目する平和協定締結に向け、韓国大統領ハン（チョン・ウソン）、北朝鮮委員長チョ、アメリカ大統領ストームによる首脳会談が北朝鮮で開催された。核兵器放棄と国交正常化に強く反対する北朝鮮護衛司令部パク総局長（クァク・ドウォン）は軍事クーデターを起こし、三首脳を弾道ミサイル搭載の原子力潜水艦白頭号に拉致監禁する。今にも核戦争に発展しうる緊迫状態の中、潜水艦は…。
舞台はもちろん日本の近く。笑えるシーンも多いけど国家間の裏側にリアルに迫ります。“その時”アメリカは、日本は。
朝の冷え込みに冬の気配、島岡美延です。
とはいえ、昼間は冬のコートはなくても大丈夫な暖かさ。人生を春、夏、秋、冬と例えると、今はどこ？
映画『グロリア 永遠の青春（12月3日公開）』をご紹介します。『アリスのままで』で自らの最期を決める女性を演じ、アカデミー賞主演女優賞に輝いたジュリアン・ムーア。
セバスティアン・レリオ監督の『グロリアの青春』に惚れ込みリメイクを熱望、大人の恋愛に深い味わいを見せました。
アメリカ・ロサンゼルス。離婚し、娘らも独立、自由な日々を送るグロリア。ある夜、クラブで離婚経験のある年配男性アーノルド（ジョン・タトゥーロ）と知り合う。詩を読み、哲学的な話題も豊富で、理想的な新しいパートナーになれる予感。ただ、デート中に彼の携帯に元妻や結婚しない娘たちから電話がかかると、グロリアとの関係を秘密にしている気配。果たして二人の関係に未来は？
大人の女性は、自分で決めるのです。
小学校からの同級生同士がなぜ、島岡美延です。
最近、同居の伯父による信じがたい事件なども。その同居がなければ起きなかったでしょうか。
映画『天才ヴァイオリニストと消えた旋律（12月3日公開）』をご紹介します。『レッド・バイオリン』のフランソワ・ジラール監督による深い音楽ミステリー。
第二次世界大戦勃発のヨーロッパ。ロンドンに住む9歳のマーティンの家にポーランド系ユダヤ人で類まれなヴァイオリンの才能を持つ同じ歳のドヴィドルが引っ越してくる。宗教の壁を乗り越え、兄弟のように育った二人。しかし、21歳を迎えて開催された華々しいデビューコンサートの日、ドヴィドルは行方不明に。35年後、ある手掛かりからマーティン（ティム・ロス）はドヴィドル（クライヴ・オーウェン）を探す旅に出る。失踪の理由は果たして…。
クラシック楽曲、ハワード・ショアの音楽も素晴らしい。ユダヤ人の悲しい驚きの伝統に心が震えます。
樹々の色づきが楽しい季節、島岡美延です。
銀杏の黄色が青空に映えていた横浜の日本大通、横浜ユーラシア文化館へ。去年春の緊急事態宣言明け、土偶の展示などを見に、初めて出かけた場所。「コロナ対応のための連絡先記入」は一応、任意になっていました（昨日の神奈川の感染者は9人）。
現在開催中の『オホーツク文化ーあなたの知らない古代ー（～12月26日）』、とても興味深い展示でした。このところ縄文の展覧会などに行っていたので、比較もしたい。サハリン南部から北海道東北部、千島列島にかけて、5～9世紀頃に広がった古代文化。本州でいえば古墳時代以降。
土器や精巧な道具の見事さ、再利用して加工する知恵。海獣の歯牙、特にマッコウクジラの牙製婦人像は艶やかな輝き。骨、牙、土などで作った動物で最も多いモチーフがクマ。遺跡からはクマの頭骨を積み上げた祭壇（骨塚）も。
地球上の小さな面積の日本列島の中の北海道、あらためて面白い場所。
曇り空の勤労感謝の日、島岡美延です。
やっぱり打診していた…、大谷翔平選手への国民栄誉賞。さらなる高みしか見ていないアスリートと、政治家の認識の乖離。
衆院選で一日だけ議員の身分を得て、1か月分の文書通信費100万円、秘書給与、新幹線パスなど、“ありえない特権”を得ているという指摘。文書通信費を日割り、それで解決？
交通費や切手代、宿泊費…、領収書が必要なのが一般社会。飲み会、誰かへのプレゼント、ローンの返済に使おうと、その100万円に領収書は不要。
お金がかかるのが政治なら、使い道を明らかに。使わなかったら返す（使ってからもらう）にしませんか。でも「おいしい話」を手放そうとする議員はいないし、ルールを作るのも議員自身。
コロナ禍の補償で「仕事の対価」を考えさせられた日々。議員ってそんなにお金もらえて、身分も守られているの？という疑問から政治に興味を持つのもあり。
全国的に雨、風が強まる「小雪」、島岡美延です。
穏やかじゃなさそうな「いい夫婦の日」。今、「いい夫婦」って“対等”なのか、どちらかが“支える”のか。日本で記者会見した大谷翔平選手に、結婚の質問もありました。スポーツ選手の妻＝陰で支える、のイメージは変わってないかしら。MVPの満票選出に人々が浮かれても本人はいつも通り冷静。もっと野球がうまくなることしか興味ないって、いいですね。
日本人MVPは20年ぶり、そのイチローさんに憧れた7歳の翔平クンが、2021年の大リーグに歴史を刻みました。二人に共通する「周囲の雑音に流されない能力」。信じるのは自分がやってきたことのみ。アドバイスをきいたとしても、すぐ自分に集中する力。つねに未来の自分を見つめ、そこへの道筋を作る力。
同調圧力が満ちているこの国から飛び出したから彼らの能力は発揮された…、ノーベル賞受賞者にも同じようなことを感じます。
声援禁止と言われても声は出るもの、島岡美延です。
日本シリーズ第1戦はオリックスのサヨナラ勝ち。ワクチン・検査パッケージの座席も。年末年始、どんな光景になっている？ 今の時代から別の世界に行けば幸せか、それとも…。
映画『ベロゴリア戦記第1章：異世界の王国と魔法の剣（26日公開）』をご紹介します。ディズニー・ロシアによるファンタジー、ハリウッドとは違うテイスト。
人気TV番組に魔術師として出演するイワン。実は孤児院で育ち、口先だけで生きてきたペテン師。ある日、だました相手から逃げて、プールのウォータースライダーに飛び込んだら知らない世界に。ここはイワンが生まれたベロゴリア王国。彼こそ伝説の戦士イリヤが“人間界に隠した”息子だと聞かされる。イヤイヤ冒険の旅に出るイワンだったが…。
続編『ベロゴリア戦記第2章：劣等勇者と暗黒の魔術師』も翌週、連続公開。突っ込みどころ満載の勇者たち。
