代替出場の近江と強すぎる大阪桐蔭の決勝、島岡美延です。開会式は当日試合の学校だけ、とコロナ対応で始まったセンバツ。大会中にもコロナ拡大の出場辞退が出ました。
2年前の3月、「コロナウイルスって怖いの？」と手探りだった社会に衝撃を与えたのが、志村けんさんの死去。家族も最期に立ち会えませんでした。そして今、新規感染者がずっと数千人規模の首都圏を含め、まん延防止等重点措置は21日に解除。だからじゃないかもしれないけれど、またじわり増加傾向。
第6波がなかなか収束しないと思っていたら、父が利用するデイサービスで数名の感染が出て、しばし休止に。別施設のショートステイをしばらく利用できることになりましたが、コロナ拡大中のところもあり二転三転。ただ、今はどの介護施設も「できるだけ業務継続」を工夫されていることを強く感じました。保育園などの現場もそうでしょう。2年前に聞いた、医療関係者やエッセンシャルワーカーへの感謝の言葉、最近は忘れていない？と思う2021年度末。
年度末で戦争終結の光は見えてくるのか、島岡美延です。勝手にウクライナを破壊しまくって一方的に条件をつけてきたロシア。1か月以上の悲惨な日々、とにかく終わってほしい。
華やかな表彰式の場が凍り付いたのが米アカデミー賞。ウィル・スミスのいきなりの暴力について、アメリカでは否定的、日本の街角インタビューは同情、理解を示す声が多い印象。中には「自分を守ってくれたと思うとキュンとしちゃう」という若い女性も。
いま、日本の映画界が揺れています。映画監督、俳優による性暴力が明るみに「出始め」ました。世界中でセクハラや性暴力などに対する＃MeTooの声が上がった時も、正直、この国での受け止めは「これもミートゥーって言われちゃうかな」と冗談にしたりするほうが多かったのでは。
セクハラ、パワハラ、長時間拘束、曖昧な契約・・・、多くの問題を「いいものを作るため」などの精神論で見ないことにしてきた業界体質。俳優の休業宣言なども無関係ではない？と思ってしまいます。
『ドライブ・マイ・カー』は米アカデミー賞国際長編映画賞、島岡美延です。作品賞は『コーダ あいのうた』、聴覚障害の両親と兄を持つ主人公が音楽の道に進む夢を持つ、誰もが彼女を応援したくなる物語が選ばれました。
昨年のカンヌ国際映画祭最高賞パルムドールはそれとは対照的、いやカンヌ史上最も奇天烈な物語。映画『TITANE チタン（4月1日公開）』をご紹介します。『RAW～少女のめざめ～』で鮮烈デビューの女性監督ジュリア・デュクルノーによる圧倒的〈怪作〉。
幼い頃、交通事故で頭蓋骨にチタンプレートが埋め込まれたアレクシア（ヴァンサン・ランドン）。彼女はそれ以来、車に対し異常な執着心を抱き、危険な衝動に駆られる。ついに罪を犯して逃亡する彼女は、10年前から息子が行方不明の消防士のヴィンセントに引き取られ、「彼の息子」としての奇妙な共同生活を始める。だが、彼女は自らの身体にある重大な秘密を抱えていた・・・。
108分の未知なる体験。困惑と驚愕、価値観崩壊？
人気急上昇しそうな新関脇・若隆景の初優勝、島岡美延です。大きくない身体で土俵際でみせた身体能力。三兄弟の末っ子が一番強いというケース、少なくないですよね。
勝負の世界は鍛錬あるのみ。女性が男性と渡り合うには工夫も必要。映画『シャドウ・イン・クラウド（4月1日公開）』をご紹介します。アドレナリン全開の極限サバイバル。
第二次世界大戦下、連合国空軍の女性大尉モード・ギャレット（クロエ・グレース・モレッツ）はB-17爆撃機に乗り込む。任務は最高機密をニュージーランドからサモアへ運ぶこと。7名の男性乗組員は女性の搭乗に反発し、狭い砲台の銃座に押し込める。雷鳴轟く悪天候の高度2500㍍上空、モードは〈大空の悪魔〉グレムリンと遭遇。重大な秘密を持つ彼女が来た本当の理由とは。
敵機は日本の零戦。第二次大戦中、原因不明の飛行トラブルがあると、英国空軍では「故障はグレムリンの仕業」と噂されたそう。大戦に従軍した女性兵士たちへのリスペクトとして実際の映像も。
ボレロの音楽がまだ頭の中で鳴っている感じ、島岡美延です。フィギュアスケート世界選手権、宇野昌磨選手がついに金メダル。北京五輪より大きく伸ばした自己ベスト、凛々しくなりましたね、おめでとう！
18歳の鍵山優真選手は昨年に続いて銀メダル、来年は何を見せてくれるかしら。一方、昨日が24歳の誕生日の宮原知子選手が現役引退を表明しました。一度は引退して復帰、アイスダンサーとして村元哉中選手と世界の舞台に戻ってきた高橋大輔選手は16位。来シーズン、まだ成長が期待できる二人です。
桜も見頃の今は何らかの区切りや別れの季節。バレエの先生のクラスが4月から変わることになり、「二度と会えない」わけじゃないけど、最後のレッスンは感傷的に。
これをきっかけに、新たな扉を開く勇気につなげてみよう、今は前向きに考えることにしました。同じが続く安心感から、不安もあるけど変化を。出会いと別れの季節っていうけど、別れがないと出会いもないのだから。
優勝する瞬間を見たくて少し早起き、島岡美延です。坂本花織選手、自己ベストで有終の美、表彰台では笑顔も涙も。困難の多かった北京五輪後も自分を保ち続けて、見事。
自分の出来ることに集中する、それが人生。映画『私はヴァレンティナ（4月1日公開）』をご紹介します。自身もトランスジェンダーでYouTuberのティエッサ・ウィンバック主演。LGBTQの権利保障に前向きで同性婚も認められているブラジルでも、トランスジェンダーの中途退学率82％、平均寿命35歳。その意味とは？
ブラジルの小さな街に引っ越してきた17歳のヴァレンティナ。彼女は出生届けのラウルではなく通称名で学校に通う手続きのため、蒸発した父親を探している。未婚の妊婦やゲイのクラスメイトと仲良くなり、生活にも慣れてきたが、年越しパーティで見知らぬ男性に襲われる。その事件後、彼女の秘密を暴こうとする脅迫や暴力、様々な危険が・・・。
街を追われそうになる彼女の決意の眼差しがいいです。生き抜いて。
オーストラリアでサッカーW杯出場決定、島岡美延です。プロ野球は今日開幕。フランスではフィギュアスケート世界選手権。一方、同じ時間帯この瞬間、命の危険が続くウクライナ。
生まれた命にはあらゆる可能性があり、才能を伸ばす自由がある地球でなければ。映画『アネット（4月1日公開）』をご紹介します。常に作風を変え続ける唯一無二の独創性、レオス・カラックス監督のダークファンタジー・ロック・オペラ。原案・音楽はスパークス、ほぼ全編（ベッドシーンまで）の台詞が歌、それも事前収録ではなく撮影現場でライブで！
ソプラノ歌手のアン（マリオン・コティヤール）と挑発的スタンダップ・コメディアンのヘンリー（アダム・ドライバー）の美女と野獣のようなセレブ・カップル。不吉でアイロニカルなスパークスの楽曲に導かれ、次第にダークな世界に入り込む。二人の間に生まれたアネット（人形）ももちろん歌う・・・。
このビジュアル、世界観、あなたの目で確かめて。
むちゃくちゃな戦争が始まって1か月、島岡美延です。命の危険の中、オンラインで国会演説をしたウクライナ大統領。
終戦後の満州でソ連兵に攻撃された過酷な経験を持つ宝田明さんが先日亡くなりました。ロシアによる侵攻を自分に重ね、心を痛めながら・・・。映画『世の中にたえて桜のなかりせば（4月1日公開）』をご紹介します。エグゼクティブプロデューサー・主演を務め、舞台挨拶でも平和を語った4日後の訃報。歳の差70歳のW主演に乃木坂46の岩本蓮加。演じたのは終活アドバイザー。
不登校の咲と85歳の敬三が働く「終活屋」には様々な依頼者が訪れる。任務のため遺書を書く必要がある人、仕事の記録を撮影してほしいという人etc。一方、かつて担任だった先生の様子を見に通う咲。彼女は生徒からのいじめで退職したのだ。敬三の望みは病気の妻（吉行和子）との思い出の桜をもう一度見ること。咲はそれに応えようと動き出す。
誰にでも居場所はある、という応援歌。あの世にも届け、満開の桜！
いつ停電するかとひやひや、島岡美延です。福島・宮城で震度6強の地震が起きた真夜中に停電した我が家。「二度目はやめて」と願いつつ、お風呂、ドライヤー、電子レンジを使う夜でした。今日も部屋の照明を減らしています。
色々やっても、もう地球から新天地を目指すしか・・・。映画『ヴォイジャー（25日公開）』をご紹介します。設定の西暦2063年は、今年生まれた子どもが社会の中枢にいる、そう遠くない未来。
地球から86年かかる星が移住先候補となり、宇宙船が調査へ。乗員は訓練された子ども30人と教官リチャード（コリン・ファレル）。惑星到着は「乗員の孫の世代」の予定。成長した彼らの中には、毎日飲む薬が「人間の欲望抑制」のためと知って拒否する者も。本能のままに行動したことで、ある事件が起こり、船内の統制は崩壊。果たして予定通り、ミッションは果たされるのか。
誰がリーダーになるのか、その言葉は嘘か真か。いま、地球で起きている戦争の「原型」が凝縮された宇宙船の中。
電力逼迫情報が出て、雪になりそうな首都圏、島岡美延です。開花した桜は足踏み。
桜は温度の積算で開花予想できるけど、人間の才能の開花予想は？ 19日から公開中の映画『虹が落ちる前に』をご紹介します。昨日のラジオに監督・脚本・衣装・音楽、ポスターやグッズデザインまで手がけたKoji Uehara監督と守山龍之介さんが登場。自ら制作兼配給会社を立ち上げ、自主制作の初監督作品としては異例の全国上映へ。その行動力、作品の完成度、本当に驚き。
20代後半の公平（守山）はアルバイトをしながら売れないバンドの作詞作曲担当。大切なメンバーとの関係は活動を続けていくほど悪い方向へ。彼を支える珠江も二人の将来に不安を募らせている。ある日、メンバーが起こした「事件」でバンドは解散。それでも新たな一歩を踏み出す公平は・・・。
「青春音楽映画」っぽいけど、不思議なタイトル同様、複雑な人間関係、繊細で印象的なセリフ。気持ちが揺さぶられ続ける物語。
