いま、「体育会系」を考えると・・・

志村けんさんの訃報を速報のテロップで知った衝撃…、島岡美延です。
“感染させた誰か”は、自分がうつした自覚はないかも。
昨夜、都知事は、接待を伴う店での危険性を指摘しました。
テレビのキャスターたちは、“飛沫が届かない”距離を確保…。
家にいる時間が増えて、最近、読んだ本をご紹介します。
先月出た、サンドラ・ヘフェリン著『体育会系　日本を蝕む病（光文社新書）』。
“日本を愛する日独ハーフの作家”が緊急提言！、という帯の言葉を引用すると…。
「同調圧力」は学校から始まっている！　パワハラ、忖度、自己責任、サービス残業、＃KuToo…。
新年度、学校再開も気になる季節。
例えば、小・中学校などで行われるピラミッド、組体操の“感動の強要”。
生徒たちに拒否する権利がない、など「危険だからやめよう」とは違った視点からの指摘。
なぜ日本は「外国人が働きたくない国」なのか。
なぜ世界男女格差ランキングのダントツの低さは、いっこうに変わらないのか。
ドイツと日本って、そんなに違うんだ…、と納得の一冊。

介護、看護、医療、リハビリ・・・“ケアニン”

テレビの編成は今日から新年度、島岡美延です。
千葉では障害者福祉施設の集団感染が深刻で、介護施設関係者は、“自分のこと”として不安を感じているはず。
介護、看護、医療、リハビリなど、人の「ケア」に関わり、自らの仕事に誇りと愛情、情熱を持って働いているすべての人=“ケアニン”を応援したい…！
映画『ケアニン こころに咲く花（4月3日公開）』をご紹介します。
2017年公開『ケアニン～あなたでよかった』の新作。
前回の小規模施設から、大型の特別養護老人ホームに転職した介護福祉士の奮闘。
大森圭（戸塚純貴）は新しい職場の効率やリスク管理を優先する運営方針に大きな戸惑いを覚えていた。
ある日、認知症の老婦人・美重子（島かおり）が入所してくる。
妻を自宅で介護してきた達郎（綿引勝彦）は、施設を信用できず、担当の圭にも厳しくあたる。
それでも、友人の美容師を施設に呼んで美容サロンを開催するなど奔走するが、上司らから“チームワークを乱す”と言われてしまう。
そんな折、達郎のある願いを知った圭は…。

実際の数量と“統計上あつかわれる数量”との差

3月最後の日曜日は積雪も、島岡美延です。
昨日は土曜日の東京とは思えない光景、今日は雪で家の中？
新型コロナウイルスの感染者数が世界最多となったアメリカでは、中国政府を相手取った訴訟が、千件以上起こされているとか。
各国や自治体から発表される感染者の数字、「実際は違うのでは」という懸念は、いつもつきまとう？
映画『暗数殺人（4月3日公開）』をご紹介します。
この「暗数」とは、“実際の数量と統計上あつかわれる数量との差”のこと。
韓国を震撼させた実際の事件をもとに作られた本作。
『1987、ある闘いの真実』などで高い評価を得ているキム・ユンソクが真実を追う刑事。
キム刑事は、恋人を殺害し逮捕したテオ（チュ・ジフン）から、「俺が殺したのは全部で7人だ」という突然の告白を受ける。
テオの証言の他、一切証拠はない。なぜ、彼はそんな告白をしたのか。
真実だと直感し、上層部の反対を押し切って捜査を進めるキムは、テオに翻弄されながらも一歩ずつ真実に迫っていく…。
韓国映画、やはり目が離せません。

“第九”にかける人々

各地で外出自粛要請の3月最後の土日、島岡美延です。
2月の最終週、いきなり全国一斉休校が要請されました。
この1ヶ月、日本中の人々がストレスを抱え、医療現場が疲弊する中、夫人の会合は“自粛要請の花見に当たらない”からいい、そう。
テレワークで見事な演奏を見せている新日本フィルの方は、3月の演奏会が全てなくなり、“自分たちは不要不急の職業なのか”と言っていたのが切ないです。
プロ・アマ問わず、多くの合唱団も活動休止になっていそう。
でも、音楽の力、合唱の力は小さくない…。
映画『ルートヴィヒに恋して（本日公開）』をご紹介します。
韓国出身で神戸在住のキム・ソヨン監督が、“なぜ日本ではプロではない人たちが第九に夢中になるのか”と撮り始めたドキュメンタリー。
ナレーションはなく、ドイツ語の歌に挑む何十人もの“素人”の日々を追います。
多くは、音楽と無縁だった人々。
誰もが事情を抱え、それでも第九の練習を支えに各々の人生を輝かせている…。
思い切り大きな声で歌える日々が、早く戻ってきますように。

炎上も賞賛も・・・、それがスター

東京隣接の4県の知事も“外出自粛要請”へ、島岡美延です。
スーパーは空っぽの棚が多くて驚きましたが、週末も営業されるので、冷静に行動を。
ネット上では、自粛する・しない、でバトル、炎上の日々。
有名人は覚悟の上？
映画『ポップスター（4月3日公開）』をご紹介します。
13歳のデビュー作『レオン』、『スター・ウォーズ』、『ブラック・スワン』…、ハリウッドのトップに君臨するナタリー・ポートマン。
そんな彼女が製作総指揮、演じたのは“若くして名声を手にした”ポップスターの光と影。
同級生による銃乱射事件で助かったセレステ。
姉エリーと作った犠牲者への追悼曲が異例の大ヒットになり、敏腕マネージャー（ジュード・ロウ）の手で一気にスターへ。
18年後、アルコールとスキャンダルにつまずき、活動休止。
再起をかけたツアーの矢先、彼女の過去を連想させる凄惨な事件が起こり、メディアが騒ぎ始め…。
劇中で歌う全曲を薬物とアルコール依存から復活を遂げた世界的アーティストSiaが提供。
圧巻のステージです。

一人で娘を育てた10年間は

小池東京都知事が昨夜、緊急会見、島岡美延です。
“一番、届いてほしい人々”に、ちゃんとメッセージが伝わり、行動につながりますように…。
今日は、福島から聖火リレーが始まるはずでした。
東日本大震災から10年となる来年3月、そのスタートが見られるでしょうか。
10年間…、それはどんな日々？
映画『ステップ（4月3日公開）』をご紹介します。
重松清の原作。
シングルファザーの10年間を丁寧に描きます。
久しぶりに等身大の社会人を演じる山田孝之がいいです。
健一は結婚3年目の30歳。突然妻を亡くし、2歳半の娘・美紀の子育てと仕事の両立に奮闘することになる。
義理の両親（國村隼、余貴美子）の美紀を引き取るとの申し出を断って、営業から総務に移動し、保育園の送り迎え…。
部屋には妻の写真があふれ、小学生になった美紀は健一に小言も？
そして、美紀が高学年になる頃、健一の同僚（広末涼子）と会うことに…。
一歩ずつ、前に進んでいく家族の10年間。
3人の子役がリレーで演じた美紀…、みんな素晴らしいです。

2027年、地球外生命体の支配下に

2021年に「東京五輪2020」として開催へ、島岡美延です。
昨日は、五輪延期の話題一色になった感じ。
今週月曜日には、トップリーグ（TL）は「残り全日程中止、今季リーグ成立せず」となりました。
昨年のW杯の盛り上がりが続くかに見えたラグビーが、こんな事態になるとは。
誰も想像できなかった、地球上で今、起きていること。
これも単純に、“SF”と言えない？
映画『囚われた国家（4月3日公開）』をご紹介します。
地球外生命体による侵略から9年後の2027年、シカゴ。
制圧されたアメリカ政府は「統治者」の傀儡と化していた。
貧富の差はかつてないほど拡大し、市民は“従属する者”と“反抗する者”に分かれている。
自由を取り戻すため、秘かに結成されたレジスタンス・グループは、統治者によるスタジアムでの団結集会に爆弾テロを計画し…。
政府による不都合な真実の隠蔽、メディアを巻き込んだ情報操作など、暴走する権力の危険性も描く本作。
2020年の新型コロナとの戦いから数年後…、と読み替えられそうな物語。

五輪延期、どんな光景に

東京五輪まであと122日と○○○日？、島岡美延です。
一気に「延期」が決定的、という流れが出来上がったよう。
26日からスタートの聖火リレーは「トーチを使わず、ランタンを車で運ぶ」方針だとか。
このところ、ラジオでイベントを告知しようにも「その頃には開催可能？」を考えながら。
開幕まで1年をきった段階で、「マラソンは東京では暑すぎるので札幌で」が一気に決まり、新型コロナウイルス感染拡大懸念から「東京マラソンは一般参加中止、沿道の応援は自粛して」となりました。
それでもマラソン代表は男女とも3人が内定。
ただ、他の種目の代表選考の大会が次々中止に。
五輪延期も気になる中、学校再開について、文部科学省がガイドラインを公表へ。
様々な注意・警戒は継続するとして、学校再開や臨時休校については「地域の状況に応じて」と。
そう、もともと「休校の判断」とは地域、学校の状況に応じて行うべきもの。
子どもの学ぶ権利、保護者たちの混乱、回らなくなった職場…、全国一斉休校がもたらしたものは検証されなくては。

空手家がアクション映画に

無観客の大相撲春場所は、白鵬44回目の優勝で無事終了、島岡美延です。
この2週間、スポーツニュースはほぼ大相撲だけ。東京五輪の代表内定が相次ぐ時期なのに…。
「延期を含め、4週間以内に結論を出す」と表明したIOC。
大規模イベント自粛要請が続く中、昨日はさいたまスーパーアリーナでK-1イベントが開催されました。
万が一の場合、追跡可能にするため連絡先なども半券に記入…。
マスク姿で観客は声援を送ったよう。
“本物の戦い”に目を奪われるのは、このアクション。
映画『TRAVERSE トラバース（28日公開）』をご紹介します。
先日のラジオに主演の田部井淳さんが登場。群馬の出身で名前は「ためがい」さん。
多くの同姓の人が「たべい」と読みやすいように変える中、彼のご先祖は本来の読み方を死守されたとか。
ご自身で道場を開いている空手家。
ジャーナリストの妻が謎の死を遂げ、その真相を探る夫役を熱演。
怪しげな組織のボス役を津田寛治。
“日本から世界に誇れる本物のアクション映画を”の心意気をどうぞ。

すべては、“その一瞬”のために

連休最終日、お花見はどんな形に、島岡美延です。
昨日は本来、バレエを観ていたはずでした。
昨年10月、同じバレエ団の公演が台風で中止になったので、まさかの連続払い戻し。
バレエダンサーが、ある公演で踊るのは数回、時には1回だけのことも。
演劇、オペラなどは出演者、会場のスケジュールが何年も先まで決まっているのが通例で、同じ顔ぶれで延期というのは不可能。
舞台芸術に関係する人たちは、生活が困難になるほど追い込まれている…、そんな日々はこの先どうなるのか…。
そして、東京五輪を2020年7月24日に開幕することを望まない競技団体などが、正式にIOCに対して声を上げ始めました。
代表に内定している選手も、していない選手も、世界中で不安を抱える中、開幕まであと4ヶ月。
新型コロナウイルスの終息がいつになるのか、誰も答えを出せません。
4年に1度のこの夏に、すべてをかけてきたアスリートたち。
それが、2021年、2022年になるとしたら…。
2020年が明けた時、こんな春は想像も出来ませんでした。