美しい姿勢で話し方レッスン   shimaoka minobu          

美しい姿勢は、一生の宝物! 「見た目を磨くレッスン」と「コミュニケーション力を磨くレッスン」のヒント集

歩かないと見えない世界

2022年05月31日 07時32分06秒 | 姿勢&見た目

5月最後は少しひんやり雨の朝、島岡美延です。「心地よい五月晴れ」が少なく、気温の波が大きい1か月でしたね。

これまでの人生、どれくらい歩いて、どんな新しいものに出会いましたか? 映画『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡(6月4日公開)』をご紹介します。7月29日をもって閉館となる岩波ホール、最後の上映作品。

歩いて、旅して、書いた、伝説のイギリス人作家、ブルース・チャトウィンの没後30年にあたり、生前、彼と親交を結んだ巨匠ヴェルナー・ヘルツォークが制作したドキュメンタリー。南米を旅して書き上げた『パタゴニア』でデビュー、その後、アボリジニの神話に魅せられていくも、当時、不治の病だったHIVに感染。自らの死に方を探りつつ書いた『ソングライン』。49年の生涯で彼が歩いた道を自らも辿るヘルツォーク監督のナレーションも沁みます。

「ノマディズム/放浪」という概念を探求する旅。たぶん、私が一生近づけない最果ての地へ連れていってくれる映像体験。

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国家ぐるみの冤罪に立ち向かう

2022年05月30日 07時21分48秒 | 姿勢&見た目

5月なのに猛暑日の地点も、島岡美延です。東京も今年初の真夏日だった日曜日。そんな中、一人で歩いたり、ジョギング、自転車でも、なぜマスク? 「はずしていい」ではなくて、「はずさないと危険」と言っていかないと。

誰に何を言われようと、我が身に危険が及んでも「正義」のために戦った人がいました。映画『オフィサー・アンド・スパイ(6月3日公開)』をご紹介します。19世紀末に起きた歴史的冤罪事件を巨匠ロマン・ポランスキー監督が映画化。

1894年、フランス。ユダヤ人のドレフュス大尉がドイツに機密を漏えいしたスパイ容疑で終身刑になる。防謀局長に着任したピカール中佐は、彼の無実を示す衝撃の証拠を発見する。スキャンダルを恐れ、証拠の捏造や文書の改ざんなど、あらゆる手で隠蔽しようと目論む国家権力。それでも抗うピカール中佐は・・・。

劇作家や知識人らが弾劾運動を起こすも、メディア操作が行われ、裁判所も国家側。100年以上前にフランスが犯した間違い、今も世界中で?

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山極壽一氏が語る「人間の本性」

2022年05月29日 07時36分54秒 | 日記、その他

当選通知は往復はがき、島岡美延です。このアナログ感、座席数半分の会場はほぼ私より年上世代。3年ぶり開催の東大寺文化講演会へ。

第一部は直木賞作家・澤田瞳子氏「人間・聖武天皇とその時代」。第二部が霊長類学者、あの問題が起きた時、日本学術会議会長だった山極壽一氏の「人類の進化と文化からコロナ後の未来を見通す」。

コロナはなぜ出現したか、100年で人口4倍になった地球で起きていること。戦争は人間の原罪(必要な行為)か。霊長類が群れで暮らす理由。人間の脳が大きくなった理由。面白かったのは、ニホンザルとゴリラのコミュニケーション。強者が弱者から奪うサル、強者が弱者を守るゴリラ。最近の人間、ゴリラよりニホンザル?

これから大事なのは「東洋の知と西洋の知を融合させる発想」。SDGsになくて人類に欠かせないのが「文化」。数値目標化できないものこそ、生きる上で大切。

文化をないがしろにする社会は悲しいです。ますます山極先生のファンになりました。

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北斎のデフォルメのセンス

2022年05月28日 07時21分07秒 | 日記、その他

エアコンの出番も近い5月末、島岡美延です。薄着の季節に美術館はちょっと寒かったけど。

サントリー美術館で『大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―』(~6月12日)を見てきました。絵の前に隙間なく人の列。撮影可能な2枚、特に「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は誰もが正面から撮影したいみたい。

複数のコレクターが熱心に集めた大英博物館の北斎コレクションは世界トップクラス。北斎に影響を受けたモネ、ドガ、ゴッホら印象派の絵画を見に、私たちは今、美術館に押し寄せますが、北斎を初めて見た西洋の人たちの衝撃って・・・。

風景をものすごいデフォルメのセンスで一瞬で切り取る。三浦半島から相模湾越しに富士山の写真を撮ったことはあるけど、手前にビッグウェーブなんて。富嶽シリーズは70代、肉筆画に突き進んでいったのは80代。90年の生涯、たえず頭と手、全身を使い続けた天才の絵、何度見ても新しい魅力に出会えます。

 

 

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アマチュア交響楽団は大変!

2022年05月27日 07時28分45秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

危険な大雨になっている地方も、島岡美延です。今年はどんな梅雨になるのか、梅雨入り前から心配。

来月には外国人観光客も戻ってきます。演奏機会が激減した音楽家にも良き日常が戻りますように。映画『太陽とボレロ(6月3日公開)』をご紹介します。水谷豊の監督3作目の題材はオーケストラ。監督のオファーで、満を持しての映画初主演は檀れい。

ある地方都市で18年間活動してきたアマチュアの弥生交響楽団。急逝した父の事業を継ぐため、ピアニストの夢をあきらめて故郷に帰ってきた主宰者・花村理子にとっては大事な存在。ただ、資金繰りも限界で解散を決断、ラストコンサートを計画することに。個性豊かなメンバーに振り回され、問題は山積み。果たして最後の演奏はどんな舞台になるのか!?

楽団のメンバー役(町田啓太、森マリア、田口浩正、田中要次ら)はコロナ禍で撮影1年延期になる間も練習を続け、プロのオーケストラとの演奏は吹き替えなし。地方都市の様々な側面もすくいとった渾身の脚本。

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1959年に沖縄に行った岡本太郎

2022年05月26日 07時11分15秒 | 日記、その他

屋外ノーマスクは増加中、島岡美延です。「会話なし」の屋内行動も早くノーマスクになって。

この人は「人の目を気にする」とは無縁かも。岡本太郎著『沖縄文化論 忘れられた日本』(中公文庫)を読みました。

彼の沖縄行きは1959年、アメリカ占領下。ただ、その苦痛より、戦時中の「日本人が日本人に対しておかした、愚劣、卑怯、あくどさに対する憤りで、やりきれない」と。さらに、沖縄本来のものを圧迫し、官僚的な画一主義の枠にはめこもうとした、と明治以来の日本政府の行いを非難。踊りや民謡の禁止もあったと聞くと「腹が立つのを通りこして、馬鹿馬鹿しくなる」。

書籍は1961年発行、文庫には「増補」として1972年の文章「本土復帰にあたって」も。沖縄の人への願望として「本土流の卑しい常識など吹き飛ばしてほしい」「沖縄が本土に復帰するなんて考えるな、本土が沖縄に復帰するのだ、と思うべき」と。

今の円の価値は1972年並みだとか。50年、日本は何をしていた?

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横浜で、沖縄とウクライナ

2022年05月25日 07時23分13秒 | 日記、その他

トム・クルーズが横浜港に来て、交流戦の横浜スタジアム周辺も混雑、島岡美延です。そうとは知らず出かけた山下公園のバラはそろそろ見納め。沖縄とウクライナのこと、考えました。

ニュースパーク(日本新聞博物館)では企画展『沖縄復帰50年と1972』(~9月4日)。1972年5月14日、15日の新聞には「沖縄処分」という見出しも。大雨の沖縄に本土復帰の祝祭感はゼロ。沖縄タイムス、琉球新報の紙面を中心に展示。ホワイエの壁いっぱいに地方紙、スポーツ紙を含め、各社一押しの「一面」(今年1月~3月)が貼られた光景にも見入ってしまいました。やっぱり新聞は「紙」!

横浜ユーラシア文化館では、ウクライナ支援緊急企画写真展『姉妹都市オデーサに思いを』(~5月29日)。1階は無料、2階は常設展示と写真展で200円。これは避難民支援の義援金として寄付。1887年建設の国立オデーサ・オペラ・バレエ劇場は本当に美しく、その前に高く積まれた土嚢。もちろん、戦争前の美しい街並みの写真も。

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瀬戸内寂聴さん、食べた、飲んだ

2022年05月24日 07時19分39秒 | 姿勢&見た目

この3ヶ月、一人の暴挙がなければ奪われずにすんだ命は・・・、島岡美延です。知床半島では1か月前に沈んだ船が引き上げられました。12名はまだ行方不明。

命の重さを語り、その命を使い尽くしたあの人は、ロシアが始めた戦争を知らずに昨年11月、亡くなりました。映画『瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと(27日公開)』をご紹介します。最後の17年間に密着したのは、中村裕監督。何度か二人きりの年越しもした〈裕さん〉のカメラに語った、率直すぎる言葉の数々。

この5月15日で満100歳を迎えて、それを記念しての公開予定だったドキュメンタリー。死の直前までベッド脇のテーブルで、月刊誌、新聞の連載をこなしました。月1回の法話は2020年1月まで行われ、コロナ禍で人と会えないことを悔しがりました。

裕さんとは親子、友達、恋人・・・、形容しがたい関係性が続いたよう。ステーキ、すき焼きを食べ、ワイン、日本酒を飲む寂聴さん。恋愛の必要性を熱く語る生命力の塊の90代の日々。

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その制限も、見直しては

2022年05月23日 07時27分09秒 | 姿勢&見た目

大統領専用車の中でも黒いマスク、島岡美延です。バイデン大統領は「日本では公の場で全てマスク着用」と言われていた? 

夏日だった昨日、外ではノーマスクやアゴマスクの人が増えた印象。宅配便の自転車の人も、対面時だけすれば十分です。「マスクの表側に触らないで廃棄」と強調された頃に比べ、感染予防というより「していないと不安」マスク、の現実。

熱中症対策との理由でこの時期にマスクルールの変更がようやく「発表」されました。国の発表がないと変わらないなら、その他の対策も検証して発表してほしいもの。座席は離れておらず、小さなアクリル板がずらり並ぶ飲食店のカウンター。早い時点から対策として疑問視されていた、トイレのハンドドライヤー停止。屋外施設でも何でもゲートでの体温チェック。

子どもの体育だけじゃなく、大人の屋内スポーツ施設(バレエスタジオも)での対応も気になるところ。近距離でも会話なしならノーマスク、になるのはいつ? 温泉ならノーマスクで会話しているけど。

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ウェストコースト・ロックの聖地

2022年05月22日 07時09分42秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

キーウのオペラ上演で笑顔、島岡美延です。戦争は終わらず、それでも劇場に行って日常を取り戻そうとする人々。2月24日まで、連日各地でバレエ公演があったウクライナ。

ライバルであり、仲間だったアーティストのエピソードをどうぞ。映画『エコー・イン・ザ・キャニオン(27日公開)』をご紹介します。60年代後半から70年代、多くのミュージシャンが住み、名曲が生まれたウェストコースト・ロックの聖地、ローレル・キャニオン。

ハリウッドに近く、ザ・ビートルズに対抗すべく新しい音楽を目指して集まってきた面々。リンゴ・スター、エリック・クラプトン、トム・ペティ(生前最後の出演)らにインタビューするのは、エグゼクティブ・プロデューサーも務めたジェイコブ・ディラン(ボブ・ディランの息子)。彼は当時の音楽に影響を受けたノラ・ジョーンズ、フィオナ・アップルらとともにバンドを結成し、トリビュートライブも。

60年代の音楽シーン、よみがえります。

 

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