美しい姿勢で話し方レッスン   shimaoka minobu          

美しい姿勢は、一生の宝物! 「見た目を磨くレッスン」と「コミュニケーション力を磨くレッスン」のヒント集

銀行強盗に味方した人質の心は

2020年10月31日 07時11分49秒 | 話す&聴く、コミュニケーション
おうちで仮装、というにはあまりにいい天気、島岡美延です。
パレードで有名な『カワサキハロウィン』も今年はオンライン開催。
コロナ対策で、ある種の“独自路線”をいくスウェーデン。
そこで起きた銀行強盗が、あの言葉を生み出しました。
映画『ストックホルム・ケース(11月6日公開)』をご紹介します。
犯人と人質が心を通わせる状態=“ストックホルム症候群”の語源となった、スウェーデン史上、最も有名な銀行強盗を基にした物語。
何をやってもうまくいかない悪党ラース(イーサン・ホーク)は、自由の国アメリカに逃れるため、“アメリカ人風”の扮装で銀行を襲う。
幼い娘を持つビアンカ(ノオミ・ラパス)ら3人を人質に取り、犯罪仲間グンナー(マーク・ストロング)を刑務所から釈放させることに成功。
さらに金と車を要求するも、警察は彼らを銀行に閉じ込める作戦へ。
報道陣も押しかけ、事件は長期戦へ。
すると、ラースとビアンカたちの間に、不思議な共感が芽生え始め…。
ボブ・ディランの名曲たちが70年代の雰囲気を彩ります。
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コロナうつだけでなく、じわじわと

2020年10月30日 07時42分05秒 | 日記、その他
北風で一段と寒い朝、島岡美延です。
国内のコロナ感染者が10万人を超えました。
夏の“第二波”が収束しきることなく、じわじわと増えつつ冬へ。
ヨーロッパでは、再びのロックダウンも。
不要不急の外出はダメ、違反すれば罰則という厳しい日々がまた始まります。
日本であのGW頃の状況に戻るなんて、考えたくない…!
誰もが外出できなかったあの頃より、夏以降に自殺者が増え、半年以上、学校に行けなかった大学生のうつ症状も多いそう。
GoToで詐欺、というニュースがある一方、“置いてきぼり”の感覚に苦しむ人々。
コロナうつ、という言葉は一般的になっていますが、今、“日本学術会議問題うつ”とでもいいたくなる気配を感じます。
昨日、梶田会長が会見で「6人を任命してほしい、それだけです」と。
本来、研究に没頭していたいはずのノーベル賞受賞者が、政権と対峙する巡り合わせに。
人文系の学者に比べ、相手と激論を交わすことは苦手なのかも。
学術会議の当事者だけの問題じゃない、じわじわときている「問答無用」な空気感。
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父と子、おべんとうが伝えたこと

2020年10月29日 07時14分37秒 | 話す&聴く、コミュニケーション
晴れた秋空、乾いた空気に冬の予感、島岡美延です。
“総合的・俯瞰的”、“未来志向”ときて、今度は“多様性”。
いずれも、特定分野の学者6名を任命しない説明に使える文言とはいえず。
この父親は、息子になぜ?と聞かれたら、好きだから、と即答するような人物。
映画『461個のおべんとう(11月6日公開)』をご紹介します。
井ノ原快彦が、自然体すぎる?演技で、シングルファザーの日々を熱演。
多感な息子役は、関西ジャニーズJr.「なにわ男子」の道枝駿佑。
人気ミュージシャンの鈴本一樹は妻と別れ、15歳の息子・虹輝と二人暮らしを始める。
受験に失敗し、1年遅れで進学した虹輝に、お昼ご飯のことを聞くと「父さんのお弁当がいい」と言われ、即決意!
「3年間毎日お弁当を作る」「3年間休まず高校に通う」という大切な約束が生まれる。
ライブの翌日も、二日酔いの朝も、早出の朝も…。
お弁当作り、ライブシーンも絶品。
原作者で音楽を担当したのは、渡辺俊美。
お互いに“説明できないことなんてない”父子、羨ましいかも。
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“添い寝屋”という実在する仕事

2020年10月28日 07時08分58秒 | 話す&聴く、コミュニケーション
ソフトバンク、リーグ優勝も“胴上げ”はなし、島岡美延です。
大きな輪になって万歳をする光景は今年ならでは。
プロ野球がなかった3か月間…、あの頃の喪失感、取り戻せていますか?
ほとんど以前と変わらない行動に戻っている人がいる一方、先日も「3月以来、電車にもバスにも乗っていない、外出は車だけ」という人がいました。
職場や知人、家族の中ですら「コロナを恐れる感覚」の違いから、孤独感を深めている人も多いようです。
これは、そんな孤独な人たちにそっと寄り添う、“添い寝屋”になった男の物語。
映画『クローゼット(30日公開)』をご紹介します。
交通事故で“不能”になってしまった男(三濃川陽介)には婚約者がいた。
幸せな未来を描けなくなった男は、“添い寝屋”という仕事にたどりつく。
お客は、10代~70代までの男女。
親しい周囲の人には心のSOSを出せない人々が、彼の腕枕の中で安心して語り、眠る…。
“添い寝屋”という仕事を取材し、いくつかの実話をもとに生まれた物語。
「命を救う」仕事、なのかも。
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「早すぎた傑作」をコロナ禍の今こそ

2020年10月27日 07時23分45秒 | 姿勢&見た目
やっと開かれた国会、島岡美延です。
ニュースで使った「説明出来ることと出来ないことがある」は、以前よく聞いた「ご指摘には当たらない」の総理バージョン?
20年前の「早すぎた傑作」、世界が混沌とする今、ようやく時代が追いついた…!
映画『白痴 デジタルリマスター版(31日公開)』をご紹介します。
昨日のラジオに手塚眞監督が登場。
坂口安吾の原作に28歳で出会い、映画化には10年必要と直感。まさに38歳で撮影へ。
新潟に巨大な街のオープンセットを作り、クライマックスの空襲場面では、実際に爆破炎上させたそう。
いつの時代なのかわからない日本。
長く続いた戦争で人々は疲弊、浅野忠信が演じる井沢は、テレビ局勤務。
暴力的な演出家(原田芳雄)や、視聴率を稼ぐわがままアイドルに冷酷な仕打ちを受ける日々。
ある夜、彼の下宿の部屋に、隣人の妻サヨ(甲田益也子)が忍んできて、密かな同棲が始まるも戦火は次第に街へ迫る。
ついに空襲の日、井沢はサヨの手を引いて、炎の中を逃れていく…。
そう、この炎、本物です。
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戦後75年、写真展『戦争暮らし』

2020年10月26日 07時24分15秒 | 姿勢&見た目
核兵器禁止条約の批准国・地域が50に達し、来年1月発効へ、島岡美延です。
そんなニュースに一筋の光を感じながら、川崎市平和館へ。
87歳の写真家、小池汪氏の写真展『戦後75年 戦争暮らし』(入場無料、30日まで)。
銃を持つ兵士のもう一つの顔は、暮らしの中で父、夫、兄としての顔…、そんなタイトル。
「写真家が主催し協賛する市民による写真展」には、小さな子どもの家族連れも。
1930年代、中国大陸で戦争を始めた日本。太平洋戦争で日本全土が戦場に。
川崎には、関東軍満州731部隊と協力関係にあった登戸研究所、連合艦隊司令部の蟹ヶ谷通信基地壕がありました。
慶応義塾日吉校舎の連合艦隊司令部の地下壕では、快適な設備が整い、司令官はフランス料理を味わいながら、特攻命令を出していた…。
たとえ、画面に人物が映っていなくても、“そこに生きる人々”が感じられる写真。
小池さんのフロアトークで「撮影中、逮捕の危険を感じた体験」も伺いました。
“自分には、今は戦後ではない”との言葉、重く受け止めました。

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命の重さ、シリア難民の今

2020年10月25日 07時09分41秒 | 姿勢&見た目
出かけたくなる秋晴れの日曜日、島岡美延です。
知人と出かけた19歳の命は、飛び降りた17歳の命と接点を持ってしまった…。
「まずは自助」とは、若者たちにどんな未来を示すのか、明日からようやく国会。
GoTo○○どころではない人もいて、この国の“二極化”がはっきりしてきた秋。
昨夜のNHKスペシャルでは、世界で最も厳しい現実を突きつけました。
コロナのため、レバノンから帰国できない女性記者の渾身のシリア難民ルポ。
特に、11歳の少女の現状に何度も言葉を失いました。
兄が拉致され、ゴミ捨て場で発見された遺体には臓器を取られた跡。
児童誘拐の目的は臓器売買。
少女が妹と農家で仕事をして、わずかな賃金を稼ぐのです。
コロナによって誰もが仕事を失うも、“シリア難民がコロナの原因”と扱われるレバノンの現実。
売春によって一家を支える17歳の少女も番組に登場。
リモートインタビューが不可能な場所で、8か月に渡り、回されたカメラ。
番組タイトルは「世界は私たちを忘れた」。
まず、この現実を知ることから。
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大事な友は、“人が恐れる存在”

2020年10月24日 06時56分33秒 | 姿勢&見た目
マイクを切りながら行われた米大統領選討論会、島岡美延です。
昨日の岩波新書『18歳からの民主主義』には、香港の活動家・周庭さんの文章も。
自由を求めて発言することが、恐ろしいほど困難になった2020年の香港。
「総合的・俯瞰的」といって“法律違反を国民に理解してもらう”とする政府が、今度は「未来志向」なる言葉を使い始めた…。
こちらは、不思議な力を持つ存在を排除しようとする王国の物語。
映画『ウルフウォーカー(30日公開)』をご紹介します。
4度のアカデミー賞ノミネート、アイルランドのアニメーション集団カートゥーン・サルーンの最新作。
“ウルフウォーカー”とは、人間とオオカミがひとつの体に共存し、魔法の力で傷を治すヒーラー。
ハンターの父を持つ少女ロビン。
ある日、ウルフウォーカーのメーヴと友達になり、森で交わした約束が父を窮地に陥れる。
さらにロビンの身体にもある変化が起きて…。
城内はモノトーンの版画風、森は美しい水彩画。日本のアニメーションとは全く違う世界に身をゆだねてみませんか?
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以前の発言、著作を見る意味

2020年10月23日 07時22分57秒 | 日記、その他
昨日は、実に7か月ぶりの銀座、島岡美延です。
今は新作映画をほとんどオンライン試写で見るのですが、完全予約制の試写室へ。
やはり、映画は大きなスクリーンがいい、と実感。
何ヵ月前の日々と今日はつながっているけど、何かが少しずつ変化していることも。
新しい地位につくと本を出す、政治家にはよく見られる行動です。
かつての著作をベースに改訂版にしてカバーも変える…、これもよくあること。
先日出た総理の著作から「削除された文章」が注目されています。
コロナ対応などの加筆より、削除の文言が注目されるなど、珍しいこと。
敵対する内閣の「議事録の不備」を攻撃した言葉が、ブーメランになった証。
今、岩波新書『18歳からの民主主義』を読んでいます。
安保関連法案が可決された翌年の2016年4月の出版、その夏には18歳が初めて選挙権を得た参院選。
この時点では、まだトランプ大統領が当選する予兆すらなかった…。
あれから4年。
かつての本に触れて、“その後の歴史”を自分なりに考えるのも意味がありそうです。

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その「いいね」「リツイート」をする前に

2020年10月22日 07時05分42秒 | 話す&聴く、コミュニケーション
東京では、今年200日目の雨となりそう、島岡美延です。
この一年、「また雨か…」と何度、思ったか。
「またか」と思うことは、考える力を奪います。
“前例踏襲でいいのか”という言葉は、“黙って法律順守でいいのか”とすら聞こえてきて、次々と法律を無視する長期政権に慣れたあげく、今度も「またか」と思ってしまう怖さ。
昨日は、ジャーナリスト伊藤詩織さんが、与党国会議員が彼女へのネット上の誹謗中傷に「いいね」を押し続け、拡散させたことに対する裁判がありました。
国会議員の「いいね」により、第三者の批判的、暴力的な言葉が拡散し、溢れていく様子が恐ろしい、と語った伊藤さん。どれほどの勇気で戦っているでしょう。
“シェア”されていくのは、フェイク、分断、排除の論理…。
ツイッター社は米大統領選を前に、慎重なリツイートを促す仕組みへ。
フェイクだろうがリツイートしまくる現大統領への措置かもしれませんが、一定の意思表明である「いいね」「リツイート」の前に、自分は何に加担しようとしているのか、考えたいもの。
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