友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

「愛されたい」という気持ち

2024年05月09日 18時25分49秒 | Weblog

 保険会社の女性がふたりでやって来た。しばらくするとカミさんが、「あなたも来て」と呼ぶ。お茶を淹れて、話に加わった。女性のひとりは年上で、20歳になる子がいるようで、「やっと親の役目が終わって、ホッとします」と言う。

 そんなことから、愛情の示し方も受け止め方も、時代によって変わってきている話になった。子どもを想うが余り何でも禁止してしまったり、逆に想い描いたように育てようとしたり、親の想いを子どもに伝えることの難しさが話題になった。

 本屋で書名を見ていて、思わず買ってしまった本がある。桐野夏生さんの『もっと悪い妻』と、丸山正樹さんの『夫よ、死んでくれないか』。男と女の愛と憎しみが、どのように捉えられているのかと興味深かった。

 この2冊の読後感想は、また別の機会にして、働いている女性たちは仕事と育児で大変な生活をしている。夫と妻が共に働かないと生活は成り立たない。確かに長時間、子どもを預かってくれる施設は出来たが、そこで働くのも女性たちである。

 共に働くことで、女性も男性と同じ社会的な価値というか、評価を受けるようになった。それでも、男女の格差というか見方に、違いが残っている。男と女が愛し合い、労わり合って、同じ方向を向いて生きていくことは無理なことなのだろうか。

 4月7日の朝日新聞『歌壇』に、次のような歌が載っていた。「“勇気ある国際的な女性賞”五ノ井里奈さんに贈るのは日本ではなくアメリカだった」。五ノ井さんは自衛隊員で、タブー視されている性被害を実名で訴えた女性だ。

 文字数を数えると、5・7・5・8・5・7・7になってしまう。中句の「五ノ井里奈さんに贈るのは」を省けば定型に収まるが、それでは意味が無くなる。短歌を作っている友だちに訊いてみたが、「よくわからない」と言われてしまった。

 今朝の朝日新聞『東海歌壇』に、私が気にしている人の作品が載っていた。「永遠に愛されたいと思うけど春の夜に見る一瞬の夢」(北名古屋市 月城龍二)。この歌を見つけて、この人は意外に若いかも知れないなと思った。「愛されたい」という気持ちが残っているのだから。


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