友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

その気持ちをズーと大切にね

2024年05月12日 17時43分18秒 | Weblog

 娘から送られて来たメールをカミさんに見せられて、彼はガックリしたそうだ。「いつもありがとう わがままパパをよろしく」とあったからだ。娘には「わがままなパパ」と思われていたのかと反省し、「ごめんね」と謝ると、娘の方がビックリして、打ち間違いを謝って来たと言う。

 「いつもありがとう わがママ パパをよろしく」ということだったのだ。娘の目で見ると、自分勝手な父親と映っていたのかと、彼は早とちりしてしまった。でも、早とちりしたのは、自分に身の覚えがあるからだろう。「母の日」に、とんだエピソードを聞かせてもらった。

 昨日、朝日新聞の『悩みのるつぼ』には悩まされた。相談者は30代の女性で、「夫とゆっくり過ごせず悲しい」と訴える内容だった。「私は夫が大好きです。(略)ただ出産後、育児と仕事で時間も体力も余裕がなくなりました。(略)夫は優しく、休日は家事も育児も積極的にしてくれ、愛情も感じています」。

 そんな家庭なのに、何が不満で何が寂しいのかと読み進めると、「(夫は)残業が多く、普段は顔を見ることさえ少ないです」「夫と過ごすこと」を目的に結婚したのに、「悲しくなり、一人で泣いてしまう」とある。乳飲み子を抱えて、大変な様子が推測できる。

 回答者の清田隆之氏(文筆家)は、「(相談者は)決して欲張りでも努力不足でもない」と答え、「背景に家父長制的システムがある」と指摘する。「今すぐ会社を変えることは確かに難しい」が、「夫婦の時間をどう確保していくか」、「具体策を一緒に考えていく」ことだと回答していた。

 80代になった私からは、「年月が経つと、一緒にいたい気持ちは何時頃までだったか、忘れてしまうよ」と教えて上げたい。でも、そんな回答では何の役にも立たない。野暮なことを言わずに、「その気持ちをズーと大切にね」と答えておこう。


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