夜な夜なシネマ

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『ヴィクラムとヴェーダ』【ヒンディー語版】

2024年03月28日 | 映画(は行)
『ヴィクラムとヴェーダ』(原題:Vikram Vedha)
監督:ブシュカル,ガーヤトリ
出演:リティック・ローシャン,サイーフ・アリー・カーン,ラーディカー・アープテー,ロヒット・サラフ,
   ヨギタ・ビハニ,シャーリブ・ハーシュミー,サティーヤディーブ・ミシュラ他
 
驚異の回復力を見せたかと思ったでしたが、癌に覆い尽くされて肝不全を起こしているせいで、
夢と現実の間を往き来しているような状態がしばらく続いています。
ずっと付き添えればと思うものの、コロナの再流行でそれは許されず、30分の面会のみ可能。
本当にもう最期という時にならなければ病室に呼んでもらえません。
家にまっすぐ帰っても落ち着かないだけだから、やっぱり映画を観に行く。
 
2017年製作のタミル語作品『ヴィクラムとヴェーダー』がヒンディー語でリメイクされました。
リティック・ ローシャン主演なら観たいじゃあないか。塚口サンサン劇場へ。
 
犯罪の撲滅を目指して偽装襲撃をかけては悪人を一掃してきた警視ヴィクラム(サイフ・アリー・カーン)。
上司や同僚、部下の信頼も厚く、妻のプーリヤは優秀な美人弁護士で、公私ともに絶好調。
 
そんなヴィクラムが長年追い続けているのが伝説の犯罪者ヴェーダ(リティック・ローシャン)。
ヴェーダの居場所だけは掴むことができずに苛立っていたところ、
ある日、ヴェーダのほうから警察に出頭、自首すると言う。
誰が聴取に臨もうが口を開こうとしないヴェーダだったが、ヴィクラムが現れると話し始める。
 
話を聴くうち、以前の偽装襲撃でヴィクラムが殺した丸腰の青年シャタクがヴェーダの実弟であることがわかる。
ヴェーダが姿を現したのは、ヴィクラムへの復讐だとばかり思っていたが、
プーリヤを弁護人として雇ったヴェーダを保釈後に追うと、そう単純な話ではないことに気づき……。
 
ボリウッドのご多分に漏れず、157分の長尺。
ダンスシーンもてんこ盛りかと思いきや、90分経った頃に1シーンのみしかありません。
もっとダンスもほしかったけれど、なくてもめちゃめちゃ面白い。
 
最初はヴィクラムが汚職警官なのかと思いましたが、そうではない熱血漢。
しかしこの手のボリウッド作品で警察など権力者が黒幕に決まっていると思ったら、やはりそう。(^^;
パターンといえばパターンですが、ヴィクラムとヴェーダが手を組んで、
本当の悪を一掃するのはわかりやすくて気持ちいい。
 
でもオチは珍しく観客に委ねられるのですよ。
この後ふたりはどうするのか。この先もふたりで闘ってよと思わなくもない。
 
余談ですが、サイーフ・アリー・カーンってジル・ルルーシュに似ているな~と思いながら観ていました。
ちょっとマッチョすぎやしませんか。
リティック・ローシャンが多指症と知ってからというもの、ついつい手を見てしまいます。
右手の親指が2本あるって、豊臣秀吉もそうだったとか。なんだか神秘的。

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