試写会で観ました。
正直予告を見た時全然期待していませんでした。
絵もシンプル過ぎひん?って思ったのと、「姫の犯した罪と罰」というキャッチコピーに、
こういう意味ありげなコピーは怪しい予感がしたんで。ダルくなりそうな。
しかも上映時間が2時間17分という長さで、かぐや姫の話でもつんかと思ったほど。
で、観た結果・・・・号泣でした。
翌日も思い出してはウルウルなってました。(引きずり過ぎ?)
絵も美しかったです。
かつて地球に下ろされたことのある月の世界の人が、ある歌を歌いながら涙するのを見たかぐや姫は、
地球で生きてみたいと願うようになります。
その罪で地球に下ろされたかぐや姫。
竹取の翁のもとで人の子として育てられるようになります。
ストーリーは昔話の「かぐや姫」がそのまんまですが、より丁寧で姫も人間味溢れていました。
前半は翁のもと山奥の村で幸せに暮らす姫の姿が生き生きと描かれてます。
村の子供らに「たけのこ」と呼ばれ元気に遊ぶ様子が微笑ましい。
しかし天から小金を授かった翁は、美しい姫をこのまま村で暮らせてはいけないと思い、高貴な姫として
都に出すことを決意します。
翁としては身分の高い人に嫁がせることが姫の幸せと考えたと思います。自分の出世でなく。
最初は大きなお屋敷、美しい着物に喜ぶ姫でしたが、高貴な姫として振る舞わなければいけなくなっていくにつれ、だんだん心が沈んでいきます。
姫の噂を聞きつけた身分の高い家柄の求婚者らが、ニセモノの自分のために多額のお金をつぎ込んだり、
周りを不幸にしたり、命まで落とすもの出てしまい、さらに姫は心を痛めてしまいます。
さらに帝のご寵愛を断ることは出来ないとなった時、姫の心は壊れてしまいます。
誰もが望む幸せなことかもしれませんが、姫はこの時なぜ自分がこの地に来たかったのかを思い出します。
話は淡々と進んでいきますが、姫の心情が手に取るように分かり胸が痛かったです。
かくや姫がこんな切ない話と思わなかった。
最初から最後までずっと入り込んでしまってました。
ただ再会した捨丸兄ちゃんの言動はちょっとだけ「え~」と思ってしまいました。
最後に会えて良かったと思いますが・・・。
月に帰るシーンは涙無くしては見れませんね。
でもでも阿弥陀如来様と菩薩様がオールスターで来られたのには吃驚しました。
これって・・・。
この時初めてスピリチュアルなものを感じてしまいました。
天上人でないにしろ、私たちもチャンスを得て人間界に生まれて来れたわけで。
前世が人間でなかったにしても、何だかの願いをもって生きたいと思ったはず。
でもそれは生まれる時に消えてしまって、また同じ過ちを繰り返してしまったてたり。
マッキーのようにハエに生まれ変わっても人間の記憶を持ってればいいけどね。
ちゃんと願ったように生きれてるのかな~?
淡々としたストーリーの中にそんなメッセージが込められてる気がしました。
主題歌の「いのちの記憶」は、エンドロールに活きますね~。
さらに涙があふれました。
11月23日(土)より公開です!
(P.S アントニオ猪木さんとパタリロいたよね ふざけてごめん(><))
☆上映時間 : 137分
☆監督 : 高畑勲
☆キャスト: 朝倉あき / 高良健吾 / 地井武男 / 宮本信子 / 高畑淳子 / 田畑智子
かなり“魅せる”作品になっていたと思います♪
水彩画のような作画はホント綺麗でしたね。
額に入れて飾りたいくらい。
月の迎えが御釈迦様や菩薩だったのは、
やはりそういった解釈になるんでしょうかね。
奥が深いです。
途中で途切れたようで削除お願いいたします。
パタリロとアントニオ猪木
使わせていただきました。まる。(^-^)
映画を観る前は絵にもあまり興味が無かったのですが、映画観て美しいなと思えました。
ほんとに水彩画のようですね。
竹から生まれて月に帰ったかぐや姫の物語が、高畑さんの解釈で深いお話になりましたね。なんだか凄いものを見たように思えました。