懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺き民家 岡山県旧加茂町倉見

2017年05月07日 | 茅葺き民家
撮影場所 岡山県旧加茂町倉見

県北部の端の集落は過疎化、限界集落が進んでいる。
もうこの集落には15年行っていない。
自分で車の運転が出来なくなったこともあるが絵になる茅葺民家も消えてから撮影する物がなくなった。
茅葺き民家が無くなるとどんな物を撮ればいいのか思いつかない。
どんな物を撮れば日本の田舎の風景が表現できるのか
小さな神社、田の石垣、自然の小川、棚田、田の法面の柿の木
しかし、車椅子では行ける場所に限りがある。所詮撮るものも限られる。

倉見の集落にはかって300人が暮らしていたそうだ。
私が訪れた頃は十数軒の茅葺民家が残っていた。
穏やかな人々の日々暮らしがあった。
小学校が閉校になりその小学校の痕跡も残っていない。
あれから二十数年で風景は大きく変わった。
変ったのはここだけでない全国の過疎地で見られる現象である。
かっては小さな棚田だった土地も区画整備で広い田に生まれ変わったが米作のおかられている厳しい現実や過疎化による働き手の減少で村落の維持、土地の維持も難しい。

写真の民家の痕跡は今も残っているのだろうか