懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺き民家  雪の日

2012年01月17日 | 茅葺き民家
撮影場所 岡山県阿波村

中国山地の積雪量は多い。今年も結構降っている。広島県にはスキー場が32か所もある。
西日本は温かくて雪が降らないと思っている人もいるようだ。
中国山地の雪は寒波型でシベリア高気圧の寒気が吹き込むと日本海の温かい海水が蒸発して大量の雪となる。それが山脈で降り落とされる。
寒波の後に降雪量が増える。低気圧が通過して1045ヘクトパスカルくらいのシベリア高気圧が張り出すと日本海は大雪となる。
日本海は対馬暖流が流れているので水温が高く降雪量が多い。
水温の低いオホーツク沿岸は降雪量はそう多くない。

雪の風景が撮りたくて何度も県北部に通った。寒波の日は怖くていけない。寒波が過ぎるとある程度除雪もされているので走りやすい。雪に慣れていない私はこれくらいの雪は行けると走っていて車の底を擦り全く動けなくなった事がある。そんな時は通る人に助けてもらうしかない。

しかし、苦労して撮った割に雪の日の茅葺き民家は大した事がない。
雪が乗っている時はトタンの家も茅葺き民家も大差がない。茅葺き民家の写真は雪のない時期がいい形も飾りも雪で隠れては面白味に欠ける。
余り雪が多いと裏側など雪おろしの雪で白いだけ、どこが屋根かも区別が付かない時もある写真展をする場合でも雪の写真は五枚以下でよい。
コスモスの白花と同じで適度にあればよい。
雪が半分溶けた状態も美しくない。雪の写真は難しい。