すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【香川・本田外し】ハリルの大博打? 冗談じゃない

2016-11-17 08:13:50 | サッカー日本代表
苦戦の原因はハリルの頑迷な選手起用だ

 アジア最終予選も折り返し地点を過ぎた。首位争いしているサウジにしろオーストラリアにしろ、圧倒的な強さがあったわけでもなんでもない。むしろ拍子抜けだ。ではなぜ日本は予選通過でこんなに苦労しているのか? 敵は自分だ。日本は明らかに自分で自分の足につまずいている。

 適正な競争が起こり、適正なメンバーさえ選出されれば、日本は自然に予選通過するだろう。すべては過去の実績や「ヨーロッパ・ブランド」にこだわるハリルの硬直的な選手起用が招いた危機である。

 香川や本田をスタメンから外したサウジ戦の采配を、マスコミは「ハリルの大博打」「大胆采配」などと騒いでいる。だが博打でもなんでもない。逆に不調の香川や本田をここまで引っ張ったことのほうが大博打だ。

 先日、テストマッチのオマーン戦でやっと新戦力台頭の兆しが見えた。だが世代交代など、相手がはるか格下のアジア2次予選で若手を積極的に試していれば済んだ話だ。そうすれば1年も前に世代交代は自然に進んだ。

 にもかかわらずハリルは、2次予選初戦のシンガポール戦が引き分けに終わったことで、すっかりビビり上がった。「こりゃ予選通過がやばいぞ」。あげく海外組をズラリ揃えて鉄板スタメンを完全固定で組み続けた。そんな新しいトライのない超・保守的采配で香川と本田をここまで引っ張り、日本を最終予選で苦境に陥れたのはハリルの采配ミスであることは銘記されるべきだ。

 2度あることは3度ある。サウジ戦の勝利でハリル解任論は沈静化するだろうが、ハリルのキャラクター自体は変わらない。今回はたまたま「香川・本田問題」だったが、いつまた別の問題(例えば体脂肪率原理主義とか)でハリルが頑迷なワンパターン思考に陥り、日本代表を苦境に陥れるかわからない。戦術面ではハリルを支持するが、彼の選手起用には大きな問題がある。先が思いやられる。
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