松実ブログ

松実の教員が書き込んでいます。面白い先生がたくさんいますよ☆

また明日。

2009年12月09日 23時51分20秒 | Weblog
「ンギャー、ンギャー」
 誰かが泣いている。訴えている人の声。今朝、私はその声で目覚めました。眼鏡をかけ、その声のほうへ顔を近づけると、「ようやく起きたか!!」と言いたいのでしょうか。今月で5カ月になる息子が「二ヤ~っと」満面の笑みで私を迎えてくれました。

 眠たい目をこすり、彼をつれて台所へ向かいます。昨晩の格闘を目の下のクマで語っているカミさんに「お疲れ様、おはよう」と二人で声をかけるという我が家の日課?をすませ、朝食をとりました。

 最近では、首がすわり、上半身が安定したのか、あお向けの状態からうつぶせに寝返ることができます。日中は、興味があるものを手でつかみ引き寄せ、いじったりなめたりして遊んでいるとのこと。手足をバタバタさせ、声をあげて何かを訴える彼。怒り、笑い、泣き。この世界に誕生して、たった数カ月なのに、なんとまぁ私たちと同じように感情を表現しているではありませんか。

 赤ちゃんの成長は本当に早い。

 接する時間の少ない私は、朝の1時間が勝負です。抱きしめ、嫌がる彼の頬にキスをして、語りかけ、コミュニケーションを図ります。「ブリ、ブリブリブリ」と声でなく音で返事をするときもありますが、その1時間が私にとってはとても貴重です。お尻をふき、オムツを替えながら太ももにまたキスをして・・・。

 今朝は彼が生まれてきたときのことを思い出しました。

 出産間近になって、臍の緒が首に巻きついていると判明。予定日を過ぎても陣痛がきませんでした。病院の先生に促進剤を打つなどの手を尽くしてもらいましたが効果はなし。分娩室で「陣痛よ!早くこい!!!!」とスクワットをしているカミさんと一緒にくることを祈っていました(笑)

 結局、巻きついたまま下りてくると、赤ちゃんが苦しくて御産に影響がでるとのこと。助産婦さんの「赤ちゃんが自分の命を守るために陣痛を起こさせないようにしているのかもしれないね。」という言葉に少し元気をもらって、お腹を切ってようやく彼は生まれてきたのです。

 一度別れた経験があったので、ようやく出会えたとの思いが強かったことを覚えています。生まれてきてくれてありがとう、今日からは3人の生活だね、よろしく頼むね。そう、心の中で何度も呟きました。


 そんなことを思いだしながら、新しいオムツと交換。お風呂に入れることも、ミルクをあげることもできませんが、オムツなら目をつぶっても替えられます(笑)

 「よし、それでは行ってくる。」今日もまた、自転車に乗り、学園に向けて出発しました。姿が見えなくなるまで手を振り、見送ってくれる存在は一人から二人へ増えました。

 今日も一日、力いっぱい生徒と向き合おう。自分を支えてくれる家族に感謝しながら。

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