こんにちは!
9月も半ばとなり、すっかり秋らしくなってきましたね。
猛烈な暑さからは一変して
急に肌寒くなりましたが体調など崩してはいませんか?
平成最後の夏は、たくさんの自然災害が起きました。
大阪府北部地震、西日本豪雨、記録的猛暑、台風21号、そして北海道胆振東部地震
とても心痛ましいニュースが毎日のようにテレビで流れていました。
一息ついた時に、ふと私が考えるのは、何ができるのかということ。
朝になれば普段と同じ時間に起床して、時間通りに電車に乗り、職場に通い
生徒と笑顔で会話を交わして、当たり前のように温かい食事を口にして
家族が待っている明るい家路につく
そんな毎日を送っている最中にも、苦しんでいる人たちがいて
当たり前が奪われてしまった人たちがいる。
当事者でなければ分からないこともあるかもしれませんが
まずは目を向けることが私たちには求められているのかもしれません。
その上で、自分なりにできることを考え、行動に移したいと強く思います。
自然災害は防ぐことがなかなか難しいと言われます。
だからこそ、日頃の備えが大切なのだと痛感した夏でした。
今から7年前の3月10日
私の家に、福島県いわき市に住む父の友人が前触れもなく遊びに来ました。
いつも突然現れ、気づかぬ間に帰ってしまう自由奔放な人です。
その人が私に「今日の福島に帰るが、一緒に行くか?」と言ったのです。
当時の私は大学生で、ちょうど春休みに入った時期でした。
大学の課題も終わっているし、その人の子どもにも会いたい
福島に行くなんて、旅行気分でいいなあ、と私はいつも以上に乗り気でした。
しかし、準備をするのか億劫だと思った私は
「また今度の機会に」とそのお誘いを断りました。
その次の日の3月11日に東日本大震災が起こるなんて、誰も予想していませんでした。
私はとても他人事だとは思えず
当たり前に過ごしていた毎日が、どれだけ幸せな物かを知りました。
その人とは連絡が一切取れなくなり
テレビに映る福島県いわき市の中継を見て、ぞっとしました。
避難場所の映像が映れば、映るかもしれないと探し
名前が出れば、そこにその人の名前がないことを祈るばかりでした。
それから1年後、その人はいつものように
ひょっこりと家に訪ねてきました。
その人は、福島原発で働く職員だったこともあり
とても大変だった、体を酷使した、と話していました。
そこですごいと思ったことは、人との繋がりだったようです。
棄権区域とされ、戻ってはいけないと言われた自宅に
真夜中に行って、大切な物や荷物を内緒で持ってきたこと
子どもやお年寄りを優先しながら、貯蔵していた食べ物を分け合ったことなど
知らない人とも手を取り合い、支え合いながら苦しい日々を凌いだようです。
気象庁の四季の区別では、6月~8月を夏としています。
それに当てはめてみると、平成最後の夏は終わりを迎えました。
さて、今私たちに求められていることは何でしょう。
生徒の皆さんは、本日前期試験2日目を迎えましたが
物事を真剣に考えられる脳でいる今だからこそ
緊張の糸が切れないうちに、自分の在り方を考えてみてくれたら嬉しいです。
ふう
私は、バンドグッズのコレクションの1つとして
ラバーバンドというシリコン製のブレスレットを集めています。
好きなアーティストの名前や柄、ツアーの日付が入ったものが主ですが
その中に“東北ライブ大作戦”と書いてあるラバーバンドがあります。
東北ライブハウス大作戦とは、東北三陸沖沿岸地域にライブハウスを建て
バンドやミュージシャンが被災地に訪れることで互いに元気を与え
元気をもらい、また震災の爪痕が残る被災地を体感することにより、
復興の気持ちを広げて、少しでも繋げてくことを目的にしているプロジェクトです。
そのラバーバンドを購入すると、そのお金が東北ライブハウス大作戦に寄付され
ライブハウスの建設や、運営として使用されるそうです。
好きなものからつながる“今できること”を探してみることも
行動の1歩に繋がるかもしれません。