松実ブログ

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苺の実が生るまで

2009年12月08日 22時43分17秒 | Weblog
今日、クラスで誕生日を迎えたメンバーがいた。
 欠席した子にも電話をかけたら、誕生日なのにクラスメイトに会えなかったことを気にしていた様子だった。
先週、そんな彼のためにクラスメイトがふたり、バースデー・カードを書いていた。
「どうしてクラスメイトのためにそこまでするの」という誰かの問いかけに、その子は
「だってKはとってもやさしいもん。たぶんクラスの中でいちばんやさしいと思う。」
そんな答えを返した。
 その答えをきいて心の中がじんわりと熱くなった。そんな答え方ができるあなたも、とってもやさしいね。

けんかやぶつかり合い、すれ違いをくりかえしながらもがんばっているみんな。そして男女問わずオニババにとっつかまってお説教される毎日。でも、ほんとうは相手をよく見てくれて、お互いに思いやっているんだね。

「けんかしてもいい、ぶつかってもいい、すれ違ってもいい。それは一人ひとりいろんな想いをしながらこの松実にたどりついて、人と関わろうとしている証しだから。喧嘩をしたら、もっと仲良くなれる。ぶつかり合ったら、気持を伝えあえる。すれちがったら、関係をまた新たにつくり直せる。でも、相手を否定したり、無視したり、陰でこそこそいうのはしないこと。相手の存在を否定することは、自分の存在を否定するのと同じ。一人ひとりがこの教室の一員で、みんなで教室の空気を作っていく。自分たちの居場所をつくっていくんだよ。」
それぞれが、大きなけんかやすれ違いをし、それがしばらく続いたあとのホームルームでそんな話をしたのを覚えているかな。
 
これからもたくさん、そういうことはあると思う。
いまでもそうだろう。気持ちがうまく伝わらないこと、腹が立つこと、不安なこと、誤解してしまうこと、びっくりすること…
それはなぜだろう?
考え方も育ち方も性格も、みんな違う。そんなみんながずうっと一緒に教室にすごしているんだもの。それは絶対に生まれる。
 だけどそれをいやなもの、だめなものとしてとらえないでほしい。自分を出せる、相手を知ることのできるチャンスとしてとらえてほしい。
 そんな時は心がどきどきして、はらはらして、ぐらぐらして、ちょっと不安や怒りを感じるかもしれない。でも君たちは絶対に乗り越えられるし、チャンスに出来る。
だって君たちはこんなにお互いを認め合っているんだから。どんなにけんかしても、すれちがっても、むかついても、またお互いの顔をみて、笑顔になろうとがんばるじゃないか。
だから大丈夫。あせらずいこう。
自分の歩調で、マイペースに。
 明日も笑顔を見せてね。
待っています。


        あや