まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

Q.人生相談や恋愛相談を哲学の先生にしたらどうなりますか?

2014-04-14 14:13:05 | 哲学・倫理学ファック
「Q.人生相談や恋愛相談を哲学の先生にしたらどうなるか?」 という質問をいただきました。
これまでの先輩たちはそんなこと確かめもせずにいきなり人生相談や恋愛相談をしてくることが多く、
代表質問でも 「Q.男はみんな浮気をするんですか?」 とか、
「Q.なぜ人は浮気をするんですか?」 といった質問が出され、
そのつど冷や汗をかきながらお答えしたものです。
それに比べて12期生は、そんな相談を持ちかけたらどうなるのかというところから聞いてくれるので、
とっても礼儀正しいですね。
ではお答えしましょう。

A.哲学の先生に人生相談や恋愛相談をすると、一番聞きたかったことに素直に答えてくれずに、
  問いに対して問いを投げ返されたり、根源的な 「そもそも論」 で答えられたりして、
  ちょっとイライラするかもしれませんが、
  場合によっては今までとはまったく異なる視点から問題を捉え直すことができたりして、
  意外と助けになることもあるかもしれません。

前回の授業で、哲学とはひとことで言うと 「根源的に考えること」 であり、
みんなが常識とか当たり前と思っていることを根底から疑ってかかる営みだと説明しました。
そういう考え方、答え方が身に付いていますので、
人生相談や恋愛相談でもそんなふうに考えながら答えていくことになります。
私はよく 「問いを問い直す」 という言い方をします。
人生や恋愛において悩み事を抱え込んでいる人たちって問い方が下手くそな場合がよくあって、
ゼッタイに答えが出ないような問いであったり、
ろくでもない答えしか出て来ないに決まっている問いを後生大事に考え続けているから、
いつまでも悩み事から抜け出せないでいるという姿をよく目にします。
その意味で 「問いを問い直す」 というのはとても大事なことだと思っています。
哲学の先生に人生相談や恋愛相談をすると、
そんな感じでちょっと違う視点からアドバイスをもらえるかもしれません。
ただまあ哲学の先生にかぎらず大学の先生とか研究者というのは、
人生経験や恋愛経験がそれほど豊富ではありません。
ですので頭で考える部分に関してはいろいろ鋭いことを言ってくれるかもしれませんが、
実体験に裏打ちされてはいないのであまり信用しすぎないことをオススメします。

これまでに先輩たちからの質問で次のような問いに答えてきましたので、
実際に役に立ちそうかどうかチェックしてみてください。

【人生相談】

  「Q.人間として一番大切なことは何ですか?」

  「Q.人生を成功させる秘訣はなんですか?」

  「Q.性格を自分で作っていけるんですか?」

  「Q.自殺をどう思いますか?」

  「Q.人の人生は運命で決まっていると思いますか?」

  「Q.どうすれば自信や自分をしっかり持てるようになりますか?」

  「Q.どうすれば自信や自分をしっかり持てるようになりますか? (その2・回答修正)」

【恋愛相談】

  「Q.一度信じられなくなった人を信じることは可能ですか?」

  「Q.別れを告げるとき、相手を傷つけないようにするセリフってありますか?」

  「Q.人と付き合っているなかで半信半疑で付き合うのはさみしいことなんですか?」

  「Q.片思いしてれば相手にいつか思いは届くのですか?」

他にも 「性愛の倫理学」 のカテゴリーのなかには、
恋愛にまつわる話がいろいろ書いてありますので見てみてください。
また、哲学者の國分功一郎さんが 『哲学の先生と人生の話をしよう』 という本を出しています。
こちらも参考になると思いますので、ヒマがあったら読んでみてください。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Q.私たちのクラスを見てど... | トップ | 手作り代用食品・豆腐ご飯 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

哲学・倫理学ファック」カテゴリの最新記事