南信州のりもの倶楽部♪

バックオーダーをいただき過ぎたため現在オーバーホールのご依頼は受け入れを一旦停止しています。

ロンシン125をトップクロスにする場合

2017年12月10日 21時14分08秒 | 輸入横型エンジン編


今日は休日だったが普通に本業をこなしてしまい、午後から少しだけツーリングに出かけたけど寒くなってしまい直ぐに帰る始末。
休日はやはり1日休まないと趣味も中途半端になるから良くないんだけど、
最近の自動車関係は日曜日も普通に営業だから…

これだから整備関係の仕事に就きたいなんて人減る訳で、
ウチなんか安月給で年中無休みたいなもんだからブラックみたいな感じはするけど、先週はほとんどが平日休業状態。
不定休だけど週4休みたいなもんだから文句も言いにくいわ。












ここからが本題なんだけど、ほとんどの方が目にするロンシン125やLIFAN150みたいな中華エンジンって3.4速間がかなりワイドで、
ギア比はメインが24丁のカウンターが22丁の0.916なんだけど、
12Vモンキーの4速を使いギアを1.043にしたくても、
ドグの穴の大きさが違うため残念ながらモンキー系ミッションは使えない。

写真右は早矢仕クロスに使われるメイン22丁ギアなんだが、
ドグの縦穴の大きさが違うから流用は不可で、
つまり純正クロスのようなミッションを使いたくても無理って事になる。









これはロンシン125のギア比なんだけど4速の丁数が早矢仕クロスと真逆で、
これだから3.4速が離れていてオーバードライブ状態になり、
トルクがあるエンジンならあまり気にもならないかもだが125ccのノーマルの場合だと、
上り坂でトルクを使うため3.4速を行ったり来たりする事になる。
つまりここが少しでもクロスになればロンシン125もかなり違うエンジンになるんだな。

この場所、モンキー系ミッションは流用不可でもCD90のミッションは可能で、4速は23丁と24丁でモンキー純正クロスと言うか飯田クロスと同じになりギア比が1.043に変更が出来る。
一番上の左のギアはCD90純正の23丁で、このドグ形状なら中華エンジンには使える。

表の一番右の数字はギアの離れ具合を可視化したものだけど、
ロンシン純正の場合1.289になっているけどCD90の4速を流用すると1.132となりCD90のギアと遜色がなくなる。

まぁロンシン125は1.2速が離れているためクロスミッションとは言い難いが、
発進と加速さえ我慢すれば一番使う3.4速はマシになるから、
トルクが使いやすく乗り易いミッションにはなると思うかな。


ただ!GPX125のボトムニュートラルミッションはキットで5000円しないため、
CD90のギア2つ買って3000円出すより丸ごと交換の方がお得かもしれない。
まぁボトムニュートラルで良ければの話をだけど、
今後はGPXリターンミッションの流用でロンシン125がクロスミッションに化けるから、
125ccでフルパワーキットを組んだり140ccにボアアップした時に、
ギア比問題は簡単に解決しちゃう事になる。

一応だけどウチでロンシン125やLIFAN150などの中華エンジンをオーバーホールさせていただく場合、
部品代の上乗せだけでミッションの交換が可能だから、
トップのみクロスや丸ごとクロスも一応は可能。

飯田クロスや早矢仕クロスも1から作ればかなりな金額になるけど、
中華エンジンの場合はどう作っても安く済むから面白いねぇ。



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