井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

真実

2014年01月07日 | 日記

たまたまつけたテレビで、大沢樹生ちゃんを取材する映像が流れていた。
例の親子のDNA問題である。事情をいくらか知っていて、その子の
幼いころに会っている私は、彼の心のうちがよくわかるので、
つらかった。

4年ほど前だったか、父子の物語を書こうとしていたことがあって、
彼に電話で「取材」をかけたことがあり、あんまり突っ込んで訊くもので
(いちおうプロ根性であるが・・・・)

「きっついねぇ、マンさん」
と樹生ちゃんには言われたが、「息子」さんが海外で病気になり
走り回った大変さとか、細目は忘れてしまったが、私は父親の
愛情めいたことを知らずに育った人間なので、ふうん男親って
こんなにも、こまごまとわが子のことで心を砕くものなんだ・・・・
と思ったことは覚えている。

むろん、その時彼も周囲も、その子が樹生ちゃんの実子と信じて
疑わなかった頃である。

付き合いのある人の、ゴシップめいたことを書くのは控えるのだが、
弁護したい気持ちがあるので。
彼がいかほど、親としての愛を「息子」にかけていたか、片鱗でしかないが
私はよく知っている。彼が仕事に出ているときなど、彼のお母さんが
面倒を見ていらしたようだが(再婚前だった)、そのお母さんとの
電話のやりとりも、そばで聞いたことがあり、大変だなぁと思った事がある。

大変だなぁ、と思ったのは、息子さんを引き取ることになるまでの
経緯を彼が何かの折りに、ちらっと漏らしてくれたので、そのことも
含めてなのだが・・・・・
彼が侠気(おとこぎ)で口をつぐんでいることを、第三者の私が
漏らすわけにはいかない。またしょせん、双方から話を聞いた
公平な立場にいるわけでもない。

ただ、ナマ中継だということで、彼の落涙に至るまでの表情は
逐一、写し出され、細かい事情は抜きに、彼の誠実さと、全ては
語られぬながら、真実は伝わったのではないだろうか。
私もたまに出る側の人間としての実感なのだが、テレビでは嘘をつけない。
言葉を飾っても、ごまかせない。露骨なくらいに真実が映る。
私も思い知ってから、自分を飾ることはやめた。実体よりよく見せようとも
もう思わない。
だから・・・・飾ってしゃべっているコメンテーターの人を見ると、
気恥ずかしくなる。かつての自分を見るようで。
とりわけ作り笑顔には、こっちが消え入りたくなる思いがする。
ばれてるんだよ、とかつての自分に言うのである。


6 コメント

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真実は感じます (紫陽花)
2014-01-07 15:26:29
この会見、見てました。
大沢さんの誠実さも、あと何となく
背景も解りました。
元奥さんのお父さんの「樹生くんも大変だねえ」
という人ごとみたいな口ぶりに・・・・あぁ、
あちらそういうご家庭なのか。
「金が欲しいのか」といかにも、言いそうです。

私はテレビ朝日で見ましたが、DNA鑑定が正しいとは限らないというコメンテーターがいて、はぁ????状態でした。
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テレビのほうが真実 (かのこ)
2014-01-07 16:26:18
女性自身を読みました。正直どっちがどっちか
判らなかったのですが、大沢さんの表情が全てを
語っていると思いました。

テレビの報道は信用してませんが、表情を写してくれるのは、いいですね。問題のお子さんには虚言癖があると報じられていましたが・・・・。
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やはり (でこでこ)
2014-01-07 23:39:28
今日の記者会見を見て 全部は言えないが何か事情があってのことかなと感じていました。あれほど息子に対して一生懸命向き合ってきた彼が公にしなくてはならなくなった辛い心情が伝わってきました。どちらが真実かは絶対みんなに伝わったと思います。
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レスを兼ねて記事に (井沢満)
2014-01-08 00:31:54
でこでこさん

私もたまにコメント出すこともあった芸能界。
近年ありがたいことに、社会政治のそれのみで
芸能人へのコメントは、求められません。
大沢くん側の事情をある程度知っていて、コメンテーターのいうことを聞いていると、人ごとながら無責任に傷つけること言うなあと、自省と共に思います。

今回のことも彼が積極的に語ったわけではなく週刊誌に直撃されて、いったんはとぼけたのだが、2度目に来られた時は、細部まで掴まれていて、もうこりゃ黙っていても無駄、勝手に書かれるよりは自分で喋れる範囲内で喋ったという経過なんですが、子供のことを考えずに喋り散らしたふうなことをいう人がいるわけです。

事情の一端を知っている私としては、彼も辛さに加えて、悔しいだろうなぁと思うわけです。

ある一点を彼は言わずに黙り通しているのですが、その黙り通して耐えている一点を、他はむろん知らないわけですから、まあ色々言われるかなあとは思います。


けれど、テレビで最初から最後まで会見を通して見た人は、ほぼ彼の述べていることから、ある真実は感じ取ったのではないかと思います。


彼が固く黙り通していることを、第三者である私が喋るわけにはむろん行かぬので、その分力不足ながら援護射撃です。

あるタレントさんが何か毒舌的な批評をいているようで、これはちょっと酷いなあ、何かフォローしてあげたいなあと思ったのだけど、まあこんなところで、つぶやく程度。

メールか電話か、あるいは会ってエールもふと考えたけど、おそらく今は周辺の関与はかえって避けたいのではないかと、思いとどまっている。

しかし、遠くから祈ることはできるので。
思えば、彼が光GENJI時代からの付き合いなので、
付かず離れずながら、それなりに長く、彼が独身時代、一泊の小旅行をしたこともあるし、彼が誠実で優しい男であることは、よく知っています。
汚いことをするタイプでもないし、自己保全の嘘をいう人でもないです。



コメント欄へのレスポンスですが、ちょうど書いておかねばと思っていた矢先であったので、そのまま転載しておきます。
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こんにちは (でこでこ)
2014-01-08 11:00:46
ご丁寧なレスありがとうございます。決定的に言えないことがあった んですね。
言えないのにみんなの前で話さないといけないつらさが あのような記者会見になったんだなぁと思いました。
コメンテーターが息子さんを盾に大沢さんが黙っておけば良かったのにみたいなことを無責任に発言してましたが、 一回マスコミに標的にされたら普通の日常生活を侵されてしまう…。事件に巻き込まれた被害者への取材を垣間見たことがありますが、あんな風に出てきて話さないとおさまらないくらいの取材攻撃があったのでは?と思ってしまいます。
一方への取材だけでは意見が偏ると思います。相手方の喜多嶋さんにも話を聞きにいくのが筋だろうと。もしこのまま終わってしまったなら喜多嶋さんには出てこれない事情があるのかなと普通なら考えます。
16年間の年月の重みをぜひ彼女にも振り返って考えていただきたい。同じ母親としてそう感じました。
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Unknown (ゆうちゃん)
2014-01-08 17:15:24
大沢さんの会見、拝見しました。
彼の表情や言葉から、本当に正直で誠実な人なんだと改めて感じました。光GENJI時代から真面目だけど不器用で誤解されやすい人でしたが、あの会見をみた人達に真実が伝わったと信じたいです。私もあの会見の後のコメンテーターの発言に驚きました。すぐに不快感を覚えチャンネルをかえてしまいました。これからの、大沢さんが心配です。
芸能界にもこのような発言してくださる方がいた事が嬉しくてコメントさせていただきました。
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